以前書いた白山通りの自転車レーンの記事についてご意見を頂いたのですが、


前から不思議に思うことがありまして。
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白山通りの自転車レーン
白山通りの自転車レーンとは、このように駐停車帯の左側に自転車レーン(普通自転車専用通行帯)がある構造です。
白山通りもそうだし、東京ドーム近くもこのような構造になっています。
これの問題点はドアパンチ事故…もあるのですが、
どちらかというと左右の死角から歩行者が横断してくる様子が見えない点。
なのでこの構造を維持するには、横断箇所を制約する(例えば横断歩道等を設置し、それ以外の箇所は柵で塞ぐなど)しないと危険。
それを踏まえて。
何か勘違いしてません?
頂いたご意見は「このような素晴らしい構造を広めるべきで、反対するな」みたいな話なんですが、

必ずしも「作るな!」という話ではなく、やるならちゃんと対策してくれという話。
というのもここ、「事故が増えた」という報告もあるし、
西葛西の事故つらいな。白山通りも自転車レーンができてからのほうが事故が多くて、マンションの防犯カメラの規定を変えた。
このブルベに参加した場合。怪我の保険はどうなってるの?— ぷく福 (@pukuchiiiiin) March 18, 2024
実際に死角から歩行者が横断してきて事故った報告もある。
まさにこの近くの自転車専用道(後楽園駅近く)で事故りました。
左の茂みから人がノールックで飛び出してきてワイ転倒の鎖骨骨折…。
白山通りは専用道への路駐も多く最悪な道ですな。
バイクに変えてここ通る必要なくなりスッキリ。 https://t.co/MVrhswJqUP— ばぅ→ (@BAU_berU) June 6, 2023
この構造を維持したいなら、まず歩道側の死角がないことが前提です。
左側に死角があり歩行者が直前横断してきたら避けようがない。
次に駐停車帯側からの横断ですが、
こちらについてはクルマが死角になってしまうので、せめて離隔ゾーンを置くなどしないと対処できない。
その上で、歩行者が横断する位置を一定にするなど対策しないと、だいぶ厳しいと思いますが…
で。
要はこれらの事故件数の推移や事故態様などについて、検証しないままナアナアになることを懸念しているのであって、何か勘違いしてませんかね?
この自転車レーンになってから事故が増えたのか減ったのかも検証されてないように思うので、まずは検証が必要。
個人的には歩道側の植物が見通しを妨げていて、それがリスクファクターになっているように見えるけど、これについても植栽帯は撤去不可能なんです。
そのあたり海外の事例は前提条件が違うので役に立たない。
「中途半端でも自転車レーンが出来たのならヨシ!」みたいな楽観的な考えは、やめた方がいいと思います。
一度完成したらめったに改善されないのが日本の行政ですし、現に自転車事故は起きています。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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