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クロスバイクに23cや25cタイヤを付けるメリットとデメリット。

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クロスバイクを買った後、細いタイヤに交換したいという声は結構聞く話です。
最近のクロスバイクは28cあたりが標準装備されているモデルが多い気がしますが、32cものもありますし、35cというものもあります。

 

クロスバイクでタイヤを細くするということは、実は私も過去にやっていました。
それを踏まえてクロスバイクのタイヤを23c化、25c化するメリットとデメリットを書きます。



まずは私のケースから

私がもう7年くらい前に買ったクロスバイクですが、アルミフレーム&アルミフォーク、32cタイヤという構成でした。
それをもうちょっと軽快に走りたいなと思って28c化したのが始まりです。

 

元々クロスバイクについていたホイールは、28cが限界でした。
これについては後述しますが、ホイール(リム)によって付けられるタイヤ幅は異なります。

 

ホイール変えてまでこれ以上細くしようという欲はなかったのですが、ちょっとしたきっかけからホイールに致命的な問題が発生してしまいました。
その時いくつかの選択肢があったのですが、たまたま手組ホイールにも力を入れているショップだったので、確か当時の価格で18000円くらいでクロスバイク用のホイールを組んでもらいました。
私のクロスバイクはリアエンド幅が135mmでしたので、ロードバイク用完組ホイールは使えません。

 

その時使ったのは、ロードバイク用のリムでもお馴染みのKINLIN XR-300と廉価なシマノハブで組んでもらったものです。

そしてせっかくロードバイク用のリムで組んだので、どうせならと思って23cタイヤに変えたわけです。
なんだかんだ、ロードバイクに買い替えるまではこの状態で使っていました。

リム幅とタイヤ幅の関係性

一般的にリム幅というときは、リムの外側の幅を指すことが多いです。
タイヤ幅に関係するのは、リムの内幅(規定リム幅)です。

 

推奨されるタイヤ幅は、こういう計算式で出すことができます。

 

(タイヤ幅) ÷ (リム内幅) = 1.4~2.4

 

リム内幅が17mmでしたら、推奨されるタイヤ幅は25c以上となります。
リム内幅が15mmなら、21c以上です。

 

たった1mmの違いでも推奨タイヤ幅は変わります。
たまにこれを無視して無理矢理細いタイヤを付けているという人がいますが、最悪の場合脱輪する危険性があるのでやめましょう。

クロスバイクを23c化して思ったメリット

まず、23cタイヤになると重量自体が軽くなります。
そのため、漕ぎ出し、加速、登りなどあらゆる局面で走りが軽くなりました。

 

これは世間で言われる【ギア1,2枚分くらい違う】という状態です。

 

ちなみにこのときに使っていたタイヤは、パナレーサーのAでした。

こういう組み合わせで、クロスバイクで月間1300キロくらい走ってました。
その当時、通勤に往復20キロちょっとが週4回程度、週二回ほど100キロ超のサイクリングという感じです。
この当時はビックリするほど自転車に乗る時間的余裕もあったのですが、今はこの半分乗るか乗らないかという感じでしょうか・・・

 

ほぼ毎日乗っていると、ほとんどの人はかなり速くなれると思います。

クロスバイクを23c化した場合のデメリット

これについてですが、正直なところデメリットがあるとは【当時は】思っていませんでした。
ただ、100キロくらい走るとやたらと疲れて、マッサージに行っていたことが多かった気がします。

ロードバイクに乗り換えてわかった、クロスバイクを23s化するデメリット

ロードバイクを買ったとき、当然ですが完成車についているタイヤはしょぼいので、クロスバイクで使っていたパナレーサーのAに即座に変えました。
ロードバイクはアルミフレーム&カーボンフォークでした。

 

で、ロードバイクとクロスバイクでは、同じアルミフレーム&23cでも全くと言っていいほど乗り心地が違うんですね。
ロードバイクのほうが断然振動吸収性が良かったのです。

 

そのため、ロードバイクを買った後に同じ23cタイヤを付けているクロスバイクに乗ると、数キロで【もういいや・・・】と思えるくらい乗り心地が悪い。

 

これについていろいろ考えてみたのですが、一番大きな要素はフロントフォークでしょう。
アルミフォークはダイレクトに衝撃を伝えてきますが、カーボンフォークはイメージとしては【ゴム板一枚噛んでいるような】衝撃になりました。

 

長嶋茂雄風に言うならば、
・アルミフォーク  ⇒ ドン!
・カーボンフォーク ⇒ コン

 

こんな感じですかね。

 

この感覚ですが、例えば踏切を渡るときが顕著でした。
アルミフォークではゴンゴン!となる感じで、カーボンフォークのロードバイクはコツコツという感触。
ここまで違うのかと感動したことを覚えています。

 

あと、リア側のほうも明らかに振動吸収性が違うわけです。
そこでいろいろフレームを見ていくと、ロードバイクのフレームはパイプの形状を変えていたりなど振動吸収性にも配慮していることがわかりました。

 

そんなこんなで、クロスバイクに23cタイヤを入れることは、実は身体には大きな負担がかかっていたけど、比較対象になるほかの自転車を持っていなかったために【こんなもんだろ】と思って無意識に我慢して乗っていたんだぁなと後から気が付いたわけです。

 

ほかにもロードバイクに乗り換えてから気が付いたことはあります。
ある国道の道で、一部舗装状態がすごく悪いところがあります。

クロスバイク&23cの時ですが、ここを通過するときはかなりガタガタしていました。
ここを通過するときは、ペダリングはやめてお尻を浮かせていないと通過できないくらいでした。

 

この時は23cという細いタイヤだからそういうもんだと思っていたのですが、同じ23cタイヤを付けたロードバイクでは、ここを通過するときにお尻を浮かす必要がないくらいの衝撃しか来ませんでした。
ちなみにクロスバイクに28cを付けていた頃は、ここを通過するのにお尻を浮かせていた記憶はありません。

クロスバイクの23c化、25c化は

個人的な意見として書きますと、クロスバイクで23cとか25cのような細いタイヤはオススメしていません。
自分がやっていた経験からそう思っています。

 

クロスバイクには28cあたりがバランスがいいんじゃないでしょうか。
ただしカーボンフォークが付いているクロスバイクの場合、25cあたりでもそこまで負担もなく乗れるでしょう。

 

ロードバイクに買い替えてから思ったことがもう一つあるのですが、ロードバイクに乗った後にクロスバイクに乗ると、ものすごい重心が高い感じがして乗りづらかったことを覚えています。
クロスバイクのフレームは一般的にはロードバイク用フレームよりもはるかに重たいのですが、重たいフレームなのに足回り(ホイールやタイヤ)を軽量化しているからか、相対的に重心が上がってしまうのかなと。

 

フレームとのバランス、振動吸収性、スピードなどを考えていくと、クロスバイクには28cあたりがベストバランスな気がします。
ガタガタすぎてお尻を浮かすということは、その間はペダリングが止まっているので失速するわけです。
なので振動吸収性と速度のバランスを考えていくと、クロスバイクには28cあたりがベストバランスに感じます。

 

クロスバイクって、ロードバイクよりも安く買えますよね。
これは付いているパーツの価格差もあるんだと思っていましたが、後から思ったのはフレーム自体の質も違うわけです。

 

クロスバイクもかなりの車種を見てきましたが、ロードバイクのようにシートステーで振動を吸収させようとか、パイプの形状で振動をいなそうというフレームを見たことがありません。
要は細部にまでこだわって作っているわけでもないので、フレーム自体の単価も安いのでしょう。

 

クロスバイクの場合はユーザーが雑に使う可能性も高いということで、無駄に強度を上げてがっちりしたフレームにしているという事情もあるのですが。

 

私はクロスバイクしか持っていなかった頃、多くのクロスバイク乗りと同様に【細いタイヤのほうが速い】とか【細いほうがカッコいい】みたいな幻想を持っていたのは事実です。
ただ、23cでも28cでも、通勤にかかる時間は何ら変わりません。
フィーリングとしては23cのほうが速いような印象で乗っていましたが、ガタガタする場所では減速せざるをえなかったり、そもそも速度としては大きな違いではなかったというのが事実です。

 

こう書いても、実際に体感しないとわからない部分があると思いますので、興味がある人はやって体感して、自分には何が合っているのかを自分自身で確かめてみてください。

 

タイヤを細くするときに注意事項がありますが、安物タイヤは使わないほうがいいです。
クロスバイクと言えど、一本が実売で2000円を切るような安物タイヤだけはオススメしません。

 

クロスバイクで使うなら、ヴィットリアのルビノプロあたりが性能と価格のバランスがいいのではないでしょうか?




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