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LUUP独自の「交通違反点数制度」はパフォーマンスに過ぎない。

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特定小型原付のLUUPが独自に「交通違反点数制度」を創設し、違反者に対し無期限の利用停止などを課すことを発表しました。

同社の点数制度は、警察官による道路交通法違反の摘発と、同社独自の方法による違反の発見の両方を組み合わせて、違反点数を算出するというものです。この制度設計について、岡井氏は次のように説明しました。

「この違反の確認方法は、警察から情報提供を受けるケースもありますし、弊社側で違反を特定するケースもございます。警察から違反情報の提供を受ける場合は、利用者の方には個人情報の同意書を取った上で、“違反は特定できるが個人情報には当たらない”形で共有を受けるものになっています」

道交法で定められた点数制度は、違反ごとの点数が明らかになっていますが、同社の点数加算の詳細については「何点だとアウトになるかがわかってしまうと、あれはあと一発やってもいいのかみたいな発想になってしまいますので、非公開にさせていただきます」(岡井氏)と、話しました。

LUUP独自の交通違反点数制度は、東京都内の利用では実証を終えて、運用されています。他の地域でも順次、適用が行われます。

この独自の方法によって違反が確認された利用者には、スマートフォンなどの端末に違反警告が通知されます。ただ、点数の累積でアカウントが30日間停止となる場合の事前警告はありません。通知と同時にアカウントが停止され、アプリ上に利用できないことが表示されるのみです。

さらに、無期限の利用停止は、事実上の永久追放というべき厳しいものです。岡井氏は話します。

「警察とも議論しながら復帰の道も別に作ってもいいかなと思うんですが、警察署に再度勉強しに行くとか、かなりきつい対処を科すことでしかアカウントを復活させない。しかも、それもすぐ復活するのは無理。基本的には長期間の停止が解けた後に、ちゃんと学んだことを確認した上で一部ユーザーのみ戻す。基本的には無期限の利用停止といって差し支えない対処をしようと思っています」

「このくらい厳しくていいんじゃないか」 悪質電動キックボード利用者“強制退場” LUUP“違反丸見え”新制度で健全化へ | 乗りものニュース
悪質な電動キックボード利用者による交通違反を撲滅するため、シェアサービスのLUUPが警察と連携した独自の「交通違反点数制度」を創設。無期限で利用停止をするなどの対応に乗り出しました。イメージを貶める行為に厳しい対処で臨みます。

それが利用者に対し抑止力になるのかはまあまあ謎。
というのも、そもそも同意書に承諾しないユーザーについては警察から情報提供を受けられないので無意味だろうし、仮に累積違反で利用停止にしたところで①自力で特定小型原付を購入する(保険に入ることは期待し難い)、②違法モペットに乗り換える、③自転車で暴走する(シェアサイクルはいくらでもあるし)。

LUUPを使う違反者は、LUUPじゃなきゃダメというほどLUUPに利便性を感じているのか疑わしい。
LUUPが利用停止になっても違うモビリティでヒャッハーする未来が見えますが、単にLUUPじゃなくなっただけで何も変わらないような気がする。

 

そもそも、同意書に承諾しないなら意味がない。
確かにLUUPの違反については問題なんだけど、アレがまだマシだと思うのは時速20キロまでしか出ない&保険に加入している点。
どうせヒャッハーするならまだLUUPに乗っていてもらったほうがマシで、自前の特定小型原付(保険未加入)、違法モペット(スピード出る上に保険未加入)、自転車(どうせ保険未加入)でヒャッハーされたほうが目も当てられないような…

 

もちろん、ヒャッハーすんなって話ですよ。
しかしリアルな世界では守らない人は守らない。
何十年も無免許でクルマを乗っていた人が逮捕された事例とかを見ても、何十年も捕まってない現実に驚愕する。
どうせヒャッハーするなら時速20キロ&保険付きのLUUPに乗っていてもらったほうがマシなような気もするけど、LUUP的にはそんなことを公言するわけにはいかないよね。

 

企業としては強いメッセージを出す必要があるわな。
以前もちょっと書いたけど、特定小型原付は違法モペット等の横行と取締りの困難さから「低速モビリティとして再定義」する必要に迫られて作ったと捉えるほうが合理的。

特定小型原付とは何をしたいのか。
こういう意見を見ていると、なぜ特定小型原付が条件付きで歩道通行を解禁したのか考えたことがないのかな?と疑問に思う。特定小型原付はなぜわざわざ新設したのでしょうか。特定小型原付を新設した理由そもそもの前提。今までも謎の中国製電動キックボードな...

「免許不要!」「ヘルメット任意!」という部分で釣って、違法モペットからより低速なモビリティに誘導したようなもん。
壮大な釣りなんですよ。

 

ヒャッハーする人は何に乗っても同じです。
独自の利用停止制度を設けたことも実効性は期待し難いですが、仮に利用停止にしても違うモビリティでヒャッハーするだけの未来しか見えませんが…そこはどう対応するのか警察庁の考え方がイマイチ見えない。

コメント

  1. きゃばりーのらんぱんて より:

    無免でノーヘルが合法な時点で乗り手を選ばない訳だから、違反し放題になって当たり前ですよね

    せめて信号を守るのと、ノールック飛び出しはやめてほしい

    都内なら2分に一回は完全停止しないと、自動的に動力が落ちるデバイスとか付けて、赤信号や一旦停止しないと勝手に止まるように出来ないかなーなんて考えてしまいますが、営利>安全がホンネで、LUUPの違反点数制度はパフォーマンスなので無理でしょうけど

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      赤信号や一旦停止しないと勝手に止まるように出来ないかなというのは技術的にはできそうですよね。
      技術に頼らないといけないのかは別として。

  2. 山中和彦 より:

    今のGPSの精度なら、車道か歩道かの判断をして、
    自動で歩道モードに変更すればいいのに。
    それだけで、歩道爆走は減ります。
    あと管理人さんが言われてた、始動時の飲酒チェック。
    その程度もやらないのは、違反などどうでもいいという判断なのだと思います。

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      GPSの誤差で、歩道なのに車道と検知する可能性もありそうです。
      逆に車道なのに歩道と検知してしまい、時速6キロしか出せなくなったり…

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