大手サイクルスポーツの記事にて、ガーミンのリアビューレーダーについての寸評がありました。

この件、そもそも疑問に思っていることがありまして。
サイクリストができることはほとんどない
リアビューレーダーは、こういう機能ですよね。
サイクリストに対して | ドライバーに対して |
警告音とモニター表示により、後続車の接近を伝える | リアライトの点滅で警告する |
いやさ、左側端寄りを通行している自転車からすると、後続車が接近していることを警告音やモニター表示で「知った」としても、特にすることがあるわけではないのよ。
危険を犯してさらに左側端に寄る…というのも疑問だし(寄り過ぎることが危険なのは言うまでもない)、せいぜい多少減速するとか、精神面で身構える程度の話でしかない。
結局そうなると、リアライトの点滅をドライバーがどう捉え、どう振る舞うか次第とも言えるワケですよね。
リアライトの被視認性が良さそうなのはわかる。
ドライバーが自転車の存在に気がつきやすいのもわかる。
リアライトの点滅を見たドライバーがどう振る舞うかについては、結局ドライバー次第でしかない。
通常の「被視認性高めのリアライト」と比べて具体的に差が出るのか?という観点で調査しないと、意味があまりないような気がするのよ。
要は「リアビューレーダー」と「普通のリアライト」を比較した時の
・追い越し/追い抜き時の側方間隔や速度に差が出たか?
自転車乗り視点でのレビューはいくらでも見かけるけど、本当に調査すべきはドライバーの挙動に差が出たか?なんじゃないのかと思う。
後続車の接近を知ったとしても、わりと自転車側ができることは少ない。
やや懐疑的に見ている
以前リアビューレーダーを勘違いしていると思わしき人が

という話をしていてドン引きしたのですが、基本は目視。
目視を補う目的でリアビューレーダーを使うならわかるけど、完全な正確性を保証してないモノを100%信頼してノールック進路変更するのは怖すぎる。
実際に具体的な効果が出ているのかは知りませんが、比較実験してくれないかな。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
リアビューレーダー使ってます。
何をレーダーを使う事で手に入れたかと言うと、路面ギャップがある時等に「急に右に多少なり寄る時に心理的に慌てず済む」事ですね。
基本目視なのは当たり前ですが、自転車の特性上「目視=多少のふらつき」が発生します。特にまだ乗り慣れていない人ならなおの事、慌ててやったらふらつくでしょう。
それを回避できます。
目視しないという事ではなく、心の準備ができるから慌てず確認できる。だからふらつかない。だからふらつきから慌てる事が無い。結果安全に済むというのが正しいと思います。
何より、体感的に今のレーダーは精度が8割程度です。レーダーがあるから目視がいらないというのは大間違いですし、そういう人はレーダーではなくバックミラーを使うべきだと思います。
コメントありがとうございます。
なるほど、そういう意図でリアビューレーダーを使っているのですね。
どちらにせよ、この話はむしろドライバーに調査する話だと思っています。