なんかこんなのが回ってきましたが、
お電話にて
「貴店はEバイクについて詳しく、目利きもされて、それを評価し、他店購入後にメンテナンスについてお願いしたい」
と質問いただきました。
ぼくは
「購入後が大切だと認識され、心配して仰るのであれば、お互いのメリットが大きいので当店で買うべきではないか。」
と回答しました。— 都内のメリダパートナーショップ「サイクルショップマティーノ」 Eバイクの試乗車を6台常設 (@mps_mattino) October 21, 2024
いろんな意味で心配になりますが、この言い方をされた相手側(便宜上、「客」と呼ぶ)、このセリフを聞いた客が
「その通りだ!この店で買おう!」
となるか?なのよね…
「他店購入車持ち込みOK」と書いてあれば、普通の感覚でいえばそのまま受け取る。
けどこの言い方だとそもそも他店購入車は歓迎されてないんだなと捉えるわけですが、

と思う人がいても何ら不思議ではないし、ネガティブなニュアンスを含む言い方されて「よーしこの店で買おう!」とはならない。
自店で購入すべきと思っているにしても、要は言い方の問題なのよ。
例えば「まだ購入されてないなら、一度うちにあるE-BIKEを試乗しませんか?」なら角が立たない。
来店して試乗したならコミュニケーションのチャンスが生まれますが、この言い方をされて他店購入を諦めてこの店で買う人が果たしてどんだけいるのやら。
こういうのって、
「ぼくはコミュニケーションを絶ってません」とか「ぼくは他店購入車を持ち込み不可とは言ってません」とか、「うちで買えとは言ってません。うちで買うべきと言ったのです」みたいな「ぼくは○○とは言ってません」話をしだす人もいるけど、何を言ったかではなくどう伝わったかの問題だし、それを言われて相手がどう感じるかの問題なので、コミュニケーションの本質を理解していない。
わざわざ角が立つ言い方をして、コミュニケーションを遮断していると受け取られても何ら不思議ではない。
こういうときに相手に媚びへつらうわけでもなく、相手を否定するわけでもなくうまく誘導しながら自店での購入に結びつける人ってコミュニケーション能力が高いなと感心するけど、それができる人って羨ましい。
このショップのレビューをみると、「その発言をすることで相手がどう感じるか?」を想像することが苦手なのかと思うけど
自分でバーテープを交換して点検に持って行った所、「どこの店で変えたんですか?金返してもらったほうがいいですよ」言われました。
そりゃ傷つくわな…
客自身がバーテープを変えた可能性を考えれば、なかなか言えない。
冒頭の件にしても、こんな問い合わせをしてくる客がちょっとズレているなと思う面もありますが、ズレた問い合わせを論破してもコミュニケーションは成り立つわけもなく、「よーし!この店で買おう!」と思う人が果たしてどんだけいるのやら。
このあたりはそれ以前にどの程度関係性を構築していたか次第でも変わる。
まあ「ぼくは論破していません」なんて言い出すような気がしてなりませんが、相手がどう感じるかの話なのでそもそも関係ないのよね。
自分が何を言ったか?ではなく、発言してどう受け取られる(可能性があるか)の話なのだから…
この店のレビューをみると、客のレビューに対し必死に反論と論破をしようとしている様子がうかがわれますが、そういうのが苦ではない/気にしない人向けなのかも。
よく、Googleレビューには反論しない方が良いと言われますが、「反論や論破が好きな人」なんだと受け取られかねないからなのよね。
ある事象が起きたときに、見る立場によって捉え方が違うことなんていくらでもあるのですが…なかなか難しい。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
Googleのレビュー、全部読んでしまいました。(笑)
かなり個性的な店主のようですね。
星のほとんどが、1か5。平均3.3では窺えない極端さです。
真面目な職人さんのようですので、この店主の言葉をお客様向けにマイルドに翻訳して伝えられる人に、接客をやってもらえれば良いかと思いました。
コメントありがとうございます。
悪い人ではないと思うけど、本人なりの正しさが先にくるようでやたら論破したがるような…