以前募集したCYCPLUSのスマートトレーナーのレビューですが、

読者様に一定期間使用していただき、レビューを頂きました。
T2サイクルトレーナーとVirtual Shifterの提供。
Contents
開封の儀
届いた段ボールそのまま商品の箱となっていました。
(2枚目の写真は付属物がわかりやすいように一部取り出してます)
内容物
●T2サイクルトレーナー
・本体(スプロケ付き、デフォルトはスルーアクスル)
※11sの場合は11-28Tが付属
・マニュアル(英語)
※Webで読めます(参考:https://cdn.shopify.com/s/files/1/0413/9597/8398/files/CD-BZ-090032-01-T2.pdf?v=1647486380)
・フロアマット(175 x 73 mm)
※物は以降の写真参照。
・USB ANT+ドングル & 延長ケーブル
・クイックリリースとアダプタ
・ACアダプタ
・六角スパナ&アーレンキー(各アダプタの付け替えに使用)
・スプロケスペーサー、ワッシャー(各アダプタに合わせて使用)、ディスクプレーキスペーサー
・体験用コード(ROUVY:2カ月、icTrainer:6カ月)
●Virtual Shifter
・本体
・マニュアル(英語、中国語)
・取付用ゴム(大、中、小)
セットアップ
箱から本体を取り出すのですが、本体は15kgあるので、箱から出すときは少し大変です。
そのまま持ち上げるより、縦にして横にスライドさせたほうがいいかもしれません(私はそのまま持ち上げました)。
なお本体の入っていた発泡スチロールの下には何もありませんでした。
発泡スチロールがぴったりサイズで箱から出すのが大変でしたが、そんなことをする必要はなかったようです。
フロアマットを引いて、その上にT2を置きます。
T2の外観は足はマット仕上げの金属。本体カバーはプラですが、特に安っぽさは感じません。
脚には防振対策がされております。また高さの微調整も可能です。
脚を広げますが、広げるときはこのピンを押してunlockする必要があります(最初気付きませんでした)。※マニュアルには書いてある。
マットのサイズと脚を広げた幅がほぼぴったりです。
もともとスルーアクスル用のアダプタがついていたのですが、私の自転車はリムブレーキのため、クイックリリース用に取り替えます。
スプロケ側はスルーアクスル用のアダプタは六角レンチで外し、クイックリリース用のアダプタはアーレンキーで固定します。
反対側ははまっているだけなので、手で簡単に取れます。
対応O.L.D.は、スルーアクスルは142mmと148mmに対応、クイックリリースは130mmと135mmに対応してます。
アダプタの挿すほうを入れ替えることでそれぞれに対応します。
ACアダプタのプラグの形状はストレート。本体の後ろにつなぎます。
ストレートプラグなので出っ張りがきになるかと思いましたが足の広がりより手前なのでそこまで気になりません。
本体に電源スイッチはないため、ACアダプタの抜き差しで電源のON/OFFとなります。
都度抜き差しするのは面倒だと思ったので、電源付きのタップや別途コンセントスイッチを用意するといいかもしれません。
T2はACアダプタなしでも回すと電源は付きます。ですが自宅で使い続けるなら基本電源ありで使用すればいいと思います。
電源が入ると本体手前側にインディケーターが付きます。上から順に電源(赤)、Bluetooth(青)、ANT+(緑)です。
自転車のリアホイールを外して、T2に取り付けます。普通にホイールの付け替えと同じようなものなので特に説明は不要でしょう。
おおよそ一般的なサイズの自転車であればマット内に収まると思います。
T2の特徴である後ろへの張り出しが少ないため、後ろがコンパクトに収まっております。
リアホイールを付けた時よりも短いです。
前輪はそのままマットの上で特に違和感はありません。特にブロックが必要とは思いませんでした。
取り付けると写真のようになります。(自転車についてるあれこれや、部屋の背景は気にしてはいけません)
大多数の人には縁がないかもしれませんが、O.L.D.135mmなランドナーも所持しているのですが、当然ながらこちらも設置することができました。
続けて、今回提供されているもう一つのVirtual Shifterについて説明します。
こちらはT2のシフトを仮想的に切り替えるアイテムとなってます。
物理的にギアを切り変えずとも、ギアチェンジができるという優れものです。
取付は簡単で付属のゴムで好きなところにつければいいだけです。
最初は上ハン位置につけてましたが、タオルとかかけると邪魔なので、公式に出ている設置位置のひとつと同じブラケット横に落ち着きました。
使い方は簡単で、T2と接続をしたら、あとは+を押すと重くなり、-を押すと軽くなります。
最初に接続設定をすると、以降は+or-ボタンを押すと電源が入り接続してくれます。
バッテリー内蔵で、電池がなくなると充電できます。端子はType-Cです。
バッテリーがいいかボタン電池がいいかは、人によって意見は分かれそうですね。
PCやアプリとの接続
アプリとの接続(Android OS / iOS)
大多数の方はZwiftなどのインドアサイクリングサービスを使用されると思いますが、その前に公式で用意されているアプリで動作確認をしました。
CYCPLUSのアプリをスマホなどにインストールします。
アプリを起動すると、製品一覧が表示されるので、対象の製品をタップします。タップした製品を探しにいくので、現れた一覧から選択して接続します。
接続すると、写真のような画面になり、パワー、ケイデンス、速度がリアルタイムに表示されます。
その他には、ソフトバージョン、人や自転車の設定も見ることができます。
Virtual Shifterを接続すると追加で表示され、今のシフト状況を見ることができます。
シフトのギャップは、5%、7%、12%の中から選択できます。
シフト数は、-15~+10まであります。
実際のギアをスラント角が小さい位置で固定し、仮想的に切り替えることでいろいろと効率化できたりする気がします。
ですが、実際のギアのシフト(私の場合はほぼ2Tずつ)と比べると12%でも変化幅が小さく、インドアサイクリングアプリで使ってるときに、毎回連打が必要なレベルでした。
そのため、実際にギアを切り替えたほうが、スムーズに走れました…。
PCとの接続
付属のANT+のUSBドングルおよびBluetoothで接続ができます。
ANT+で付属のUSBドングルを使う場合は注意が必要です。
ドングルを挿しただけでは、ドングルをPCは認識できずドライバのインストールが必要ですが、マニュアルには記載されておりません。(見落としがあるかもしれません)
CYCPLUSのサイトに行ってFAQから、「USB ANT」で検索したら出てきました。
なお私の環境でダウンロードしようとすると怪しい実行ファイルとして素直にダウンロードできませんでしたが、無視して保存しました。
インストールは、PCからデバイスマネージャーを開いて、「ほかのデバイス」に「ANT USBStick2」というのがあるので、
先ほどダウンロードしたドライバをインストールしましょう。
私の環境では、「libusb-win32 devices」の欄に「ANT USBStick2」が表示されました。
Windowsの専用アプリはないので、各インドアサイクリングアプリを使って接続する形になります。
使用感
負荷状況
まずはアプリで接続しただけで使用してみました。
最初の漕ぎだしは重く、徐々に負荷が軽くなりました。そして漕ぎやめるとまた重くなる感じです。
リアルに合わせているように思います。
負荷の変化に関しては、特に違和感は覚えませんでした。
これはインドアサイクリング(Zwift、ROUVY)も同様で、設定の斜度による負荷の自動変化はなめらかだと思いました。
アプリでの使い方はアプリのレビューとなるので省略します。
簡単な使い方説明:Zwiftでは、パワーソース、レジスタンス、ケイデンスセンサーで、T2を選択。
(最初レジスタンスで選択せず、負荷が変わらないことがありました)
ROUVYでも同様で、Smart trainer/Power meter、Cadence、Controllableで、T2を選択。
騒音状況
皆さんが気にされる音ですが、比較するスマートトレーナーはないため、手持ちの三本ローラー(MINOURA モッズ・ローラー)と比較をしてみました。
もともと三本ローラーを使うのに騒音が気になったことが、今回の応募をさせていただきましたことの理由の一つです。
なお騒音対策として三本ローラーの足に自作の振動吸収パッドを挟んであります。
当然ながら、三本ローラーと比較して、T2は大幅に騒音が減っております。
三本ローラーで動画などを見ながら使用しようものなら、音量をかなり上げないといけなく、また騒音がうるさく他の人が近づいてきても気づきません…。
(気付かずに声をかけられてすごくびっくりしたことがあります)
当然夜間に使用するのをためらう状況でしたが、T2なら夜間でも使用しても大丈夫そうな印象を持ちました。
もちろん動画を見ながらでも問題なく音声が聞こえます。
全体的な騒音は減っておりますが、振動の影響だと思うのですが高負荷で回してる時の重低音がやや気になるところです。
客観的に比較するため、各家庭にあるであろう簡易騒音計で、定点測定をしてみました。
マルチメーターに付属している騒音計なので、絶対値の信頼性は低いですが、相対的な判断をしていただければと思います。
またデータ記録はできないため、走行中に目視で確認しております。
撮影の都合もあり、騒音計を、前輪横の床に設置して測定を行いました。
まず、何もしていないときの部屋の騒音ですが、約37.5dBほど。
続いてT2の高負荷時の騒音、約79.9dBほど。
続いて3本ローラーの高負荷時の騒音、約89.3dBほど。
おまけで、自作振動吸収バッドなしの高負荷時の騒音、約95.0dBほど。
体感はできてなかったけど、自作振動吸収パッド、効果あったんだ…。
表にすると下記になります。
条件 | 音レベル |
測定時室内 | 37.5dB |
T2 | 79.9dB |
三本ローラー(自作パッド付) | 89.3dB |
三本ローラー(通常状態) | 95.0dB |
騒音の目安について、いくつかのサイトを見たところ若干のばらつきはありますが、80dBあるとうるさくて、90dBできわめてうるさいとのことです。
今回の測定の絶対値を信用していいのか微妙なところですが、個人的には夜間に使用しても大丈夫なレベルと考えております。
振動による低音がどこまで響くのかはやや気になりますが…。
各自の使用環境により事情も異なると思いますので、私の環境を記載しておきます。
・2階建ての1階部屋。RC構造でそれなりに堅牢な建物と思われる。
・普段から横の音は聞こえず、上階は足音や赤ちゃんの泣き声がかすかに聞こえる。
パワー精度
こちらも比較になってしまいますが、スマートトレーナーのパワー精度について調べてみました。
比較対象は、Pionnerのペダリングモニタ(左右)、Stagesのパワーメーター(左のみ)です。
コースは、ZwiftのVolcano Circuit in Watopiaで平坦コースです。
まずPionnerのペダリングモニターとの比較ですが、ほぼ重なり同じ値をとっております。
次にStagesのパワーメータとの比較ですが、Stagesが大幅に低めに出ております。
ほぼぴったり重なるT2とPionnerは正しい結果を示しているのだと思います。
まとめ
今回初めて自宅でスマートトレーナを使用しましたが、思ったより騒音は大きくなく、活動時間帯では特に時間を気にせず使用できるのではと思いました。
インドアサイクリングアプリでも負荷に関して違和感も少なく、この先使い続けていくと課題が見つかるのかもしれませんが、最初に手を出すスマートトレーナとしては十分な性能を備えているのではないかと思います。
……………
ということで読者様から頂いた内容そのまんまで書きました。
何か質問がありましたらコメント欄にお願いします(管理人から読者様に質問させていただきます)。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
ロードバイクが欲しい!初心者向けナビ管理人様
BC2バーチャルシフターについて質問させてください。
公式サイトを図ではBluetoothでスマホを経由してT2の負荷をコントロールするように見えるのですが、スマホ無しでT2と直接繋がるのでしょうか?
※モニター募集で落選してしまったので、仕方なく(?)T2を購入しました。シフトチェンジの音が意外と気になったので、バーチャルシフターが気になりだしてます(笑)
コメントありがとうございます。
ちょっと確認します。
しばらくお待ちください。