元シマノの開発者ということで昨年あたりは話題になっていたSACRAブランドのカーボンホイール。
昨年はいろいろと叩かれていたりしましたが、どうやら問題点を克服した(?)ニューホイールとしてKYLE3とKYLE5をリリースしたようです。
そんなニューホイールを見ていきましょう。
Contents
KYLE3とKYLE5
前作のSACRAのホイールというと、ネット上ではいろんな噂が出ていました。
Pホイールとリムが同じだとか、リムの剛性は高くてもホイールの剛性は低いとか・・・
リムが公称値よりも重いとか・・・
首折れスポークで汎用ハブを使っていたので、実態は中〇カーボンホイールという話も出ていました。
新しく出たSACRAのホイールですが、どうやらリムが新設計に変わり、またチューブレスレディとなったようです。
クリンチャーも選択でき、チュー^ブレスレディを選択してもアップチャージなしの同一価格とか。
またハブもオリジナルハブに変わったようです。
KYLE5
KYLEは恐らく【カイル】と読むのでしょうか?
間違っても【カエレ】ではないでしょう。
まずはKYLE5のほうから。
SACRA KYLE5 チューブレスレディ シマノ/スラム用 前後セット
KYLE5
チューブレスレディ |
KYLE3
クリンチャー |
|
総重量 | 1375g | 1356g |
F重量 | 601g | 592g |
R重量 | 774g | 764g |
リム
リムは50g軽量化と書いてあります。
さらにリム幅は28mmとかなりのワイドリムになりました。
ホイール重量は1355g、価格は183,000円(税別)となっています。
KYLE5
チューブレスレディ |
KYLE5
クリンチャー |
|
リム重量 | 444g | 434g |
リムハイト | 50mm | 50mm |
リム幅 | 27.5mm | 27.5mm |
リム単体での販売もあるようで、ホール数も選べます。
生産国は中国とのこと。
ハブ
ハブがSACRAオリジナルハブのミスリルハブになったようです。
ストレートスポーク仕様のワイドフランジハブです。
しかも別売りのフランジで組み方やスポーク数を変えることができるとのこと。
重量 | F84g,R231g |
スポーク | ストレートプル |
フリーボディ | アルミ |
ラチェット | 6爪48tラチェット |
ベアリングはNTNの非接触シールドベアリング。
スポーク
スポークはサピムCX-RAYのようです。
フロント16、リア21本のスポーク数で、リアは2:1組です。
シマノホイールはフロントスポーク数16本にこだわっていると聞いたことがあります。
16本よりスポーク数が増えると空力が落ちるというデータがあるそうですが、元シマノの開発者ということでここはこだわりなんでしょうか??
KYLE3
SACRA KYLE3 チューブレスレディ シマノ/スラム用 前後セット
KYLE3はリムハイトが38mmとなっているモデルになります。
KYLE5に比べてリムハイトが低いのでかなり軽くなっている様子。
ホイール重量は1292g、リムハイト38mm、価格は183,000円(税別)です。
KYLE3
チューブレスレディ |
KYLE3
クリンチャー |
|
総重量 | 1298g | 1292g |
F重量 | 563g | 560g |
R重量 | 735g | 732g |
リム
SACRA KYLE3 チューブレスレディ シマノ/スラム用 前後セット
こちらもリムが50g軽量化されているようです。
5と同様にチューブレスレディとクリンチャーを選択可能。
KYLE3
チューブレスレディ |
KYLE3
クリンチャー |
|
リム重量 | 401g | 398g |
リムハイト | 38mm | 38mm |
リム幅 | 27.5mm | 27.5mm |
こちらもリム単体販売があり、なおかつ28mmのワイドリムになっています。
ハブ
ハブはKYLE5と同じもののようです。
スポーク
スポークも同じくサピムCX-RAY。
フロント16、リア21本のスポーク数で、リアは2:1組です。
KYLEは買いなのか??
前作に比べると大幅に値段が上がって、なおかつかなり軽量化されたようです。
オリジナルハブということなので、前作が手組だとすると今回は完組という感じでしょうか?
SACRAさんは空力にこだわっているようで、メーカーサイトではボーラワン50との比較、ROVAL CLX50よりも空力が優れていることが書かれています。
ただ問題なのはホイールの剛性がどうなのかというところでしょうか?
ホイールの剛性がしっかりしているなら、なかなか良さそうなホイールに見えます。
価格帯がだいぶ上がったので、なかなかこれを買うという人自体が少ないかと思います。
前に出していた著書では、非接触シールドベアリングはオススメしないとか、リム幅が30mmに近づくと空力が悪化するのではないかと思っているとか、リムが重いことは工学的、物理学的にエネルギー論から見るとあまりデメリットはないなどと書いてありましたが、今回は非接触シール採用、リム幅もかなりのワイドリムになりました。
またリムも大幅に軽量化されたようです。
著書での主張と開発するホイールに一貫性がないように思えてしまうところですが、最終的に大切なのは出来あがった製品がいいものかどうかなので、今回のモデルチェンジはいい方向と捉えるべきではないでしょうか?
この価格帯だと、海外通販だとボーラワン50が買えそうなところまで来てしまいますし、なかなか厳しいのではないかと予想します。
Campagnolo – Bora One (ボーラワン) 50 クリンチャーホイールセット (2018)
重量 | 1485g |
リムハイト | 50mm |
対応タイヤ | クリンチャー |
23cタイヤ | ×(25C以上) |
スポーク数 | 18/21 |
対応スピード | シマノ8-11s |
重量ではKYLE5のほうが軽いですけどね。
この手のものは人柱覚悟になってしまうのですが、もうちょい安く買えるなら使ってみたい仕様ではありますね。
軽いですし。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
このホイールはラテックスチューブは大丈夫でしょうか?
〇〇〇〇〇〇〇〇のブログでラテックスチューブを使っていたのでコメントして質問したら、無視されてるのかコメントが削除?みたいにされちゃいまして。
コメントありがとうございます。
まず大変申し訳ないですが、特定のサイト名が記載されていたところは伏せ時に変えさせて頂きました。
メーカー側がどのように指定しているかはわかりませんが、一般的に考えてダメだと思います。
アルミの補強が入っているリムとかなら別ですが、カーボンリムの熱の籠りはどうしても避けられない現象なので、ラテックスチューブだとバーストする危険性が高いと思います。
詳しくはメーカー側に直接お尋ねください。