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一台目から正解を求めすぎないほうがいいと思う話。

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ここ最近、ロードバイクやクロスバイクの【一台目】の購入相談メールがたくさん来ます。
今はネット社会ですので、ネットで検索すればインプレもたくさん見つかるでしょうし、インプレがなくてもバイクに関する情報はそれなりに出てきます。

 

情報量は豊富な今、情報に惑わされている人も多いような気がしていまして。



情報は必ずしも正しいとは限らない

車種名を検索すれば、そこそこの情報量が得られることが多いと思うんです。
メーカーサイトはもちろんのこと、インプレ記事も見つかることが多いです。

 

でもね、情報は必ずしも正しいとは限らないんですね。

 

この場合の【正しい】については実は二つの意味があります。
一つは、記事を書いている人が何らかの理由で妄想を膨らませすぎて誇張している記事。
メーカーからインプレ依頼を受けて書いている記事は、だいたいこれに当てはまります。
誇張しすぎているので、慣れた人が読むと【そんな馬鹿な】と思うこともあるでしょう。

 

初心者さんにそれを見抜けというのは、酷です。

 

もう一つですが、他人のインプレがあなたに当てはまるかは別問題という意味です。
記事を書いた人が素直に感じたことを書いていても、その感想があなたにも当てはまるかは別問題です。

 

私がよく使う表現ですが、カレー屋のココイチってありますよね。
辛さを選ぶことができますが、ある人は1辛でも辛いと言い、5辛でも辛くないという人もいます。
同じものを食べても、どう感じるかは人それぞれですよね。
これには好みもあるでしょう。

 

なので他人のインプレ記事の感想が、あなたが乗った時に同じような感想を持つかはまた別問題なわけです。



調べることは大切、情報だけに偏らないことも大切

全く調べずに買うのはどうかと思ってしまいますが、情報をたくさん集めたら、そこから情報の取捨選択をしていく必要があると思うんです。
どれが信頼できそうな記事なのか、それを見抜く力も必要です。

 

情報の取捨選択をする場合、記事を書いている人の経歴を重視する人も多いと思うんです。
元プロ選手、元自転車屋店員、などなど自転車業界に近い人たちですね。

 

私がロードバイクの情報を見るとき、実は一番信用しないのは自転車業界に関係する人の意見です。
こんなこと書いたら袋叩きに遭うかもしれませんが、自転車業界に関係する人の場合、どうしても利害関係が生まれてしまいます。
【このメーカーにはお世話になっているからなぁ】とか【このメーカーの担当者さんいい人だしなぁ】とか【このメーカーの悪口書くと取引で問題が出る】など。
そういう人が中立な意見を書けますか??というわけです。

 

【忌憚のない意見】だとかわざわざ書く人もいますが、それをあえて書くということはその逆もあるわけです。
わざわざそんな注釈つけなくても、普通は忌憚のない意見ですから。

 

なのでメーカーから提供を受ける立場にいる人のインプレ記事は、私はあくまでも宣伝目的の広告としか見ていません。
なので書いている内容からだいぶ引いた立場で読むようにします。
例を挙げるならば【このホイールはすごく速い】と書かれていれば、【実際はちょっと速い程度だろう】など、間引いて読みます。

なのでインプレ記事を書いている人のバックグラウンドからまず見ていくんですね。

 

雑誌などのインプレライダーさんは非常に難しい立場にいると思っています。
というのも、万が一試乗したバイクがクソだったとしても、ボロクソに書くことはできません。
あくまでもメーカー側がお願いしてインプレ依頼しているので、ボロクソに書いた前歴がある人にもう頼まないですよね。
だから読んでいてもすごく不思議なくらいぼやーっとした文章になります。
当サイトには時折、怪しいメーカーからのインプレ依頼が来ます。
この手の話は一度も受けたことはありませんが、今後も受けないでしょう。
というのも、インプレ依頼が来た時に、こちらから条件を出します。
【何を書いても文句を言わないという契約書の作成】、これだけです。
わざわざ書面化する理由ですが、商品をボロクソに書いた後に訴えられると困るので(笑)、最初から思った通り書くから覚悟しろよと宣言しているわけです。

 

商品に自信があるならそれでいいのでしょうけど、この話を出すと皆さん撤退していきます。
某メーカーではインプレ依頼の時に【絶対に製品の悪口を書かないこと】という契約書を作成するそうですが、マジで死ねばいいのにとしか思っていません。
ユーザーのことをバカにしているような気がするんですよね。

 

おっと、書いちゃいけないことまで書いた気がしますw

 

なのでインプレ記事を真に受けすぎるのはやめたほうがいいんです。
個人ブログだとその点は安心・・・と言いたいところですが、個人ブログでもメーカーから提供を受けているところもあるので、要注意なわけです。

ちょっと驚いた話

先日クロスバイクの相談を受けていた方ですが、いろんなショップに行ってオススメを聞いてきた、ということでメール頂いてました。
どういう感じでショップに伝えたのかわかりませんが、提案されたクロスバイクの車種を見ていくと、方向性に一貫性がなさすぎると思ったんですね。

 

クロスバイクでもスピード重視のタイプもあれば、安定性重視のタイプもあります。
それらがミックスされている上に、フラットバーロードも入ってました。

 

ショップに相談に行けば、予算を聞かれたり、どういう乗り方するかなど聞かれると思うんです。
通勤なのかロングライドかでも違うでしょうし、スピード重視なのか乗り心地重視なのかでも違いますよね。
それらが混在している提案を受けているのを見ると、ショップが売りたいものをただ羅列しただけなんじゃ・・・と疑ってしまいます。

 

クロスバイクの場合、車種によって走りの特性は大きく違います。
スピードにこだわりたいのか、振動吸収性重視、安定性重視なのかでも選ぶべき車種は違うでしょう。

 

当サイトの読者様でロード乗りの方が、最近通勤用クロスバイクを買ったそうです。
その方が求めたのは乗り心地重視だったようで、サス付き&40cというクロスバイクを購入されたとの話でした。


CENTURION(センチュリオン) 2018年モデル CROSS LINE COMP 50(クロスライン コンプ 50)【クロスバイク】

 

メッチャ乗り心地はいいそうです。

 

この方と何度もメールしていますが、ロードホイールをチューブレスにして以降、乗り心地を結構重視しているような印象です。
グラベルロードにも興味を持っていらっしゃるようです。

 

クロスバイクと言っても、例えばジャイアントのエスケープRXシリーズはどう考えてもスピード重視のクロスバイクと言っていいでしょう。
硬いアルミフレーム、28cタイヤ、こういうスペックを見ていくとロードバイクとは違う方向性ながらスピードを求めている印象です。

 

トレックのFXシリーズなんかは、32cとか35cのタイヤを履かせて、ジオメトリ的にもスピード重視よりも安定性重視の傾向なんだろうなとわかります。

 

そして当サイトの読者様が選んだクロスバイクは、どう考えても振動吸収性や安定性重視の一台です。

 

このように同じクロスバイクというカテゴリでもだいぶ違います。
それを【これもいいよ】とか無秩序にお客様に勧めているショップもあるようで、どうにも気持ち悪い感じがします。

一台目から正解を求めすぎない

何も調べずに買うのはどうかと思いますが、ある程度調べて最後に選ぶのは勢いしかありません。
というのも、初心者さんはご自身の経験上の比較対象がないので、スピード重視とか安定性重視とか言われてもそれが【どれくらいなのか】というモノサシが自分の中にありません。

 

熟考して選んだ一台が、ずっとあなたの相棒となるかもわかりません。
その時はそれがいいと思って選んだ一台でも、乗っているうちに【もっとこういう性能があるといいな】とか【こういう方向性のほうが面白そうだ】などと考え方が変わってくることもあります。
考え方が変わっていなくても、実際に【体験してみた結果】で理想と現実が違うと思うこともあるかもしれません。

 

私の知る限り、一台目選びで失敗したと言っている人は正直ほとんどいません。
2台目以降に買い替えるときでも、【一台目にこれを選んだから二台目にこれを選べた】と考える人が多いような気がします。
1台目は経験を買ったと考える人が多いのでしょう。

 

もしそれでも決めきれないようなら、ショップの試乗を試すべきです。
ジャイアントストアは最近メキメキ増えていますし、メジャーなメーカーなら日本のどこかで試乗できることが多いです。
そのために交通費がかかってしまうというデメリットはありますが、最終的にはバイクのスペックよりも相性なんですね。
あなたの欲しい性能とバイクの性能が合うかどうかだけの話なので、それについてはどうやっても答えられる人はいません。

 

最終的に必要なのは、決断と勢いです。
ぶっちゃけて言いますと、私はロードバイクを買おうと決めてから一年間は、ひたすらいろんなところに行って試乗していました。
その間クロスバイクがあったので早急にロードバイクが欲しいというわけではなかったことと、首都圏在住という地の利を活かして試乗しまくりました。

 

でも最終的に2,3個の中で迷った場合、最後は勢いしかないんですよね。
一発目から100点満点にたどり着ける人って少ないと思うんです。
でも1台目で90点くらいには居たいと思うので、いろいろ調べることは大切です。
でも情報を吟味して鵜呑みにしないことも大切ですし、情報源の背景を知るということも大切です。

 




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