ここ何日かで書いてきた、2020年5月から東海道、山陽、九州新幹線で採用される特大荷物ルールについてです。
これまではJR東海に電話で聞いた内容を元に、
・輪行にも特大荷物ルールが適用される
・自由席での輪行が不可になる
このように書いてきました。
本当に申し訳ありません。
完全なデマ情報でした。
以下、正しい情報を書きます。
5月からの新幹線輪行
ちょうど輪行ルールについて、読者様から質問を募っていたのですが(その記事は削除済み)、読者様からの情報で
このような趣旨のメールがありまして、JR西日本のHPでは確かに自転車は対象外だとされていました。
そのため再度JR東海に確認を取りました。
その結果ですが、
自転車については、今までどおり専用の袋に入れ、三辺の和が250センチ以内ということを守ってもらえれば、特大荷物ルールは適用されない
と回答がありました。
前回まで書いた情報は、昨年10月下旬にJR東海に電話して聞いた内容でしたが、前回は特大荷物ルール適用だと言われ、今回は特大荷物ルール適用外との話なので、どっちなのかと再度聞きましたが、調べた結果、やはり輪行(自転車)では特大荷物ルールは適用されないという話で間違いないそうです。
本当に申し訳ありませんでした。
JR西日本とJR九州については、特大荷物の説明の一番最後(Q&A)に書いてあります。
Q ベビーカ ーやスポーツ用品・楽器を持ち込む時はどうすればよいですか?
A ベビーカ ーや自転車等のスポー ツ用品 ・ 楽器等に特大荷物のルールは適用されませんが、「特大荷物スペース」の利用をご希望
の場合には事前予約が必要となります。
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/ticket/rule/img/tokudai_baggage.pdf
そのため、自転車を新幹線で輪行する場合、
・特大荷物スペースつき座席の予約は、必須ではない
(どうしても特大荷物スペースに置きたい場合は予約が必要)
・自由席にも輪行袋を持ち込める(手数料もかかりません)
これが正解ということになります。
Q&A
特大荷物ルールの適用外ということで、新幹線輪行の方法については、今現在となんら変わらないということでいいそうです。
特大荷物スペースに置きたい場合
指定席車両の最後尾の座席を予約すれば、特大荷物スペースに輪行袋を置くことができます。
指定席を予約し、デッキに輪行袋を置く場合
理論上は可能です。
特大荷物スペースつき指定席が完売でも、普通の指定席を取り、輪行袋はデッキに固定も可能(ただし、通行の邪魔にならないように)。手数料1000円もかかりません。
自由席に輪行袋を持ち込む場合
最後尾車両の裏のスペースについては特に誰かに占有権があるわけではないので、空いているなら置いても構いません。(注)
1000円の手数料というのも、かかりません(特大荷物ルールが適用外なので)。
<追記>
JR東海の資料によると、自由席でも【今後はその直前の座席のお客様が優先してご利用いただくスペースとしてご案内してまいります。】とあるので、自由席でも原則は最後尾に座っている人が優先です。
特大荷物スペース付き座席の場合は【最後尾を予約した5名での占有的な共有スペース】ですが、自由席における最後尾裏のスペースは占有権はないものの、原則として最後尾に座った人が優先です。
もしそのスペースが空いていて輪行袋を置きたい場合は、その前に座る人に一声かけて置いてもいいかを確認したほうがいいでしょう。
自由席に乗り、輪行袋はデッキに置く場合
迷惑にならないようであれば、特に問題ありませんが、乗務員判断で位置を変えてもらう可能性はあります。
これは今までも同じです。
こちらも手数料1000円はかかりません。
普通の指定席を予約して乗ったけど、特大荷物スペースに空きがあるようだからそっちに輪行袋を置きたい
原則NGです。
あくまでも特大荷物スペースつき座席を取った5人のスペースなので。
ただし車掌に相談すれば、席を変更して特大荷物スペースつき座席に行ける可能性もあり。
このように、従来どおり新幹線輪行することが可能です。
ただし、スーツケースなどで3辺の和が160センチ以上250センチ以下のものについては、特大荷物として扱われるので、自由席は不可です。
こちらについては手数料1000円払っても自由席は不可なので、特大荷物スペースつきの座席の予約が必要です。
手数料1000円の件は、スーツケースなどで特大荷物の大きさに該当するものを、改札横の検査を逃れて自由席などに持ち込まれた場合の料金であることは変わらないようです。
読者様から質問を頂いていた事項についても確認しました。
そういう場合、特大荷物スペースつきの指定席を押さえておけば、必ず輪行袋を置けるという保証があるのか?
JRの考えとしては、この規定内の荷物であれば特大荷物スペースに置けると認識しているので、そのような事態になることが考えにくい。
しかしどうしても置くことが難しいようなら、車掌判断で荷物の移動をお願いする可能性もある。
ということなので、JRの考えとしては、特大荷物で想定しているのはスーツケースみたいなもので、隣の座席までせり出すような大きさを想定していないようです。
輪行袋を置きたくて置けない場合は、車掌判断で移動してもらう可能性もあるし、このあたりは【臨機応変に】と言うところだと思います。
個人的な予想としてですが、例えば3人座席の真裏スペースに2名分の輪行袋があれば、3人目の輪行袋は置けないと思われます。
こういうときは車掌含めて話し合うしかないようです。
いったいいつからなのか?
GWはルールが開始しているのか?
GWがどうなるかについても、現時点ではお答えできない。
まだ確定していないようです。
なのでネット予約も可能です。
迷惑をかけない範囲で使っていただければ。
<追記>
JR東海の資料によると、自由席でも【今後はその直前の座席のお客様が優先してご利用いただくスペースとしてご案内してまいります。】とあるので、自由席でも原則は最後尾に座っている人が優先です。
特大荷物スペース付き座席の場合は【最後尾を予約した5名での占有的な共有スペース】ですが、自由席における最後尾裏のスペースは占有権はないものの、原則として最後尾に座った人が優先です。
もしそのスペースが空いていて輪行袋を置きたい場合は、その前に座る人に一声かけて置いてもいいかを確認したほうがいいでしょう。
輪行以外の特大荷物の扱い
輪行は特大荷物ルールの適用外ですが、自転車が関係ない旅行の場合などを想定すると、今まで書いてきた内容は合っているようです。
つまり、
・3辺の和が160センチ以上250センチ以下の荷物を、特大荷物と定義する
・自由席には特大荷物置き場は設定されていない
・特大荷物に該当するものは、指定席最後尾の裏のスペースにしか置けない
・一つの指定席車両に、5名分の特大荷物スペースが用意される(共用スペース)
・特大荷物については、改札横で測定器による検査がある。
そのときに特大荷物つき座席の切符があればそのまま乗れるが、無い場合は特大荷物スペースつき座席へ変更を求められる
なので輪行以外での特大荷物の持ち込みは、以下のようになります。
ケース1 特大荷物置き場付きの指定券が売り切れ(満席)の場合は??
管理人この場合、その新幹線には特大荷物置き場が満席状態なので、ほかの空いている新幹線へのご乗車をお願いします。自由席には載せることができません。
特大荷物置き場付きの座席は、事前予約、もしくは予約なしの場合には1000円の手数料徴収となるわけですが、乗ろうとしている新幹線の特大荷物置き場付き座席が売り切れなので、その新幹線に特大荷物を載せることは出来なくなります。
ケース2 自由席に特大荷物を持ち込んでしまった場合は??
管理人この場合、本来は自由席には持ち込めない扱いなので、もしその新幹線の特大荷物座席に空きがある場合には、そちらに移動していただく形になります。つまり、自由席⇒指定席への差額と、事前予約なしでの1000円の手数料がかかります。
あくまでも特大荷物は指定席での話なので、特大荷物を自由席に持ち込んだ場合、車掌さんが見回りに来て、特大荷物置き場つきの指定席にまだ空きがあるなら、指定席への移動をお願いされるようです。
なので自由席から指定席への差額と、特大荷物の事前予約なしということで1000円の手数料がかかります。
ケース3 自由席に特大荷物を持ち込んでしまい、特大荷物指定席に空きがない場合は??
管理人原則として特大荷物は指定席に限定なので、車掌の判断で適切な位置に移動してもらうことになるかと思います。
特大荷物置き場付き指定席が埋まっていても、実際には特大荷物置き場に余裕があるケースもありうるので、特大荷物置き場に余裕があるならそちらへの移動。
その場合、自由席⇒指定席への差額が発生する可能性があるのと、1000円の手数料の徴収です。特大荷物置き場が全て埋まっているのであれば、車掌の判断で邪魔にならない位置まで移動してもらう可能性はあります。
これが特大荷物ルールなんですが、輪行(自転車)は対象外ですので、今までどおりでいいそうです。
自転車を特大荷物スペースに置きたい場合には特大荷物スペースつきの指定席を予約すればいいし、自由席に載せたいならそれも可能。
本当に申し訳ありませんでした
前回まで書いた記事ですが、確か昨年10月31日にJR東海に電話して聞いた内容です。
このとき、オペレーターの方は調べてから回答したいとのことで、確か5時間後くらいに電話がかかってきて説明を受けました。
きっちり調べたのだろうと思われること、それ以降ルール変更があったというプレスリリースもなかったこと、読者様の中でどこかの駅員に直接聞いたという話もあったことから、そのまま説明されたとおりに書いてしまいましたが、事実とは反する内容になってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。
この件、JR東海に聞くだけでなく、JR西日本、JR九州にも聞いていれば辻褄が合わないことに気が付けたと思うので、私のミスです。
本当にすみませんでした。
なので5月からの特大荷物ルールが開始されても、輪行にはなんら関係なく、今までどおり自由席に持ち込みも可能です。
ただし、確実性で言うと特大荷物ルールを使い、特大荷物スペースつき座席を予約したほうが確実かなとは思います。
度々のご案内で本当に反省しています。
勝手なお願いになってしまいますが、この内容をツイッターなどで改めて拡散していただけると助かります。
ツイッター、やってないもので・・・
このたびは大変申し訳ありませんでした。
該当の記事については、残すと紛らわしいため、既に削除済みです。
それと、個人的な見解として。
輪行が特大荷物ルールの適用外ということなので、今までどおり新幹線輪行は可能です。
JR東海の話しぶりだと、自転車に対して規制するつもりはなさそうでしたが、指定席の真裏のスペースは、そこの座席の人たちに占有権がある、とルール化したことは、ある意味では画期的です。
私も一度経験があるのですが、新幹線輪行するために最後尾の指定席を予約して、いざ新幹線に乗り込んでみたところ、なぜか最後尾座席の真裏スペースは既に全滅。
始発駅だし、最後尾には誰も座ってないし、車両の真ん中あたりにいた団体客が、そのスペースに置いていたようです。
今までは誰のスペースなのかという決まりがなかったため、このようにされても文句が言えないという状況は確実にありました。
しかしこれからは、最後尾座席を予約した5人だけの占有的共有スペースであることが確定するので、それ以外の人は置けません。
置いてあったらドカすことも可能になります。
これ自体はいい取り組みだと思うのですが、私も昨年説明を受けたように、また読者様の中でも駅員から説明を受けた方がいるようですが、正しいルール解釈については、JR職員であってもまだ浸透していません。
5月からのルール施行に伴い、もしかしたら駅員さんや車掌さんの中には、【自転車も特大荷物だから】として、指定席の買い直しを要求されたり、車内で手数料の1000円を徴収しようとされてしまうかもしれません。
そういうときは、こちらを提示してください。
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/ticket/rule/img/tokudai_baggage.pdf
自転車は特大荷物ルールの適用外だと明記されています。
間違ったことを書いてしまい、本当に申し訳ないです。
今後このようなことがないように、取材時は複数の問い合わせをするなどして精度を上げていきますので、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
再確認事項
・自転車は特大荷物ルールが適用されない
・自転車を新幹線に載せるには、特大荷物スペースつき座席の予約は必須ではない
・自由席にも持ち込み可能で、手数料もかからない
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2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
お邪魔します。
私の場合ですが、ブーメランかと(笑)。
しかし、読めば読むほど頭が混乱してきました。
ご自分で納得されなかったからこそここまでお調べになられたのでしょうけど
その熱意に敬服する次第です。
しばらく沈みます(*^^*)
コメントありがとうございます。
この件は最初に私が間違った情報を仕入れてきて発表したのが原因です。
申し訳ありませんでした。
消した記事のコメントが無くなってしまったので、すみません。
何の件でしたっけ??
今回はすべて私が悪いので、お気になさらぬようよろしくお願いいたします。