最も過酷なレースとも言われる、パリルーベ2019がありましたね。
パリルーベの特徴というと、パヴェ。
パヴェというのは石畳ですが、まるでオフロードレースかのような激しい凹凸がある道を走破するワンデーレースです。
2019の勝者は、Philippe Gilbert(フィリップ・ジルベルト)。
そんなジルベルトが乗ったロードバイクとはどんなのだったのでしょうか?
パリルーベ
パリルーベというと、石畳を走破するために、様々な工夫が施された機材を投入するのがお約束です。
各社、振動吸収性が優れたロードバイクを投入するわけですが、トレックのドマーネだったり、スペシャライズドのルーベだったり、振動を打ち消すような仕掛けを作っていることも多いです。
勝者の機材は、スペシャライズドの新型ルーベ
パリルーベ2019を制したのは、スペシャライズドの新型ルーベに乗ったPhilippe Gilbertです。
"I had strong legs, my @iamspecialized bike was flawless and the team rode a great race. All in all, it was a perfect and memorable day!", said an over the moon @PhilippeGilbert after conquering the legendary #ParisRoubaix.https://t.co/jXJcuk9M8S
Photo: @GettySport pic.twitter.com/5jrd8FrEWv— Quick-Step Alpha Vinyl Team (@qst_alphavinyl) April 14, 2019
— PhHeb (@ph_heb) April 14, 2019
新型ルーベですが、フロントフォーク部のサスペンション構造がリニューアルしましたよね。
スペシャライズドによると、新しいフューチャーショック機構は、ダイアル式で変えることができる油圧式のようです。
新しいFuture Shock 2.0は油圧ダンパー搭載の20mmサスペンションで、垂直方向に動き路面振動を吸収します。この新たなシステムは、コンプレッション(圧縮時)とリバウンド(伸長時)を同時にコントロールできる特殊な機構を採用。さらに、ダイアルを手の届きやすいトップキャップ部分に配置し、走行中でもダンピングを簡単に調整できるようにしました。
シートポストも、クランプ位置を下げてシートポスト自体のしなりを最大限に活かすように変更されています。
パリルーベ用の機材というと、今年はピナレロも電子制御フルサスロード、ドグマFSを投入してきました。
フロントは、フォークコラム内にサスペンション機構を搭載。
リアはシートステーにサスペンションを搭載。
これが電子制御されて、様々な路面状況に応じてサスペンションの状況を自動調整するらしいです。
路面からの振動を、平均42%カットだそうですので、パリルーベのような過酷な環境を最速で走ろうというコンセプトですね。
どこまで進化していくのでしょうか・・・
素材で勝負する時代から、仕掛けで勝負する時代へ
パリルーベ用の機材というと、例えばビアンキのインフィニートCVのように、カウンターヴェイルという振動吸収性素材を使ったり、エンデュランスモデルが投入されるのが常です。
インフィニートCVは、フレーム素材で振動をカットしようとする試みなわけですが、スペシャライズドやトレック、ピナレロなどのように、サスペンション機能を盛り込んで勝負しようとするのが最近のトレンドでしょうか。
ビアンキのカウンターヴェイルもかなり振動吸収性がいい素材ですが、各社振動吸収性と剛性を両立しようとする取り組みが面白いですね。
一般のサイクリストが乗る機材として、ここまでの振動吸収性を求めるかはやや難しいところではありますが、最近の機材はいろんな方向へ進化していることは間違いありません。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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