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ボトルケージのネジが永久に回る!そんなとき、瞬間接着剤はNGです。

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ロードバイクに結構多いトラブルの中に、ボトルケージ取り付けのネジが止まらない(永久に回る)というものがあります。
これ、ネジ山がバカになっているか、リベットナットのカシメが甘くなっているかのどちらかなんですが、多くの場合は後者な気がします。




リベットナットというのはこういうもので、

こういうものがフレームに嵌まっているのですが、こちらの動画がわかりやすいです。

フレーム内でリベットナットが潰れるように変形して、それにより固定力が生まれています。
ネジを回したときに、リベットナットごと回ってしまうと、永久にネジが外れない、ネジを締めることもできないわけですが、このカシメが甘くてうまく潰れていない等の理由により、共回りしてしまうわけです。

絶対NG!瞬間接着剤で止める

このようにリベットナットごと回ってしまう状態になったときに、リベットナットとフレームの隙間に瞬間接着剤を入れて固定しようとする人がいるのですが、これは止めたほうがいいです。
というのも、瞬間接着剤で一時的にリベットナットの回転が止まったとしても、カシメが緩んでいればまたそのうち共回りし出します。
そうなったときフレームに開いている穴がどんどん広がるように削られてしまうこともあるそうで、結果的にその穴が使い物にならなくなり、リベットナットの打ち替え自体も出来なくなるケースも最悪な場合ですがあるそうです。

 

瞬間接着剤も下手に使えば塗装面まで痛めます。
その場しのぎであってもあまりよくないので、その場しのぎするくらいなら、リベットナットの打ち替えをしてもらったほうが確実です。

リベットナットの打ち替え

これは有名なのむラボさんの記事が最も詳しいと思います。

リベットナットを打ち込みました(豪華2本立て) | のむラボ日記
自転車工房「のむラボ」のブログです

 

ショップでも瞬間接着剤に頼るところがあるようですが・・・

 

自分で打ち替え作業をする人もいるようですね。

こちらを使っているようです。

 

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ただし、元々付いていたリベットナットを取る作業では、慣れてないとフレームを壊しかねません。
動画では古いリベットナットを抜いていますが、状態にもよるでしょうけどフレーム内に一度落として、回収するほうが多いのではないでしょうか?

特にカーボンフレームは要注意ですので(軽量カーボンフレームは特に)、こういう作業は慣れているショップに依頼したほうが絶対にいいです。
万が一フレーム壊れても、ショップの責任ですし。

なぜこれを書くのかというと

なぜこの内容を書こうかと思ったのかというと、ある読者様からのメールでして、簡単に内容を言いますと、

 

・あるブログで、ボトルケージの共回りは、瞬間接着剤で固めることが推奨されていた
・それを読んで試してみたけど、うまくいかなかった
・プロショップに相談したら、こういうときに瞬間接着剤使っちゃダメと言われてしまった

 

というお話でした。
こういう作業について、多くのショップは工賃表に値段は書かれていないと思います。
結局のところ、フレーム内に落とした古いリベットナットをどこから回収するか(BB外す?フォーク抜く?など)により作業が変わるからではないでしょうか?
フレーム内の構造も、フレームによって違うので、BBが完全密室になっているようなら、BB外しても回収できませんし。

 

この方が読んだあるブログというのは、海外通販でしか売ってないロードバイクを買った方の日記のようなものみたいですが、一台目を海外通販などで買った場合、どうしても頼るショップがないために、間違った作業をしてしまうことはあります。
それもあって、一台目はショップでの購入をオススメしています。
本人だけ間違うならそれは勝手ですが、運が悪くブログで発信するのが好きな方だったようで、たまたま瞬間接着剤でうまく行ったケースを鵜呑みにしてしまったようです。

私も初心者時代に、いろいろ間違ったメンテナンスしてしまったことは多々あります。
間違ったことに後から気が付いた理由は、ショップの人の指摘がほとんどです。

誰かが指摘してあげないと気が付かないミスってあるわけで、ボトルケージの共回りについては、比較的多いトラブルな気がします。
これを直すには、根本原因のリベットナットを打ち替えるしかないわけで、瞬間接着剤はその場しのぎ、そのあとにもしかしたら不具合につながりかねない可能性もあるので、こういうのはショップに頼ったほうがいいでしょう。

 

私も過去に、異音に悩まされていろいろ探った結果、シートポストが怪しいということになったことがあります。
シートポストを抜いたら砂だらけだったので綺麗に拭いてみましたが、異音は改善されず。

 

その後、異音についてショップに相談したときに、シートポストが砂だらけだったので拭いたという話をしたら、【違う、それはカーボン用の滑り止めね。また塗っておくよ】と言われたこともあります。

 

それでも固定されていたので実害があったわけではないのですが、素人考えでいろいろやると、完全に間違った方向に進むこともあります。
そういう間違った方向に進んでいることを正してくれる人がいるならそれでいいのですが、そうじゃない人はひたすら間違った方向にしか進まない可能性もあるわけで、要注意なのです。

 

技術力があるショップって、限られています。
のむラボさんの記事でも、ショップが瞬間接着剤垂らしたとか書いてありますが、技術が高いショップについては自力で探すしかありません・・・




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