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久々に多摩川サイクリングロードを走ってみたのですが。

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今日久々に、多摩川サイクリングロードを走ってみました。
多摩サイを走るのって、たぶん5年以上ぶりだと・・・

 

多摩サイを走った理由は、別に多摩サイを走りたかったわけではありません。

多摩サイを走った理由

多摩サイを走った理由ですが、私自身が多摩サイを走りたかったわけでもなければ、懐かしい気持ちに浸りたいわけでもありませんw
何で走ったかというと、1つは、前の大型台風の跡ってどうなっているのかという確認が1割と、読者様からの依頼が9割です。

 

というのも、

読者様
読者様
3ヶ月前にロード買って家から近い多摩川走っているのですが、土日って恐ろしく人が多いのとロードバイクも多くてむしろ怖いです。
特に、物凄いスピードで追越しとか対向しているロードバイクが怖くて仕方ないのですが、皆さんどこを走っているのでしょうか?

 

こういう話があって、

管理人
管理人
昔から多摩川って、かなりマナーが悪いロードが多い印象しかないので行かないですね。
今は土日は働いている関係で土日の状況はわかりませんが、一度平日にでも行ってみます。

走るコース・・・山が好きなら宮ケ瀬方面とかでしょうかね?
都内だと気持ちよく走れそうな場所って少ない気がします。

 

こんなやり取りしていたのですが、私が知る限り、昔は土日の多摩サイって劣悪そのものというか、小さな子供がいる横を減速もせずに突っ走るロードとか、そのタイミングで追越しはないだろと思うようなロードとか、ランナーに暴言を吐くロードとか、そういうのばかり目について、絶対に行きたくない場所の一つです。
まあ、今はどうなのか知りませんし、そもそも土日に行ける可能性はゼロなので、とりあえず平日の様子を。

構造的に無理があるかと


まず、台風被害の後ですが、サイクリングロード自体は下流域に関しては特に何ともなさそうです。
ただ、草がやたらボウボウになっていて作業中だったのと、ゴミ拾いしている方がいました(ボランティア?)。

 

誰かが掃除してくれたのではないかと思うのですが、詳しいことはわかりません。

 

今回走ったのは、神奈川側の川崎~登戸あたりまでなので、多摩サイの全貌を見てきたわけではありませんが、私が思うに、多摩サイって基本的にスポーツサイクルでかっ飛ばす場所ではないのかなと思っています。

 

これは二子玉川付近の神奈川側ですが、ここから川崎のあたりまで、さほど広くない道が続きます。
今回は走りたい目的というよりも、とりあえずの視察ですが、例えばすれ違いするときに全く減速もせずに40キロは出ていそうな速度でかっ飛ばすロードバイクもいます。
歩行者がいると、減速しないと追い越しするのも危ないほど狭い場所もありますが、そういう場所でも40キロくらい出ていそうな速度でかっ飛ばす人もいるので、どうなのかな・・・と思うことのほうが多いです。

 

あそこって、サイクリングロード(堤防上)のすぐ下に、一般道路があります。
その道路は狭い上に、トラックがバンバン走る道路なので、歩行者も堤防上のサイクリングロードを歩く人が多いのかなと思うのですが、事実上、あの辺に住んでいる人の生活道路の役割も兼ねているんだと思うので、ロードでかっ飛ばすとか、快適にロードバイクで走るには向かないのかなと。

 

ずいぶん昔に多摩川は全ての場所を走ったことがありますが、東京側の府中を過ぎたあたりは、グラウンドが広がっていたり、休日は小さな子供もいたりなど、道幅はやや広めですが結構危ない場所もあるので、私は走りたいとは思わないコースです。

 

前に、

読者様
読者様
歩行者が自転車の進路を妨害していいわけがないし、小さな子供の管理ができずに好き放題歩かせている親が悪い。
そもそも、子供の自転車の練習とかも、公道でやるものではない。

 

このように言って来た方がいるのですが、法的にはサイクリングロードって歩道の一種みたいなもんで、自転車と歩行者が通行できる場所。
なので自転車(軽車両)は、歩行者の安全を確保しながら走らないといけない義務があるんで、発想が真逆だと思うんですね。

 

いわゆる歩道で、歩道いっぱいに広がって歩いている高校生がいたとして、それを自転車がどかせる権利はないですし。

 

サイクリングロードの設計速度って知ってますか?
これは国土交通省が定めていて、サイクリングロードは基本的に時速30キロで自転車が走った場合に安全なように設計されます。
ただし、場所によっては用地の確保などが難しい場合には、設計速度は時速10キロまで下げて道路設計することが可能です。

 

サイクリングロードに速度制限というものがあるのかないのか、いまだによくわかりませんが、広い場所での設計速度は30キロ、狭い場所になると10キロで通行することを想定して作っているのがサイクリングロードなんで、そもそもロードバイクには向かない場所なんじゃないかと思うわけです。

 

多摩川の堤防下の一般道、時々物凄いスピードで走っているロードバイクがいますが、スピード出したい人は一般道のほう、まったり走りたい人は堤防上のサイクリングロードという棲み分けが必要なのかもしれません。

 

まあ、全国ほとんどのサイクリングロードって、今みたいな自転車ブームが来る前に設計されたものですし、そもそも設計する立場がロードバイクなんてわかっていませんし、時速30キロで安全に走れるようにしか設計していませんので、基本はそういう場所だと思ったほうがいいのかなと。

 

こういうのは、一番最初のサイクリングロード設計時に、完全歩車分離にするとか、そういう発想じゃないと解決できないのかなと思うのですが、役人の考え方って

 

いろんな人
いろんな人
ほら!すばらしいサイクリングロードが出来たんだから、国民の運動不足解消に役立つだろう!

 

くらいにしか思ってないと思うんで・・・
自転車に乗らない人が設計しても、自転車乗りからしたら不満なサイクリングロードしかできないのかな・・・

 

まあ、役人が考える自転車というものが、シティサイクル程度の話であることも関係しているかと。

たぶんですが

堤防上のサイクリングロードって実は危険性があると思ってまして、堤防下のところから上がってくる歩行者の存在に気が付きにくいんですね。
堤防の下、道路みたいになっていない草地から堤防上に登ってくる人もいるわけですが、下から来る歩行者って死角に近いので、わかりづらいところです。
それも含めて、堤防上のサイクリングロードって、やっぱスピード出すロードには向いてないのかなと思うところです。

 

たぶんですが、堤防上を完全歩行者限定にして、堤防の下(川側)に自転車専用道を作れば、歩行者の生活道路としての役割も果たせるし、ロードバイクも快適に走れるしで一石二鳥な気がします。
川のほうへ降りていきたい歩行者もいるでしょうから、何ヶ所か横断歩道みたいなのを作れば、何とかなるでしょうし。

 

ただ、堤防自体はそもそもは治水のために出来ているものですので、そういうのが作れない事情もあるのかもしれません。
私自身、わざわざ税金を投入してまで自転車道を整備することには、実は反対です。
ですが多摩川もそうですが、荒川なんかも暴走ローディーの話は尽きませんし、行政も頭にきてダート化してみたりしてますし・・・
https://roadbike-navi.xyz/archives/5039/

 

荒川はクギばら撒き事件もありましたね。

荒川サイクリングロードに大量の釘!事件から思うこと。
もう約3ヶ月前の話となりますが、荒川サイクリングロードに大量の釘が撒かれ、パンク者続出した事件をご存知でしょうか? この事件は当初より知っていたのですが、あまり書くと模倣犯が増えるのかなと思いあえて取り上げていませんでした。 あれから約3ヶ...

多摩サイの調布、府中付近(東京側)には、速度抑制のためにわざと連続した段差が作られています。
自転車で通ると、アタタタタ・・・と声が出そうな段差の連続なんですが、近年のロードバイクって振動吸収のための仕掛けがあるものが多いので、正直無意味です。
スペシャライズドのフューチャーショックとか、トレックのアイソスピードとか、タイムのアクティブフォークとか・・・いい感じに段差舗装をいなしてくれそうですよね笑。
ビアンキのカウンターヴェイルなんかも、いい感じに振動をカットしてくれそうですw

 

実際、行政に自転車乗りの立場から、段差舗装は無意味ではないかと意見も寄せられているようです。

 

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市の回答
多摩川サイクリング道路は、当市が多摩川を管理している国土交通省から許可を得て、自転車歩行者専用道路として昭和60年代前半に整備いたしました。しかしここは自動車専用道路ではありませんので、歩行者と自転車が混在する道路であり、自転車運転者は歩行者を保護する運転が求められます。

警察によりますと、多摩川サイクリング道路では平成19年1月から平成21年3月までの期間で、人身事故として警察に届けられた事故だけで、19件の事故が確認されています。府中市では死亡事故まで発生しております。

このような状況の中、多摩川サイクリング道路上での歩行者と自転車の接触事故を減らすために何とかならないか、速効対策として何があるか、と調布警察署と協議・検討した結果、単なる注意喚起ではなく、もう一歩踏み込んだ策を講じないと事故は減らないという結論に達し、事故の発生件数のもっとも多い箇所に今回の段差舗装を設置することに致しました。

今回の設置はあくまでも自転車の通行を阻止する目的ではなく、確実に速度をおとしていただくことを目的としており、段差の高さについては、車椅子の方にも何とか通過していただけるよう、交通バリアフリーにおける歩道と車道の段差と同じく、2センチメートルを基準としております。

今回、自転車ユーザーの視点に立った大変興味深い考察がなされている事に感心いたしました。今後の自転車走行レーン設置へ向けた取り組みの参考にさせていただきたいと考えております。

事故件数もそこそこあるようですし、恐らく多摩川は、ロード乗りの自制というだけでは無理なんじゃないかと思うところもあります。
荒川のダート舗装も、役に立ってないという意見も聞きますし。
こういうのも、自転車乗りではない視点からいろいろ対策するから、中途半端感が高い対策しかできてないのかなと・・・

 

といっても、自転車乗りの立場で考えると、完全歩車分離くらいしか思いつかないのですが。
間違っても、

自動速度検知器を設置し、時速30キロ以上の移動物があれば、BB弾で連射される

一定速度以上で走行すると、落とし穴が作動する

とかは、いろいろ問題があって実現不可能ですし。
たまたま近くにいた歩行者ももれなく撃ち込まれますしw
でもたぶんですが、それくらいしないと暴走する方は減らないかもしれません。

 

私のプアな発想では、罰ゲームレベルしか思いつきませんw

 

とりあえず今の時点では、ローディーが自制するしかないんだと思います。
知人は多摩川でジョギングしているときに、ローディーに

 

いろんな人
いろんな人
邪魔だよ!ドケ!
ここはサイクリングロードだ!

 

このように怒鳴られたらしく、ロードバイクが大嫌いみたいです。
まあ、そんあ怒鳴るような人は、全ローディーの1%もいないようなクソみたいな存在だと思いますが、ショップの走行会をサイクリングロードでやって、40キロ近い速度で先頭交代しているとか、並走しているとかそういう話も聞きますし・・・

 

今の多摩サイは多摩川ウォーキングロードに変更して、サイクリング用の道路は別にして、完全歩車分離構造を目指すのが、いちばんスマートなのかもしれません。
行政も限られた予算の中で対策しようとするのはわかるのですが、いろんなサイクリングロードの現状を聞く限り、どうも【自制】という言葉ではもう解決不可能なレベルに来ているのかなと。
抜本的な対策をするには相当な予算が必要でしょうけど、どうなんでしょうかね?

 

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