CUBEのロードバイクと聞いて、ピンとくる人のほうが少ないかもしれません。
1993年創立のドイツブランドですが、日本でも塩野自転車株式会社が代理店になっているものの、ショップで見かけることも、外で見かけることもまだまだ少ないブランドです。
そんなCUBEの魅力とは何なのか?見ていきましょう。
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CUBEというブランド
CUBEは1993年創立なので、まだまだ新しいブランドとっていいでしょう。
ドイツブランドで、自社製造ではなく、アジア圏でのOEM製造です。
ドイツブランドというと、FELT、キャニオン、FOCUS、センチュリオンなどが有名どころでしょうか。
日本ではFELTの流通がこの中では多いのかなと思いますが、FELTも創立自体は2001年(フレーム開発は1989年から)とまだ新しく、FOCUSも1992年、キャニオンは2002年とまだ新しいブランドが多いのもドイツブランドの特徴かもしれません。
センチュリオンはこれらに比べると歴史が長く、1976年創立。
ドイツブランドの特徴は、質実剛健、作りがしっかりしているのが1つの特徴かと。
お国柄ですかね。
一方、完成車はローラードラムテスト装置による試験が行われます。
コンポーネントが備え付けられた自転車をドラムの上に設置し、実際のライダーの体重や所持品の重さを想定した、計140kgの重量をハンドルバー、サドル、そしてペダルに加えます。通常の道路の隆起を再現するようドラムが回転し、自転車は与えられた距離を走りながら(模擬走行)、かなりの数の障害物を越えていきます。全ての自転車は何百マイルもの距離を走り、150万もの障害物をクリアしなければいけません。
このように、念入りにテストを行って製品化するのがドイツらしさかもしれません。
まあ、多くのメーカーは耐久性試験はかなり念入りにしますが。
世界60カ国に輸出されているそうですが、日本ではそれほど知名度が高いわけでもありません。
海外通販でも比較的見かけることがあるので、通販に関してはやや寛容なのかもしれません。
プロチームにも供給しています。
CUBEのロードバイク
CUBEのロードバイクは、主に3つの軸から成ります。
エアロ系のLITENING(ライトニング)、レース系のAGREE(アグリー)、コンフォート系のATTAIN(アテイン)の三つがロードバイクで、シクロクロスでCROSSRACE(クロスレース)、グラベルロードがNUROAD(ニューロード)、その他フラットバーでSL ROADがあります。
LITENING(ライトニング)
ライトニングは【LITENING C:68】が車種名で、そのあとのSLなどはコンポーネントで分けています。
最近のエアロフレームらしく、全てディスクブレーキ車です。
C:68というのは、CUBEのカーボン技術の1つで、
C:68とは、樹脂が少なく高繊維が多く含まれている革命的なカーボンテクノロジーです。68%を占める繊維と樹脂の小さなナノ粒子が、重量の軽量化の役割を担い、同時に剛性も強化させます。
となっています。
日本での定価(税別)はこちら。(2020年モデル)
コンポ | ホイール | 重量 | 定価(税別) | |
SLT | Sram Red eTap AXS | DT Swiss ARC 1100 DICUT Carbon 62 | 7.4kg | 1,176,000 |
SL | Dura Ace Di2 | DT Swiss ARC 1400 DICUT Carbon 62 | 7.5kg | 999,900 |
RACE | Sram Force eTap AXS | Newmen Advanced SL R.38, Carbon | 7.7kg | 744,300 |
PRO | Ultegra Di2 | Newmen Evolution SL R.32 | 7.8kg | 674,000 |
Cube Litening C:68X Pro Road Bike 2020
AGREE(アグリー)
アグリーはレースからエンデュランスまでのオールラウンドモデルですが、カーボンフレームのみで、ディスクブレーキ車とリムブレーキ車があります。
フレームはC62仕様で、どの完成車もフレーム自体は同じ。
コンポ | ブレーキ | ホイール | 重量 | 定価(税別) | |
SLT | Sram Force eTap AXS | ディスク | Newmen Advanced SL R.38, Carbon | 7.4kg | 623,000 |
SL | Ultegra Di2 | ディスク | Fulcrum Racing 77 DB | 7.9kg | 489,000 |
SL
(2019) |
Ultegra Di2 | リム | Fulcrum Racing 44 Aero | 7.6kg | 468,000 |
RACE | Ultegra | ディスク | Newmen Evolution SL R.32 | 8.2kg | 374,000 |
PRO
(2019) |
Ultegra | リム | Mavic Cosmic Elite | 7.9kg | 326,000 |
Cube Agree C:62 Race Road Bike 2020
ATTAIN(アテイン)
アテインはコンフォート系のバイクですが、カーボンフレームのほかアルミフレームもあります。
ディスクブレーキもリムブレーキもあるので、車種数は多いのがアテイン。
まずはカーボンフレームのATTAIN GTCから。
コンポ | ブレーキ | ホイール | 重量 | 定価(税別) | |
GTC SL | Ultegra | ディスク | Fulcrum Racing 77 DB | 8.6kg | 279,000 |
GTC RACE | 105 | ディスク | CUBE RA 0.8 Aero Disc | 9.2kg | 243,000 |
GTC RACE
(2019) |
Ultegra | リム | Fulcrum Racing 77 | 8.1kg | 261,000 |
GTC PRO
(2019) |
105 | リム | Mavic Aksium | 8.4kg | 210,000 |
Cube Attain GTC SL Road Bike 2020
続いてはアルミフレームのアテイン。
6061アルミのフレームなので、ごく普通のアルミフレームという印象。
コンポ | ブレーキ | ホイール | 重量 | 定価(税別) | |
SL | 105 | ディスク | CUBE RA 0.8 Aero Disc | 9.6kg | 182,000 |
RACE | Tiagra | ディスク | CUBE RA 0.8 Aero Disc | 9.8kg | 147,000 |
PRO | Sora | ディスク | CUBE RA 0.8 Aero Disc | 9.9kg | 133,200 |
ATTAIN | Claris | リム | CUBE RA 0.8 Aero | 9.6kg | 109,800 |
SL(2019) | 105 | リム | CUBE RA 0.8 Aero | 8.9kg | 151,000 |
RACE(2019) | Tiagra | リム | CUBE RA 0.8 Aero | 9.4kg | 134,000 |
Cube Attain Race Road Bike 2020
NUROAD(ニューロード)
ニューロードはグラベルバイクです。
CUBEのグラベルバイクは6061アルミ仕様になってます。
全てディスクブレーキ車のみ。
コンポ | ホイール | 重量 | 定価(税別) | |
SL | GRX800系 | Mavic Allroad Disc | 9.8kg | 318,000 |
RACE | GRX600系 | CUBE RA 0.8 CX | 10.2kg | 210,000 |
PRO | Tiagra | CUBE RA 0.8 CX | 10.7kg | 149,800 |
Cube Nuroad Pro Road Bike 2020
日本ではないようですが、海外モデルだとフェンダーが最初から付いたモデルもあります。
Cube Nuroad Race FE Road Bike 2020
これで11.7キロだそうです。
コンポはGRX600系。
GRX600系にはディレーラーと油圧ディスクがないので、ディレーラーはGRX800系、ブレーキはGRX400系になってます。
これはどの完成車でも大体同じです。
フェンダー付きなので、通勤とかに良さそうなモデル。
スポーツライクに楽しみたいなら、フェンダーなしのほうがいいかも。
SL ROAD
SL ROADはフラットバーです。
アルミフレームにアルミフォークという構成なんですが、ディスクブレーキに40Cタイヤと、グラベル的な使い方を想定しているのでしょうか?
他人と被らないバイクが欲しい人へ
CUBEについては乗っている人を見たこともありませんし、ショップでも置いてあるのはほとんど見たことがありません。
実際、情報自体も少ないのですが、ドイツブランドらしい質実剛健作りで、トレンドは抑えているブランドかなと。
プロチームにも供給しているので性能としても問題ありませんし。
ディスク車メインで扱っているようなのですが、アルミフレームについては6061とエントリーアルミのフレームしかないようです。
狙うならカーボンフレームのほうですかね。
グラベルバイクはアルミフレームですが、フェンダー付きとかだと通勤通学用としても使い勝手がいいのではないでしょうか?
日本でマイナー扱いの理由は、代理店がさほど頑張ってないから・・・なのかもしれません。
センチュリオンもドイツではメジャーブランドですが、日本ではマイナーですし。
ドイツというと、日本ではFELTの勢力が強く、人気としてはキャニオンに軍配が上がります。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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