初めてのロードバイク選びについて質問を頂きました。
予算が20万程度(ペダルなども全てコミコミ)なので、アルミフレーム+105の完成車で考えています。
詳しい人から、その予算ならGUSTOでカーボンロード買えるんだからアルミロードを買う理由がないと言われるのですが、実際のところどうなんでしょうか?
というお話なんですが。
予算20万程度という枠
だいたいの目安ですが、ロードバイク初めてなら【完成車+3万円】くらいが一つの目安です。
この3万円という数字には、ペダル、シューズ、ライト、空気入れなどいろいろ含まれますが、とりあえずフラットペダルでいいというならだいぶ予算は抑えられます。
初めての場合、とりあえずはフラットペダルをオススメしてますが、
最初からビンディングペダルでも問題はありません。
ペダルなんてすぐに交換できるモノですし、最初はロードバイク自体に慣れるという意味で、フラットペダルでもいいかなと思いますが。
で、備品類に3万円だとすると、完成車は17万くらいですよね。
いろいろと値引きが入るショップもありますし、20万を多少超える分には構わないという話だったので、まあ予算17万程度として考えます。
予算17万程度のアルミロードだと、まあまあのものが買えます。
例えば、キャノンデールのCAAD13。
定価は税別18万と少し超えますが。
2020年モデルのアルミロードを見ていったときに、正直なところで言いますと、選択肢ってかなり限られてくる気がします。
というのも、世界的にはロードバイクよりもオフロード系バイクのほうに、またE-BIKEに力を入れるメーカーが増えてきているので、そもそもアルミロードの中でも【ハイエンドモデル】は少なくなってます。
ジャイアントも名車のTCR SLRを廃止にしてますし、コスパがいいとされるコーダーブルームも、FARNA SL(2)など軽量アルミを廃止にしてますし。
その中でもアルミロードでオススメがあるとするならば、個人的にはコルナゴのA2-rとか、
BMCのチームマシーンALRとか、
あとはスペシャライズドのALLEZ SPRINTあたりでしょうか。
トレックのエモンダALRもそうですね。
このあたりは価格帯的には同じです。
フレームもアルミフレームとしては軽量ですし。
※アレースプリントはリムブレーキモデルが既に無くなっている?かもしれません。
予算的に見た場合、ディスクブレーキ車を選ぶと、少々予算不足になりそうです。
特にこだわりがないなら、この価格帯はリムブレーキ車のほうがオススメかと。
で、GUSTOだと、RCR TEAM ELITEが税別ですが18万8千円ですよね。
こちらはレーシングバイクですが、エンデュランスバイクのRCR TEAM DURO SPORTSでも同じく18万8千円。
コンポは105ですし、ホイールはカンパニョーロのカリマというエントリーグレードですが、フルカーボンフレームになるわけです。
アルミフレームを買う値段にちょっとのプラスで買えるわけですし、完成車重量も恐らくGUSTOのほうが軽いでしょう。
そうなってきた場合、じゃあアルミフレームを買う理由ってなんなんだ?という考えになることも理解できます。
GUSTOについて
正直なところ昨年あたりまでは、読者様からGUSTOについて聞かれても、あまり積極的にはオススメしていませんでした。
理由ですが、性能とか一切関係なくて、代理店が本当に大丈夫なのか、もうちょっと様子見のほうがいいのでは?というところです。
GUSTOはちょっと特殊な経緯があるのですが、台湾本社(自転車以外も作る総合メーカー)からの指令で、元々日本で代理店だったところが外されています。
ただしそれが間違いだったと気が付いて、もう一度元の代理店に戻そうとしたようですが、代理店側が拒否。
その結果、新たに代理店を立ちあげて日本での販売をしているのですが、この代理店の実力が不明だったことが最大の懸念に見えてました。
【GUSTO ロードバイク】で検索しても、トップページに出てこないホームページとか、ホームページ自体の作りとか、ちょっと弱そうだな・・・と思うところがあり、言い方は悪いですが広告宣伝費が不足しているのでは?と勝手に懸念してました。
しかし、今はだいぶ販売網を広げているようですし、代理店に問題があるとも思えないので、欲しいならいいんじゃないですか?というスタンスになってます。
このあたりは私が勝手に懸念していたことなので、一般的には問題視しない人もいるでしょうし。
低価格でカーボンフレーム完成車が買えて、ホイールもいいものが付いてくるモデルもあるし、いわゆるコスパという面では評価が高いですね。
そんな中、アルミロードを選ぶ理由
単純に性能という点からすれば、アルミロードはカーボンに勝てる要素は少ないのが現状です。
性能というのは何を指すかですが、重量だったり、耐久性だったり、剛性チューニングだったり。
耐久性というと誤解されそうですが、アルミは金属疲労で劣化することを避ける方法はないので、カーボンに比べると劣化していくのが早いと言うことです。
いわゆる落車したときのフレーム損傷については、カーボンでもさほどアルミと変わらないのですが。
強いて言うなら、カーボンフレームはある程度なら修理できますが、アルミフレームの修理をしてくれる業者っているんでしょうかね?
で、ロードバイク選びって、様々な要素が関わります。
いわゆる性能もそうですし、見た目もそうですし、特定のブランドにこだわりがあるという人も多いです。
前にも、ピナレロとコスパの話について書きましたが、
ピナレロを欲しいと思う人は、あのクネクネしたONDAフォークに憧れがあるとか、ドグマかっこいいなとか、ピナレロじゃないと満足できない要素があるからピナレロを買うんだと思うんです。
ONDAフォークがカッコイイと思う人に、
と言っても、たぶん心に響くものってほとんどないと思うんですね。
これはどれでもそうなんですが、スペシャライズドが欲しいと思う人に、いくらコスパがいいからとコーダーブルームを激推ししても、だいたいの場合は心に響きません。
そういうのもあるんだな、と思う程度かと。
そういうこともあって、とりあえず迷ったら最後は見た目じゃないでしょうか?
フレームの材質的に、確かにカーボンフレームのほうが優れている面はありますが、アルミだから劇的に性能が落ちるわけでもないですし。
個人的には2020年モデルの一押しアルミロードは、BMCのチームマシーンALRです。
フレームがかっちょいいし、フレーム重量も1165gと軽量ですし。
そんなわけで、性能でいうなら、この価格帯はGUSTOが何歩かリードしている気がします。
ただ、ロード選びは見た目も重要な要素ですので、気になるアルミフレームがあるなら、そっち優先じゃないでしょうか?
[amazon_link asins=’B014F2JRSY’ template=’new1′ store=’roadbikenav05-22′ marketplace=’JP’ link_id=’5788f835-93f4-41a0-9fa5-ea3a77fc1189′]
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
gustoのRCR team (DISC)はシートポスト長が420と460の二種類しかないのが注意点かなと。
身長が150台と170台なら良いのですが、160台ではちょっと中途半端です。
検討する方はご参考まで。
コメントありがとうございます。
シートポスト長ではなく、シートチューブ長ですね。
中途半端というのは、何が中途半端なのでしょうか?