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SPECIALIZED Divergeが大幅モデルチェンジへ!ジオメトリから読み解く新型グラベルロード。

2021モデル
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スペシャライズドのグラベルロード、DIVERGEがフルモデルチェンジを果たしました。
フューチャーショック2.0とか目玉もあるわけですが、フレームのジオメトリが大きく変わったことのほうが大要素なんじゃないかと思うわけです。

 

フレーム改善へのアプローチ法としては、なかなか大胆にジオメトリを変えてきたなと思ってまして。

ジオメトリの大きな変更点

ジオメトリの大きな変更点ですが、リーチが長くなったこと、チェーンステイ長が拡張、ヘッド角が減少、などが共通事項でしょうか。

 

リーチ、フォークオフセット、ステムなどをピックアップしてみます。
(サイズ58は多くの人が関係ないと思うので除外)

旧48 新49 旧52 新52 旧54 新54 旧56 新56
スタック 569mm 571mm 574mm 577mm 592mm 592mm 613mm 610mm
リーチ 360mm 365mm 367mm 374mm 373mm 383mm 379mm 392mm
トップ長 524mm 529mm 532mm 542mm 549mm 558mm 561mm 573mm
フォークオフセット 55mm 55mm 55mm 55mm 50mm 55mm 50mm 55mm
ステム 70mm 80mm 90mm 90mm 100mm 100mm 100mm 100mm
ヘッド角 70.8° 70° 71° 70.5° 71.9° 71.25° 72.5° 71.75°
チェーンステイ 419mm 425mm 419mm 425mm 421mm 425mm 421mm 425mm
ホイールベース 997 1019 1004 1026 1004 1032 1011 1042

共通事項としてはリーチを長く取る方向にして、チェーンステイ長の拡張などとも含めて、ホイールベースを長く取る方向性ですね。
ここがバイクの安定性を高める一つの工夫です。
新型DIVERGEでは、太いタイヤでステアリングがモッサリしないよう、ヘッド角をやや寝かせる方向にして、フォークオフセットを増やしてフロントセンターを長く取る一方、ステムを短くして、ステアリングを向上させる方向にしたようです。

 

で、旧型DIVERGEでは、BB下がりを85mmとかなり大きく取っていたわけですが、新型DIVERGEではBB位置がやや上昇。
BB下がりは80mmになりました。

 

これにより、荒地でもペダルが地面と接触しない効果もそうですが、ペダリングをよりダイレクトにするという効果もありそうです。
ちなみにBB下がり80mmでも、グラベルロードの中ではかなり下がっているほうです。

 

BBが上昇した分、サイズ56以外ではスタックハイトを上げているので、相対的なハンドル落差は大きく変化していないかもしれません。
BB位置が上がる=同じ人間ならサドルが上昇しますので。

 

チェーンステイ長の拡張は、タイヤクリアランスとも関わってくるわけで、タイヤクリアランスは700cで47mmまで。
650Bでは52mmまで対応するとなっています。

 

勝手な予想ですが、前作DIVERGEでは、BB下がりを【やり過ぎた】のではないかと思ってまして、いくら太いタイヤを履くとは言え、85mmのBB下がりも凄いなと思ってました。
BB位置をもうちょっと上げて、それでいて同じような軽快な走りを目指した結果なのではないかと勝手に推測しますが、いろんな報道を見る限り、短いステムで最適化するような話も書いてあるので、ステムは短め推奨なのかもしれません。

 

そう考えると、今までどおりのリーチの目安でフレームサイズを選ぶとおかしくなるのか?という疑問もややあったり。

Future Shock 2.0

スペシャライズドといえばフューチャーショック機構で、フロントフォークの振動を減衰するわけですが、Future Shock 2.0採用。
油圧ダンパーでトラベル量20mmを確保しながら、オン・オフの選択も可能。

 

舗装路とオフロードで使い分けたい機能ですよね。

SWAT内蔵型ストレージ

ダウンチューブ内に、小物が入れられるようになってます。
工具類やパンク修理用の道具、補給食などをダウンチューブに内に入れることが可能なので、余計な荷物を背負うこともない。

 

ダウンチューブというのがポイントですよね。
重心を最も下げることが出来る場所ですから。

 

こういう機能は地味に嬉しいポイント。

異彩を放つ一台

スペシャライズドのグラベルロードは、前作DIVERGEでもBB下がりが85mmと異彩を放ってました。
他社のまとめはこちらにありますが、

BB下がりとタイヤサイズの関係性。
読者様数名から、フレームのBB下がりについて質問を頂いてました。 私が分かる範囲と、正直わからない範囲があるのですが、むしろ誰か答えを持っていたら教えて欲しいところですw 二つほど頂いているのですが、長くなるので今回は前編。 BB下がりにつ...

いくらタイヤが太いグラベルロードとは言え、BB下がり85mmって凄いなと・・・

 

新作DIVERGEでは、BB位置がちょっと上がって、BB下がりは80mm。
リーチを長くしてステムを短くする方向という、新しい方向性を打ち出してきたので、どんな乗り味になるのかかなり興味津々なんですが・・・

 

実際のところ、日本ではグラベルロードよりもロードバイクのほうが主流です。
グラベルロードってどれだけ売れているのかよくわかりませんが、グラベルロードと一言で言っても、各社とも結構違います。
オンロードしか走らないならグラベルロードを選ぶのはちょっと違うかなと思いますが、舗装路もオフロードも走りたいなら最強の一台になるかもしれません。

 

こちらがラインアップです。

車種 フレーム コンポ 値段(税別)
S-WORKS FACT 11r carbon フレームセット 45万
PRO CARBON FACT 9r carbon SRAM Force eTap AXS 70万
EXPERT CARBON GRX RX817 Di2 50万
COMP CARBON GRX RX810 42万
SPORT CARBON FACT 8r carbon GRX RX810 30万
COMP E5 E5 Premium Aluminum GRX RX600 23万
ELITE E5 GRX RX400 17万
BASE E5 クラリス 11.5万




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