もう6年くらい前の話だと思うのですが。
10速デュラエースのチェーンを使っていて、どうも変速したときに歯飛びみたいになることが時々ありまして。
ショップで見てもらったところ、チェーンの伸びはまだ交換までは至ってないし、スプロケの摩耗もそんなでもない。
変速調整も悪いというほどでもない。
メンテスタンド上では異常が無いし、ハンガーが曲がっているわけでもないし、ちょっとだけ変速調整したけど様子見てと言われまして。
けど改善せず
詳しくは覚えていませんが、たぶんチェーン自体は3千キロ程度は使ってました。
チェーンチェッカーで見てもらうと、まだ行ける範囲と。
余談ですが、チェーンの伸びは走行距離とイコールではないです。
もちろん無関係ではないけど、重いギアを多用するとか登りばかりとかだと伸びが早く進みやすいし、それこそチェーンの洗浄頻度にもよります。
摩耗を加速させる要素には、汚れも関わりますので。
ちょっと話が逸れましたが、変速調整してもらっても歯飛びは改善・・・せず。
チェーンの伸びは0.75%以下でしたが、もういいやとチェーン交換してもらいまして。
結果は、歯飛びが全くしなくなったという結果に。
チェーン交換の目安は、0.75%を超えたらもう少しで交換、1%伸びたら交換というのが目安。
0.75%以下だったので、理論的にはまだ使える。
けど、時々歯飛びみたいな状態が起こる。
歯飛びも頻繁に起こるわけではなくて、100キロくらい走って数回起こるくらい。
まあ、気にしなくてもいいと言えば気にしなくてもいいのかもしれないけど、気持ち悪い。
結局、チェーン交換の目安以下でも、交換したら綺麗さっぱり改善したという話です。
伸び【だけ】の問題なのか?
その時から少し考えていたことがありまして。
このとき、スプロケの摩耗もほぼないし、チェーンを交換したら綺麗さっぱり改善したわけなので、原因はチェーンだったということで確定します。
けど、伸びだけで見ると、まだ使える範囲。
そうなった場合、伸び以外にもチェーンの劣化要素があるのかなと思ってまして。
仮にファクターXとでもしましょうか。
一般的にチェーンが伸びるのって、中にあるピンが回転摩擦で削れていって細くなるからと言われます。
これ自体は間違いない事実なんですが、ほかにも摩耗する部分はあるじゃないですか。
真ん中にローラーが挟まっているわけですが、
伸びる方向だけではなくて、横方向でも摩耗していくのでは?と。
で、チェーンって横方向にも動きがあります。
動きが無かったら、変速できませんし。
ローラーが横方向にも摩耗して、ある種の横ガタが大きくなるとかないのかな?と思ってました。
これについては、正直あんまり確証が無いので、これがどれくらい摩耗するのか、摩耗した結果どうなるのかについて正確には分かりません。
特に確証が無い推測でいうと、
・ローラー部が横方向にも摩耗する
↓
・チェーンの横方向のガタが大きくなる
↓
・変速したときに時々歯飛びみたいになる?
なので伸び自体がそこまでではなくても、変えたほうがいいときもあるのかなと。
このあたりよくわかっていませんが、伸び自体がそこまでではなくてもそうなることがあるのは何度か確認しているので、伸びてない=大丈夫というわけでもないのかなと思ったりしてます。
まあ、伸びたときには交換必須なのは間違いないです。
スプロケやチェーンリングの歯を削ってダメにしていきますから・・・
ただしチェーンの負荷を考えると、どう考えても伸びる方向のほうが摩耗自体は大きくなるはず。
なのでもし、ローラー部が横方向に削れるとしても、縦方向(伸びる方向)よりは影響が少ないような気もするし、正直なところよくわかっていませんw
横方向にローラー部が磨耗するとなると、ギアの位置で言うとたすき掛けになるのかも。
たすき掛けを使いすぎるのは良くないと言われますが、実際にどの程度良くないのかはイマイチはっきりしないですし。
まあ、いろいろ弄ってみて不調が直らないなら、スパッとチェーンを新調したほうがいいことが多いような気がします。
あと、伸び自体が0.75%以下であっても、伸びていることには変わりないので、それが不調の原因だった可能性もあります。
1%以下なら不調が絶対に出ないなんてこともないし、0.75%以下だから不調が起こらないとも言えませんし。
洗浄頻度と注油をしっかりと
ここ最近でいうと、350-400キロも乗ったらチェーン洗浄しちゃってます。
チェーンとスプロケを洗浄しますが、たったこの程度の距離でもそこそこ金属カスとか砂みたいな汚れが出てきますし。
汚れを落としてしっかり注油することは、チェーンの摩耗の進行を遅らせる効果はあります。
ちょっと前にチェーン洗浄後にあえて分解してみましたが、
チェーン表面もそうですが、内部の汚れをどれだけ掻き出しているかが摩耗度に関わるはず。
まあ、シマノ的には中性洗剤で洗えとなっているのですがw
しっかりディグリーザーで洗浄した後、内部まで注油出来ているなら問題なしですから。
ディグリーザー成分をチェーンに残したまま注油したりすれば、オイルの意味が無くなるので摩耗が早くなるのは必然とも言えますし。
で、チェーン洗浄の頻度を上げると、それだけディグリーザーを使うわけです。
私はスプロケの漬け置きとかする関係で、ディグリーザーの減りも正直早い。
チェーン洗浄の頻度を落として、チェーン交換の頻度を上げても、費用面でいうと大して変わらないような気もするw
まあ、それをすれば汚れている期間は長いので、回転抵抗が強くなるので違うデメリットが出てくるだけなんですが。
この記事、何を言いたいのかというと。
チェーンチェッカーで伸びてなくても、新調しちゃったほうがいいケースもあるということです。
何らかのファクターXが、変速の妨げになっている可能性もあります。
不調が全く出ていない&チェーンチェッカーで伸びてないのなら、交換する必要は当然ありません。
使えるものは使ったほうがいいです。
ちなみになんですが、調子乗ってチェーンを切りまくって遊んでいたら、不注意でチェーン切り工具を壊してしまいましたw
切った後にアウタープレートが工具の先端(ピンを押す部分)に残っているのに、変なところに引っ掛けてしまい、先端を曲げる力が働いてしまいまして。
先端のピンを押す突起が歪んでしまいました。
直せそうなら頑張って直してみようかと・・・
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
お世話になっております。
久しぶりに文字が表示されたので、コメント入れます。
伸びの件ですが、思ったのが一様に0.75%伸びているのではなく一部分的に1%越えの所があるのでは?
そこが来たタイミングで歯飛びになるとか???
想像なので勝手な推測ですが。。。
コメントありがとうございます。
確かにその可能性もあると思います。
ただし、それを検査することは事実上不可能という・・・
まあ、私が推測した内容も、立証不可能なんですがw