先日も書いた件です。

こういう意見を頂きました。
最近のホイールは、考慮すべき要素が多すぎるのですよ、たぶん。
決戦タイヤはクレメンクリテかビットリアコルサのCG/CXの三択、ハブもカンパかデュラかシュパーブの三択、となると、リム重量とスポーク数くらいしか検討要素がない時代がありました。
そんな頃は、練習用のタイヤ(パナの330とか)、マビックスポーツの400g超36Hリムから32H、340gくらいに履き替えたときの開放感たるや・・・。一方、「一発勝負!」と28Hのフィアメ金ラベル(280g)にしたときの不安と頼りなさとは、「軽さが全てじゃないんだ〜」と感じました。
現代は、カーボンホイールが定着してきたので、リム構造で剛性を設計しやすくなっているはずなので、なおさら「見た目」からは分かりにくくなっているはずですよね。なんか、普遍的な指標があるといいのですが・・・
ホイール評価の普遍的な指標って何だろうと考えてみる話。
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ホイール評価の普遍的な指標
先日書いたこれは、リム重量だけに着目し、慣性モーメントで考えたもの。

これだけを信じると、リムは軽いほうがいいんだとなります。
けど書いたように、この評価方法で起こる最大の弱点は、

一切のたわみを許さないホイールだという前提付けになっているので、そもそも成立しません。
超軽量リムのお話を挙げていただきました。
超軽量リムだと、スポークテンションも上げることができないケースも出てくる。
その時点でホイールの剛性は違うわけで、上の記事の評価方法では無理がありますね。
最近だとエアロが評価対象になることって多いように感じます。
何ワット軽減!みたいな奴ですよね。
エアロ、剛性、重量などホイールの評価対象がいくつもある中で、どれが支配的要素なのか?どれがどの程度干渉するのか?については、なかなか難しい。
エアロについても、どの速度域でも効果があるとスペシャライズドが語っていたように思うのですが、どの速度域でも空力自体は影響するとして、重量とのバランスで見た場合どっちが支配的なのかはよくわからない。
勝手な体感上の話でいうと、時速25キロ程度で走っているときには、エアロよりも重量(リム重量)のほうが支配的な気がする。
けど読者様に前にお借りしたROVALの持ち主さんは、私とはちょっと違う感想だったので、結局のところ体感という極めて曖昧な要素は人それぞれだとしか言えない。
そもそも、体感という指標を使ってもいいのか?という問題にもなってくるし。
けど自分が使う上では、体感というのは最も重要な指標ですよね。
他人の体感と自分の体感を比べても意味はないけど、自分の中で体感同士を比べることには意味がある。
体感という指標には好みも含まれてしまいますし、難しい。
時速〇〇キロだと重量が何%支配的でエアロが何%支配とか、そういう指標があると面白いところですが。
数字のマジック
自転車界って、数値化されているとあたかも効果的だと思いがちなのかなと思うのですが、その数字をどのように出したのかのほうが大切で、その数字が性能面でどれだけ支配的要素なのかのほうが大切。
バイシクルローリングレジスタンスという、タイヤの転がり抵抗を検査しているところがありますよね。
あれと同じような感じで、ホイールの空力、剛性、リム重量などを同じ指標で検査する機関があれば面白いのかもしれません。
毎回同じ方法で検査することが客観性の第一歩ですし。
毎回ホイールを買ってきて、空力や剛性を検査して、さらにバラバラにしてリム重量をすっぱ抜く。
タイヤと違ってホイールは高いですし、なかなかそういうことをしようと思うところもないでしょうけど。
風洞実験装置も無いと出来ないので、個人レベルでは無理でしょうね。
campagnolo(フリガナ: カンパニョーロ) ZONDA C17 BLK F/R HG ホイール ・フリーボディ:シマノ9/10/11S ・スチールベアリング WH17-ZOCFRX

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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