数ヶ月前の話ですが、カンパニョーロのシロッコ35もワイドリム化しました。
確かユーラスだけはまだナローリムだった気がしますが(自信なし)、シロッコもワイドリム化したので、カンパニョーロ・フルクラムのクリンチャーホイールは原則としてほぼすべてがワイドリム化したということになります。
カンパニョーロ シロッコ C17のスペック
Campagnolo – Scirocco (シロッコ) C17 ロードホイールセット
重量 | 1725g
(1654gという説も) |
リムハイト | 35mm |
リム幅 | C17(ワイドリム) |
23cタイヤ | X(25c以上) |
対応 | シマノ8-11s |
重量についてですが、ほかのサイトさんなどを見ると【1654g】と書いているものが多いです。
ウイグルでも1654gですね。
ですが、カンパニョーロの日本代理店公式サイトでは1725gと書いてありますし、後述しますが2016年モデル(ナローリム)の重量を考えたら、1654gは考えづらいので日本の代理店サイトを信用します。
※本国サイトにあるカタログだと、1654gのようです。
こんなに軽くなりますかね・・・
信用できる数字なのかはわかりませんので、実際に購入して確かめるしかないですね・・・
ちょっと重量については自信がなくなってきました。
<追記>
もしシロッコC17の実測画像(秤などで計測している画像)をお持ちの方がいましたらご連絡ください。
オリジナル画像のみです。
画像を提供してくれる方がいましたら、未使用のオイルくらいは差し上げますww
ナローリム(C15)のシロッコのスペック
Campagnolo – Scirocco (シロッコ) 35 クリンチャーホイールセット
重量 | F788g、R1004g
1792g(ペア) |
リムハイト | 35mm |
対応タイヤ | クリンチャー |
23cタイヤ | 〇 |
スポーク数 | 16/21 |
対応スピード | シマノ8-11s |
ナローリム時代のシロッコについても解説します。
これもほかのサイト様ですが、ナローリム時代のシロッコの重量を【1700g台前半】と記載しているサイトがありますが、これについても間違いです。
厳密には間違いではないのですが、シマノフリーのシロッコについてはメーカー値で1792gです。
なぜに【1700g台前半】で書くサイトがあるのかというと、シロッコはシマノフリーとカンパフリーで大きく重量が違うのです。
ナローリム時代のカンパフリーのシロッコは、メーカー値で1725gです。
なんでここまで違うかですが、カンパニョーロのホイールの場合、シマノフリーは【フリー素材が鉄(スチール)】、カンパフリーは【フリー素材がアルミ】というものが多いためです。
カンパニョーロはコンポメーカーでもありますから、本来はシマノコンポを使われること自体が気に食わないはず。
なのでカンパのコンポを使っている人は軽いアルミ製のフリーボディを提供し、シマノのコンポを使っている人には重いスチール製フリーボディでいいんじゃね?みたいな作りわけがあったためです。
なのでナローリム時代のシロッコの重量を【1700g台前半】で記載しているサイトは、カンパフリーの重量を記載しているだけです。
ちなみにですが、カンパニョーロとフルクラムは同じ会社ですが、シロッコと同じグレードのホイールにフルクラムのレーシングクアトロというものがあります。
Fulcrum – Racing Quattro (レーシングクアトロ) LG アロイクリンチャーホイールセット (2016)
重量 | 1725g(ペア) |
リムハイト | 35mm |
対応タイヤ | クリンチャー |
23cタイヤ | ×(25c以上) |
スポーク数 | 16/21 |
対応スピード | シマノ8-11s |
こちらはすでにワイドリム化されていますが、重量は1725gです。
ちなみにレーシングクアトロの場合、シロッコと違ってシマノフリーとカンパフリーでの重量差はありません。
同じグレードなので似たような重量になるはずですが、ワイドリム化されるシロッコが1654gになるということは考えづらいので、1725gというメーカー発表値はその通りでしょう。
※C17の重量については調査中です。
ワイドリム化されたのに軽量化??
ナローリム(C15)が1792g、ワイドリム(C17)が1725gなので、リム幅が広がったのに軽量化されたという形になります。
リム幅が広がれば重くなるのは当たり前なのに軽量化???という話ですが、これについてはリム幅を広げてもあまりリム重量が増えないように設計を見直したというのが一つです。
ですがこれは軽量化ではなく現状維持、もしくはリム重量のわずかな増加程度で収まる話であって、リム幅が広がったのにリム自体が軽くなったということはないようです。
じゃあなぜ軽量化されたのかというと、フリーボディの素材がスチールからアルミに変更されただけなんですね。
なので要点をまとめると
・ワイドリム化に伴い、リム重量が増えないように作った(予想では微増、もしくは現状維持程度)
・軽量化の主犯はフリーボディの素材がスチール→アルミに変更になったこと
このようになります。
ホイールは回転体なので、リム重量の増加は好ましくありません。
ですが中心部にあるフリーボディの重量については、走りにはほぼ影響を与えないというか、フリーボディの重量差を【乗ってみて】体感できる人はいないでしょう。
C15とC17のシロッコ、どっちが買いか?
これについてはいろいろ考え方はあるでしょうけど、ほとんどの人は総重量が軽いワイドリム化されたシロッコC17を選ぶでしょう。
まあ、その考え方は否定しません。
ワイドリム化されて23cタイヤは使えなくなったわけです。
なので23cタイヤをどうしても使いたい人は、C15のシロッコを選ぶしかありません。
Campagnolo – Scirocco (シロッコ) 35 クリンチャーホイールセット
25cでもいいやという人は、ワイドリム化されたシロッコC17のほうがいいですね。
リム幅が広がるとリムの横剛性も上がりますし、なにより空力的には25cを使うならワイドリムのほうが有利です。
Campagnolo – Scirocco (シロッコ) C17 ロードホイールセット
ちなみにですが、私なりにシロッコの評価を書きます。
このホイール、フルアルミリムの35mmハイトなのでリムが重いです。
なので漕ぎ出しのズッシリ感や、登りでのズッシリ感はかなりあります。
ところがスピードに乗ってきて38キロ過ぎあたりからはよく回る感じがします。
これは35mmハイトというリムハイトによる空力がいいからなのか、リム重量が重いことによる惰性なのかはいまだにわかりません。
シロッコについての評価ですが、完成車付属ホイールよりはいいです。
そういうものに比べたらよく回るしよく転がります。
だけど人によっては完成車付属ホイールとあまり変わらないという声も聞きます。
これについてですが、脚力がそれなりにある人は、【安いのに結構いいね。練習用ホイールとしてもいいかも】というのですが、あまり脚力がない人は【クソ重いんですけど・・・】という傾向があります。
なので例えばですが、完成車付属ホイールが2.1キロくらいあったとしましょう。
シロッコに変えれば300g以上軽量化されるわけですが、その差が必ずしも走りに変化をもたらすわけでもないということです。私はシロッコとかレーシングクアトロについては、以下のような人にお勧めしています。
・見た目重視
・頑丈な練習用ホイールが欲しい人
・脚力が強い人
よく【ホイールは100g軽量化されると全然違う】といいますが、これはホイールにもよります。
脚力がそれほど強くなく、まったり走りたい人にはシロッコとかレーシングクアトロはかなり重いホイールと感じる可能性が高いです。
でもシロッコってかっこいいので、人気なんですよね・・・
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント