各社、この時代なので大幅な値上げに踏み切っている状況なのは何度か書いていますが、



一番の懸念点はトラブルなわけです。
モノによっては10万以上上がってますから。
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値上げとトラブル
このような時代なので、注文してから納車されるまでに一年近くかかるケースもあります。
Twitterで流れているようですが、ある自転車を昨年注文した後に、メーカー価格の改定があった。
何とビックリで、実際に支払う額は値上げ後の値段になり、かつ10万弱も値上げになるとの話。
ジャイアントとかも、かなり上がりましたもんね。
これ、法律上で言うと、契約書を交わしていなくても、お客さんは「注文時点での値段」で買う意思を示しているわけで、注文時点での値段で購入する合意とみなせるため、注文時点での値段で買う権利はあります。
「50万だから買うけど、それが60万だったら予算オーバーだからそもそも注文しないし」、という感じで、その時の表示価格で買うことを前提に注文したわけだし。
ただし、代理店と販売店の間の卸値については、お客さんは関係なく販売店と代理店間での交渉になるため、話はややこしい。
ロードバイク界ってよくわかりませんが、なんかやたらと代理店が力が強く、販売店が交渉しづらいのかなと勝手に想像するのですが、値引き販売を禁止しているメーカーって、独占禁止法の再販価格維持行為なんじゃないの?と疑問に思うことも。
仮に2割ほど価格が上がったとして。
お客さんに旧価格(値上げ前価格)で販売したら、さすがにショップの利益がなくなる。
頭抱えているショップもあるんじゃないですかね。
お客さんの言い分は理解出来るし、心情的には改定前価格で売ってあげたいけど、利益がなくなるのは無理がある。
自転車界ってイチイチ契約書とか注文書をお客さんと交わしているのかよくわからないのですが、客側もお店側も、トラブルがないように書面で交わしたほうがいいと思う。
こういう時代なので、「いくらまでの値上げまでなら許容するが、それを越えるなら破棄」みたいな条項をつけておいたほうが無難な気もします。
けどそんな契約書を作成するショップはさすがにないか笑。
メーカーによって対応が違うみたいですが、某社は「価格改定前に注文があった自転車は、旧価格のまま販売」らしい。
代理店がモロ被りなんでしょうけど。
とはいえ
値段が上がりすぎたからキャンセルして別の自転車にする!と言ったところで、別の自転車もすぐに納車されることはないし、下手したらそれも待っている間に値上げとか十分予想される時代。
私、今乗っているLookにしても、待ったのは確か3日だけ。
ショップでメーカー在庫を確認してもらい、2日あれば届くから3日後以降なら大丈夫だよと言われた程度しか待ってないので、注文時点で値段も正確に提示された。
パーツ変更が何ヵ所かあったので、1円単位まで正確に提示された上で注文。
改定前価格で買う権利がある!と言っても、ショップが泣くわけにもいかないし、大人の話し合いで合意点を探るしかないんでしょうけど、「仕方ない」という言葉以外には浮かばないのが残念ですよね。
ショップによっては、値上げ分はショップ側で負担すると公言しているところもあるようですが。。。
別に値上げ自体を悪だとは思いませんが、悪なのは注文時と購入時で大きく値段が違うこと。
そりゃ5000円値上げとかなら文句言うほどではないにしろ、10万上がりました!となると一般的にはツラい。
まあまあどうでもいい話をしますが、トラブル発生のことを「ロード」と呼んでいます。
トラブル→虎舞竜→ロード、というどうでもいい隠語です。
こういう時代になると、何でもないようなことが幸せだったとは思います。
けど、二度とは戻れないんですよ。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
2021年店頭在庫車が2022年の値上げで便乗値上げしていました
2022年モデルなので知らない人はその値段で買っちゃうのでしょう。
欲しい自転車をネットで観察していたので何か腑に落ちない感じです
コメントありがとうございます。
あくまでも「希望小売価格」なので値段を上げるのも自由ですが、あんまりよろしくはないですよね。
経営が苦しいとか何かあるのかもしれませんが。