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第1車線を通行していると、第2車線を走らされるトラップ問題。

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読者様からこのような質問を頂きました。

読者様
読者様
(前略)その時に、一番詰んだ、と思ったのが、この問い合わせの題名の「車道の第一通行帯の左端を自転車通行の際に左側から合流する車線がある場合」でした。

 

気が付いたら、第一通行帯と第二通行帯の間をクラクションをならされまくりながらしばらく走行しなければならないという、単なる交通違反大迷惑野郎になってしまって、ひどい思いをしました。どうすれば回避できたのか、いまだに疑問です。そういう道路はたいていは自転車通行止めになっていて、自分はその標識を見落としていたのでしょうか。

 

これはある種のバグです。

第1車線を通行すると第2車線にピットイン

これ、以前書いたこれと同じです。

 

国道308号線、東大阪JCT付近の交差点、ロードバイクはどうやって進むべきですか?【質問いただきました】
国道308号線の東大阪JCT付近の走り方について質問を頂きました。文章では説明しづらいのでGoogleストリートビューにて大阪府東大阪市荒本北の東大阪JCT付近から国道308号線を西の方角に自転車で車道を走っていくと仮定して見ていただきたい...

 

以前取り上げた事例だと、左側からの合流増殖車線が2車線あるので道路交通法に基づいて第一車線を通行していると、第3車線にピットインします笑。
当たり前ですが、第3車線から第1車線に行くようなリスキーなプレイは事実上不可能。
二車線跨ぎで左側端に行くことは、絶望的です。

まず間違いなく事故ります。

 

今回メール頂いた事例は左側の合流増殖車線が1車線のようです。
道路交通法に則り第1車線を通行すると、第2車線にピットインすることになります。

 

こういう場所って複数車線でも車両通行帯ではないことが多いけど、どちらにせよ左側端通行義務がある。

 

車両通行帯=複数車線道路ではないの??ええ、違います・・・
メールで質問を頂いていた件なのですが、確かにいろんな記事にとっ散らかっているのも事実なので、全部まとめます。用語の確認・「法」 ⇒ 道路交通法・「令」 ⇒ 道路交通法施行令・標識令 ⇒ 道路標識、区画線及び道路標示に関する命令複数車線は2種...

 

おっくん @okkun_oosakaの車両通行帯理論について検討する。
この記事は以前書いたものを全面的にリニューアルしてます。以前、片側2車線道路において、自転車で第1車線の真ん中を通行して大騒動を起こした方がいましたが、この方については、道路交通法上、問題がある走行位置であることが確定しています。これについ...

 

左側端に安全に行けることが「明らか」なら行けばいいけど、無理そうならしばらく第2車線を通行し、赤信号に引っ掛かったときに正しい位置に行くしかないかと。
その際、すり抜けしてくるオートバイに注意。

ちなみにこの手の話をすると、直前の交差点で左折して迂回すればいいじゃん!と言う人がいます。
話の意味としては、「初めてここを通行した場合」です。
知っている道路なら迂回すれば済む。

単なるバグ

こういうところはそもそも、自転車の通行を想定してないからそんなことになっているわけです。
合流増殖車線が1車線で交通量が少なければ難しくないけど、合流増殖車線が二車線以上はもはや犯罪レベルの難易度。

 

管理人
管理人
道路設計者は自転車のことは頭になかったのかと。

普段から通行する人には回避策として迂回出来ても、初見の人には無理です。

 

なので明らかにヤバい場所なら、自転車の通行禁止規制を掛けて強制的に迂回させるべきだと思いますが、事故多発じゃないと公安委員会も動かない。

 

予め通行ルートを調べておくというのも限界があるし、とりあえずはパニックになって無理に第一車線の左側端に行こうとすると事故ります。
こういう場所で第2車線を通行するのは、日本語でいうと「しょうがない」としか言えないのです。
悪いことをする意志がある訳じゃないので、後続車も理解してくれると思います。
無理なものは無理なんで、状況に応じて最大限安全な方法を取るしかありません。

 

だってしょうがないし。
後ろから大型車が来ても焦らないことが大切。

 

ちなみにGoogleマップの自転車モードだと、どのように誘導してくれるのですかね?

 

結局のところ、早い段階で合流増殖車線の存在を知っていれば対処できるけど、直進したら「秘技、歩道を押して歩く歩行者にクラスチェンジ」も使えない。

答えは、可能な限り安全な方法を取るしかなく、無理に左側に行くのはやめた方がいい。




コメント

  1. 夛田 真一 より:

    質問者です。回答に加え、記事では関連する記事のリンクも紹介されており大変ためになりました。感謝しております。自分は車線と通行帯の違いもわかっていなかったとわかり愕然としておりました。交差点を自転車で通過する際、左折、二段階右折、そして左折車線を直進する際、信号待ちで左折車線内で適切な位置を選択することがなぜできるのか、自転車の進路変更の場合のハンドサインに加えて目視が大事であること。秘技クラスチェンジ、これらの大事さが改めて以前よりずっと整理できました。余談ですが、自家用車でカーナビに案内させてカーナビの音声を聞いていると「左からの合流があります、ご注意ください」と流れたりして、それが耳にのこっていたことが原因で、今回自分が知りたいことを検索する上での検索ワードを「左からの合流」としていたため、なかなか自分の知りたい記事にたどり着くのが難しかったです。思い切ってメールしてよかったです。

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      自転車の場合、左側から合流付加車線が登場するとお手上げに近いです。
      そういう道路は交通量が多いことも多く、誰がどう頑張っても違反せざるを得ない状況に追い込まれます。
      道路構造の問題なので、焦らず最も安全な方法を取るしかないと思います。

  2. kueharaaz より:

    皇居の東南の角、内堀通の新橋ー日比谷公園方面から祝田橋交差点がまさしくこれです。
    最近はパレスサイクリングがお休みなので数は減りましたが、昼間はまだよいのですが、夜はもう最悪。幸い合流の三角地点がゼブラゾーンでプラのピラーで囲まれているのでそこで退避できます。ただ内堀通に左折で入ってくる車の信号が左折のみ、青、直線のみと変わり、直線のみを無視して左折してくるやつが多くて何度もどなってます。
    皆さんお気をつけて。

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      夜間、左側に合流付加車線が現れるとさすがに怖いですね。
      自らその道路を避けるしかないかと。

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