たまたま見つけた動画なんですが。
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自転車の信号無視と過失
一般的に言われる過失割合だと、自転車が信号無視(赤)、車が青信号の場合は自転車:車=80:20です。
コメント見ていても、車に過失がつくことに納得いかないという声は多いようですが、車の場合、自ら「無過失の立証」をしない限りは賠償責任を負う法律なので仕方がない。
第三条 自己のために自動車を運行の用に供する者は、その運行によつて他人の生命又は身体を害したときは、これによつて生じた損害を賠償する責に任ずる。ただし、自己及び運転者が自動車の運行に関し注意を怠らなかつたこと、被害者又は運転者以外の第三者に故意又は過失があつたこと並びに自動車に構造上の欠陥又は機能の障害がなかつたことを証明したときは、この限りでない。
「注意を怠らなかったこと」を証明できませんから。。。
ちなみに動画をボンヤリ見ていてもどこな事故が起きたか分かりにくいけど、右側の横断歩道です。
ところで、信号無視を守ることは何か難しい技術なのか?といつも不自然に感じます。
あと数秒待てば青に変わるものと思いますが、仮に「漏れそう案件」であったとしても、事故ればより時間が取られてしまい、数秒待ったほうがマシだったことは明らかかと。
ちなみにですが、交通事故統計では第一当事者、第二当事者という分類があります。
警察庁によると定義はこうなります。
この事故でいうと、自転車は信号無視(7条違反)という重大な過失があるわけなので、自転車が第一当事者になる・・・というわけでもないそうです笑。
あれからもいくつか聞いてみたのですが、第一当事者、第二当事者の分類方法には基準なく、「怪我をしたほうが第二当事者」という運用も珍しいわけではないらしい。
というよりも、どっちに当てはめようと何かに影響するわけではないため、現場レベルではどうでもいいみたい。
けどね、毎年発表されている警察庁の統計では、車対自転車の事故統計について、こういう事故でも車が第一当事者に分類されている可能性は普通にある。
そして統計データだけ読んで、
こういう論評をする人すら出てくる。
某警察本部が言ってましたが、統計データには何の意味もないし、仮にそういう意見を語る人がいたら的外れだと笑ってました。
データの怖さってこういうところ。
データの取り方がどうなのか?を検証することなく的外れな批判になる。
自転車は
自転車はルールを守らないことが普通みたいに平然と語り出す人すらいますが、悪いものは悪いでしかない。
そもそも、横断歩道を横断する自転車には優先権すらないですし。
とはいっても、弱者保護がある以上は車が無過失になることは難しいのです。
優先権がない自転車だろうと、信号無視だろうと、車両である以上は何とかしなくてはならない。
けどこれって、自転車対歩行者の関係性でも同じこと。
自転車が相対的に強者ですから。
けどナチュラルに信号無視する自転車に、そのような弱者保護の精神まで持ち合わせていることを期待することは無理なので、歩道で爆走する自転車に対し歩行者が自衛するしかないという謎事態に陥る。
多くの人は、自転車に恐怖を持っている現実を直視しないと。
https://www.mlit.go.jp/common/001469846.pdf
以下、電動キックボードを利用してない1100人のアンケート結果。
・歩行中に、原付に危険を感じる人 48%、自転車に危険を感じる人71%、キックボードに危険を感じる人 48%
・車を運転中に、原付に危険を感じる人 59%、自転車に危険を感じる人70%、キックボードに危険を感じる人 61%
・バイク運転中に、原付に危険を感じる人 61%、自転車に危険を感じる人68%、キックボードに危険を感じる人 61%
・自転車運転中に、原付に危険を感じる人 50%、自転車に危険を感じる人62%、キックボードに危険を感じる人 49%
歩行中 | 車を運転中 | バイクを運転中 | 自転車を運転中 | |
原付に危険を感じる | 48% | 59% | 61% | 50% |
自転車に危険を感じる | 71% | 70% | 68% | 62% |
キックボードに危険を感じる | 48% | 61% | 61% | 49% |
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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