自転車の「悪質な」違反に対し、警視庁は「積極的に」赤切符を切る運用にした話は何度か書いてますが、
という意見もあるらしい。
んー、そうか?
Contents
青切符と赤切符では不公平
その一面だけ取り上げたらそう見えるのかもしれないけど、そもそもさ。
今まで、自転車の違反なんて警察官が現認してもスルーもしくは注意止まりにしていたわけで、元々公平性なんてないと思いますよ笑。
過去何度か見た光景。
自転車が信号無視しました。
たまたまパトカーが現認。
スピーカーで「自転車の方、信号無視です。守りましょう。」
以上で終了笑。
クルマが同じく信号無視したときに、スピーカーで注意止まりなんてあり得ないけどな。
横断歩行者妨害も、クルマなら青切符、自転車なら指導警告票。
この時点で法の下の平等なんてないわけで、都合よく「不公平」とか言ってない?
そもそも、自転車の赤切符なんて98~99%は不起訴。
初犯ならまず間違いなく不起訴です。
検察官から呼び出し喰らう赤切符(実質不起訴)と、反則金を払えば刑事責任を問われない青切符。
どうしてもここに不公平感があるなら、自転車の少額違反金制度を創設するか、自転車を免許制にするしかないよね。
「自転車にも青切符制度を作れ!」なら筋が通っていると思うけど、「赤切符運用は不公平!」だけだと
自転車に対しては原則「お咎めなし政策」にしろという話?
お咎めなし政策はもはやあり得ないわけで、イマイチ何を言いたいのかわからない。
そもそも、「悪質な違反」として挙げてるのはたった4項目。
②一時不停止
③右側通行(逆走)
④歩道の徐行義務違反
歩道の徐行義務は、目安として6~8キロと言われます。
じゃあ時速15キロの自転車に赤切符なのか?というとたぶんあり得なくて、明らかな高速度だったり、「歩行者がわんさかいるのにそのスピードは危ないだろ!」みたいなところに限られると思われ。
赤信号の意味を知らない日本人がいるとは思えないし、一時停止については日本人がわかるように「止まれ」と書いてある。
「止まれ」と書いてあるのに進むから事故るんでしょ。
右側通行については横着の結果としか思えないけど、得意の「歩道逆走違反」を認定して追跡する一般人やらYouTuberがこれ以上現れないことを祈るばかりです。
なぜ違反にはならないのに、違反を創作してしまうのか理解に苦しむ。
難しいルールの徹底なんて求めてないし、赤切符=事実上不起訴。
平日に仕事を休んで出頭する過程だけは赤切符ならではだけどさ、簡単な話。
「悪質な違反しなけりゃ関係ないじゃん」
「赤切符が不公平だと思うなら、少額違反金制度を導入するしかないじゃん」
そもそも
普通に順走していた自転車が、逆走自転車と衝突し安全運転義務違反(道路交通法70条)と重過失傷害罪(刑法211条後段)で書類送検されている事例があったり、逆走自転車と接触して過失傷害罪で略式起訴されている事例すらあるけど、
逆走自転車がいなければこの方はこんな目に遭って訴訟提起なんてしないわけで、その点は同情します。
書類送検したことなどを違法だとして国家賠償請求訴訟をしてますが、原因行為は逆走自転車にあるわけでね。
ルール守っている側が「被害」を受けるわけで、そもそも逆走するなって話でしかない。
単純なルールすら守れない、守らないなら、話にならないのですよ。
公平性を求めるなら少額違反金制度を導入しろと言うべきでは?
青切符になるので、「不公平感」は無くなりますよね?
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
初めまして。楽しく読ませて頂いています。さて、ヨーロッパの一小国に住んでいますが、日本はまだ甘いと思います。自転車は免許が不要で価格も安いのですが責任が少ないわけではありません。一人の人間の命をそれなりの速度と重量で運ぶ乗り物です。こちらでは自転車は自動車と同じ道をだいたい同じルールで走り、歩道は走れません。免許が無く減点が出来ない乗り物なので、青切符を飛び越して、赤切符の罰金から始まります。つまり軽微な違反では自動車より高いのです。横断歩道で降りて押すことは出来ますが乗って渡ると5万円ほどの罰金です。その時警察官に不当に反抗などすると一気に二倍です。(知り合いの大学生がこれをやりました。)ベルやリフレクター、夜は安全ベスト着用、ライトが無かったりしたら自動車の整備不良と同じ罰金を取られます。道路優先順位についても厳しいです。14才未満は成人と一緒で無いと公道を走ることは出来ません。ただ警察官も自転車については寛容で、注意で済ませることも多いです。規則と罰則を強めることでしか安全を守れない世の中になってしまいました。自己と他者の安全を考え、常識的に適切に走行することが出来なくなってしまった。人間社会の退化をここにも垣間見ることが出来ます。
コメントありがとうございます。
日本は緩いと言われますが、逆に厳しくしたら変わるのか?については疑問があります。
なかなか難しいかもしれません。