ちょっと前になりますが、こういう記事は何をしたいのやら。
そもそも
カッパと傘での「後方安全確認」にフォーカスしていますが、後方安全確認は自転車乗車中の安全操作の一部にしか過ぎないわけで、
ハンドルを両手で保持するとか、ブレーキ操作を確実に行うとか、前方注視し速度を調節しながら進行するとか、進路変更する際に後方確認するとか。
いろんな安全操作があるうちのごく一部にフォーカスしている時点でお察し感が。
ちなみにですが、傘さしながら自転車に乗り突風が吹いたら終了しますし、下り坂で片手ブレーキの恐怖は半端ないし、制動距離も上がります。
当たり前過ぎて笑えない。
安全性っていろんな側面があり、一部にフォーカスすると大切な何かを見逃す気がします。
傘さし片手ブレーキで下り坂でブレーキングでもしてみたら、一発でダメなのはわかる。
後方確認は大事だけど、ママチャリなんてノールック進路変更は日常茶飯事だし、そこにフォーカスしてもな。
大要素と小要素
カッパ着てママチャリに乗ると、とにかく視野が狭くなる。
透明部分から外はほとんど見えないし。
自転車と雨って基本的に相性が悪いわけで、無理して乗らないほうがいいよね。
2輪車全般が雨と相性が良くない。
ところで傘さし運転は、道路交通法71条6号(公安委員会遵守事項)違反になりますが、
東京都
一部の県はなぜか「交通の頻繁な道路」に限定している。
茨城県
(3) 傘を差して原動機付自転車及び二輪の自動車を運転しないこと。
(3)との対比からも明らかなように、自転車については交通が頻繁ではない道路での傘さし運転を許容しちゃっているのもどうなんだ?と疑問に思う。
もちろん70条安全運転義務違反はもっと成立要件が厳しい上、法条競合の関係にあるので成立しない。
まあ、道路交通法をわかってない人は「安全運転義務違反」が大好きなのか、何かにつけて安全運転義務違反だと語りますが…
ところで、自転車に乗る上で後方確認は大事なんですが、実態としてはこんなノールック系自転車は大量にいます。
ノールック進路変更はママチャリのお家芸、伝統芸能に近いレベルの話としか思ってなくて、それほど日常的に見かける光景の一つだと思ってますが、そんな状況下でなおさら「後方確認」にクローズアップし傘のほうがどうのこうのと語ったところで何をしたいのやら。
まあ、ロード乗りでもノールックな人はいますが笑。
合図出すより後方確認したほうがいいんだけど、こんなん日常茶飯事なわけだし、逆に言えば後続車としては先行する自転車が進路変更する前に後方確認するなんて期待しないほうがいいんでしょうね。
2m以上の側方間隔をとっても、自転車が急角度でノールック横断して事故が起きたら後続車のほうが過失は大きいし。
「1.5m以上開けろ!」とかよく言われるけど、さらに安全マージン多めにしてもノールック横断する自転車がいたら事故を防ぐなんて「偶然」以外には不可能だと思うんだけど。
側方間隔が足りなくてもダメ出しされ、かなり多めに取っても事故が起きればダメ出しされる。
世の中不思議ですね。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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