先日こちらでちょっと触れた件ですが、
CUBEの完成車についてくるNEWMENのホイールには、バルブがリムから飛び出ないSTREEM Aero-Valveなるものが採用されています。
NEWMEN STREEM Aero-Valve
これにより大幅に空力が向上する…みたいな説明がみつかりますが、
STREEM Aero-Valve
通常のホイールでは、バルブが常に空気中を引きずられ、リム付近で不要な乱流が発生します。その解決策は、リム内部のエアストリームから保護される当社の STREEM バルブです。大幅に改善された空気力学に加えて、隠されたバルブが見慣れないクリーンな外観を提供します。
それがどの程度なのか？についてはいろいろ調べてもよくわかりませんでした。
参考になるかならないかはわかりませんが、マヴィックの現行コスミックSLRには特許を取得した楕円スポークが採用されてますよね。
マヴィックの説明によると、「当社の特許取得済みの楕円形スポークにより、さらに5ワット節約できます」とあるように、スポークの空気抵抗はまあまあ大きい。
バルブについても具体的な数字はわかりませんが、空力的には阻害する因子になるのだろうと。
そもそも、ホイールにとってはバルブについては必ず存在する前提。
今までバルブを取っ払うという発想がそもそもなかったのだと思うので、具体的に数字で空力を示す資料は見つかりませんでした。
さて、NEWMENのSTREEM Aero-Valve。
一応、メーカー的にはNEWMENのロード用ホイールのみ対応だと書いてありまして、
互換性: Newmen Streem Aero ホイール
同社のホイールでも全てに使えるわけではないみたい。
実際のところ、海外記事をみると他社リムに使おうと果敢にチャレンジしたような書き込みを見つけましたが、その結果についてはうんともすんとも書いてないのでよくわからない。
バルブの有無が実際にどの程度の空力向上になるのかはわかりませんが、「優れた空力」を試したい人はNEWMENのホイールを買うしかありません。
バルブの長さは空力に影響するか？
そもそも「バルブの長さの違いが空力にどの程度影響するか？」みたいな研究がないか調べてみたのですが、さすがにそんなマニアックなデータを取る人はいないのか、さっぱり見つかりませんでした。
感覚的には無意味に長いバルブは空力を阻害するように思うし、NEWMENのように「完全に隠されたバルブ」なら空力が良くなるのはわかりますが。
ただまあ、NEWMEN自体まだそこまで知名度が高いわけでもないし、日本では販売もされていませんが、そのうち誰かが人柱になり他社リムに果敢にチャレンジする…のではないかと期待しておきましょうか。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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