ディープリムの中では手頃な値段で買えるFAST FORWARDのF4R(クリンチャー)がWIGGLEでセールでござる。
FAST FORWARDはホイールメーカーの中ではやや特殊なメーカーで、DTのハブなどを使ってオランダで丁寧に手組したというホイールです。
MAVICやフルクラムなどはハブなども全て自社での専用設計ですが、ここがFAST FORWARDは違う点ですね。
性能的にはプロレースでも使われていますから、当然いいものに間違いありません。
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F4R クリンチャーのスペック
まずは肝心かなめのリムから。
WIGGLEでは「アロイカーボン」と表記されていますが、「アロイ」というのは合金を指す単語で、具体的にはアルミです。
フルカーボンモデルのF4Rもありますが、あちらはチューブラータイヤ用です。
クリンチャータイヤ用はブレーキ面がアルミで、カーボンのフードを接着したような構造をしています。
なぜにクリンチャーとチューブラーで違うリムを使っているかというと、クリンチャーはタイヤをリムに引っ掛けるのに対し、チューブラーはタイヤをリムにセメントで接着させます。
カーボンリムの最大の問題点ですが、ブレーキ熱でリムが変形してしまいやすいんですね。
万が一リムが変形した場合、クリンチャータイヤだとタイヤがリムから脱落して走行中に脱輪する可能性があります。
当然ですが死ぬ危険があります。
チューブラーはセメントでの接着ですので、リムの変形でタイヤが脱げることはありません。
安全対策のためにアルミとカーボンのリムなんですね。
F4Rはリム高45mm。
これは絶妙なリム高ですね。
60mmだと横風に振られて爆死しやすいですし(そして重い)、35mmだとエアロ効果は微妙。
45mmというのは初心者でも扱いやすく、それでいて中級者や上級者でも「おいしいところが多いリム高」と言えます。
ハブはDT。
スポークはフロント20、リア24本。
これも絶妙なところです。
これ以下のスポーク数のホイールもありますが、乗り手によっては剛性不足になりますから。
重量はフロント750g、リア910gの合計1660g。
決して軽いホイールではありませんが、ディープリムの中ではまずまずのところではないでしょうか。
F4Rの乗り味
漕ぎ出しについては、軽量ホイールに比べると少し足に引っかかり感というか重さを感じますが、このリム高を考えたら普通くらいでしょうか。
特筆すべきは巡行性です。35キロ以上に入ってからのペダリングが明らかに軽い。
乗り心地もいいほうだと思います。レーシングホイールの中にはびっくりするほど硬いホイールもありますが、それよりは乗り心地もいい。
そしてフルカーボンリムと違い、ブレーキ面がアルミなのでブレーキがよく効きます。もちろん、ブレーキシューもカーボンリム用に変える必要性はありません。
カーボンリムだとブレーキをかけるにもテクニックが必要で、下りで当て効きさせるとホイールにダメージを与えてしまいますが、アルミのブレーキ面だから初心者でも安心です。
リム高が低いホイールに比べると横風にフロントが振られる感じはしますが、初心者でもコントロールできる範囲に感じます。
ウイグルなら今だと13万円台です。
WIGGLEのFAST FORWARD販売サイト
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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