Taipei cycle showにてGoosynnという中国のブランドがTi-Fiスポークを宣伝している。
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金属スポークでもなくカーボンスポークでもない繊維スポークですが、繊維スポークといえばスピナジーのザイロン繊維が有名。

GoosynnのTi-Fiスポークにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
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GoosynnのTi-Fiスポーク
Ti-Fi Spokes | A Improved Titanium Fiber Rope Spoke“We are very interested in your new development regarding Ti-Fi spokes for standard hubs. We have a big team of racers w...
Ti-Fiスポークというのは、ポリマー繊維スポークの両端(Goosynnでは「エンドキャップ」と呼んでいる)をチタンにしているものを意味するようですが、Goosynnの説明によるとポリマー繊維とチタンエンドキャップはシームレスに結合しているらしい。
このあたりは特許技術なのかな。
いわゆるロープスポークになってますが、重量は2.2±0.1gとしている。
非金属スポークを使う優位性は軽量性とも言えますが、実際に走行する上でスポーク重量差はそこまで大要素ではないと思う。
そうするとロープスポークのメリットは何なの?となりますが、
Exploring Ti-Fi Spoke Technology: 5 Key Testing ProcessesAn in-depth introduction to Ti-Fi Spoke's innovative technology and testing process, along with a preview of the perform...
スチール | Ti-Fi | カーボン | |
耐力 | 3499.174 N | 4471.124 N | 4792.698 N |
変形 | 5.8693 mm | 8.7267 mm | 5.3680 mm |
伸び | 6% | 9% | 5% |
強度的にはカーボンファイバーが強いものの、伸びや変形はロープスポークに軍配が上がる。
これらは振動吸収などに関係すると思われますが、カーボンスポークのホイールだと硬すぎると感じる人もいるので、軽量かつ柔軟、そして強度も高いというところがウリになる。
これは同じくロープスポークを採用するスピナジーのザイロン繊維スポークでも同じで、ザイロン繊維スポークは一般的なステンレススポークに比べて重量は半分、強度は3倍、振動吸収性は25%高いとしている。
目指している方向性は同じと考えてよいのかと。
とはいえ
スピナジーのザイロン繊維スポークにしても、ロープスポークは必ずしも一般化したわけではなく、以前としてスチールスポークが主流。
おそらくその理由はコストの問題で、スチールスポーク最大の利点は安くて安定的な性能が得られ、かつ入手性もよく一般化しているからでしょう。
ハブとの互換性でも、一般化しているスチールスポークに合わせているわけですが、ロープスポークも興味はありますね。
フレ取りは難しい可能性もありますが。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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