シマノの11速デュラエース、アルテグラのクランク点検がショップで始まってますが、点検作業に一時間くらいかかったケースや、10分程度で終わったケースなどショップによって対応がだいぶ違うようです。
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ショップによる対応の差
以前も書きましたが、ショップ向けの点検マニュアルがシマノから公開されてまして、
https://si.shimano.com/ja/pdfs/dm/RAFC012/DM-RAFC012-00-JPN.pdf
クランクを中性洗剤で洗浄して、チェーンリングを外してなど細かく指示されています。
ディーラー向けマニュアルの一部。
イギリスのショップからは点検一件あたり36イギリスポンドの報酬をもらえるみたいな発信もありましたが、概ね30分とか一時間とか掛かるものらしい。
もちろん、クランクの汚れ具合や単品持ち込み/自転車ごと持ち込みでも時間に差が出ます。
ただまあ、既に点検を受けたケースでいくつかみられた意見として
・素人目にも段差があるけど「問題ない」と返された
こういう意見もチラホラ目にするのよ。
ちゃんとチェックしたのか疑わしいような話や、段差があるとツッコミ入れても対応しないとか。
時間をかけて丁寧にルーペでチェックするショップもあれば、チラっと見て「OK!」というショップとか。
マニュアル通りにやるとかなり時間が掛かるはずの点検作業が、だいぶ雑に終わらせるショップもあるのでなかなか難しいですね。
ちなみにシリアルナンバーはシマノに登録されるので、雑だろうと「点検済み」として処理されます。
また、勘違いする人がまあまあいるみたいだけど、アルテグラのクランクは右側だけが点検対象で、交換する際は左右。
デュラエースのクランクは左右が点検対象。
デュラエース | アルテグラ | |
点検対象 | 左右 | 右のみ |
交換対象になった場合 | 左右 | 左右 |
アルテグラは右側だけが点検対象なので、交換する必要が出たら右側だけが送られてくる…という話ではなくて左右交換になるとシマノが言ってました。
左右でデザインが変わってしまうからと…
バラツキは否めない
結局、シマノが点検マニュアルを作成しても点検作業するのはシマノとは関係ないショップになるので、作業にバラツキが出るのはある程度やむを得ないのかもしれませんが、マニュアルをガン無視してチャチャっと見ておしまいにするショップがいても、建付け上は責任を持つのはシマノなのよ。
けど、しっかりチェックしても雑にチェックしてもシマノから得る作業費は同じなわけで、雑になるショップが出てくることは十分あり得る話。
チラホラ「交換対象」になった人の話も出てきてますが、いったいどれくらいの割合で交換対象になるのでしょうね。
そして雑な点検でも「一回」としてカウントされるわけで、雑な点検だったからセカンドオピニオンというわけにもいかなくなるという…
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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