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ツールド北海道、第3回有識者会議の報道がありましたが…予想以上にヤバいのか?

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ツールド北海道事故を受けての第3回有識者会議が開催された話は本日書いたばかりですが、

ツールド北海道事故、第3回の有識者会議が開催されたようですが…
ツールド北海道事故からもう数ヶ月経ち風化している感が半端ないですが、第3回の有識者会議が本日あった模様です。 第2回の有識者会議の中身はこちら。 第2回の有識者会議 ツールド北海道の有識者会議の内容ですが、第3回会議に合わせて第2回会議の議...

ツールド北海道のホームページによると、第2回会議の議事要旨と、第3回会議の配布資料のみしか公表されていない。
なので第3回会議では配布資料を元に何を話し合ったのかは謎でしたが、ちらほら報道が出てきました。

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予想以上に「ヤバい」のか?

まず報道から。

昨年9月に自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」で起きた死亡事故をめぐり、警備態勢に不十分な点があったことが30日、分かった。主催協会が、事故当日に配置されていた警備員約100人や警備会社に行ったアンケートなどから明らかになった。

専門家でつくる第三者委員会「安全対策検討会」の第3回会合で共有された。アンケートの回答によると、事故当日の警備員の連絡手段は主に携帯電話で、全体の状況を複数が同時に把握するためには無線機が必要だったという意見があった。萩原亨座長=北大工学研究院教授=は「無線でやり取りできる環境が整っておらず、(連絡の)即時性という点において態勢が不十分だった」と指摘した。

その他にも、自転車レースなどの動くイベントの警備に慣れておらず難しかった、といった意見や、警備関係者全体で情報交換する機会がほしかった、といった意見が寄せられた。

レースの警備は複数の会社が担ったが、主催協会はその説明を代表の一社だけに行い、そこから各社に周知してもらっていた。協会の高松泰常務理事は「警備員への講習が足りなかった。具体的にどういったポイントを伝えるべきか、今後精査していきたい」と話した。

警備態勢が不十分の声も 自転車レースの死亡事故めぐる安全対策会で(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
昨年9月に自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」で起きた死亡事故をめぐり、警備態勢に不十分な点があったことが30日、分かった。主催協会が、事故当日に配置されていた警備員約100人や警備会社に行っ

第3回有識者会議の「配布資料」については前回記事で取り上げましたが、イマイチ詳細が不明だった部分。

https://2023.tour-de-hokkaido.or.jp/download.asp?id=315

「本部との情報共有用無線機が必要」

「突発事案対応にIP無線等が有効だがコストが問題」

「全体把握のため無線機が必要」

 

そっか、これらはそもそも無線すら「無かった」という意味だったのか…

専門家でつくる第三者委員会「安全対策検討会」の第3回会合で共有された。アンケートの回答によると、事故当日の警備員の連絡手段は主に携帯電話で、全体の状況を複数が同時に把握するためには無線機が必要だったという意見があった。萩原亨座長=北大工学研究院教授=は「無線でやり取りできる環境が整っておらず、(連絡の)即時性という点において態勢が不十分だった」と指摘した。

警備態勢が不十分の声も 自転車レースの死亡事故めぐる安全対策会で(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
昨年9月に自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」で起きた死亡事故をめぐり、警備態勢に不十分な点があったことが30日、分かった。主催協会が、事故当日に配置されていた警備員約100人や警備会社に行っ

他に気になる点としては、主催者は代表幹事警備会社にのみ説明し、代表幹事警備会社が他の13社に説明する形態だった点。
そもそも主催者はどのような説明をしていたのかすら出てきません。
片側規制区域について、「対向車は絶対止めろ」と指示していたのかすら不明です。
下記についてですが、警備会社的には「以前と同じく警察官が配置されるだろうと想定していたのに、今回は警察官がいなかった」とも読める(つまり警備会社と主催者、警察の確認が不十分)。

十人牧場駐車帯の警備について

○2019大会は警察官の配置指示があり、今回も警察官の指示があると想定
(本大会の警察官配置なし)

そして他社の報道。

「ツール・ド・北海道」で中央大学4年生の五十嵐洸太さんが対向車線の乗用車と衝突し死亡しました。事故を受けて設置された第三者による安全対策検討会は警備をテーマに非公開で3回目の会合を開きました。

出席者からは急なカーブには警備員を配置することや、警備員同士の素早い連絡のために共通の無線を持ってはどうかといった意見などが出たということです。

3回目の安全対策検討会開催「ツール・ド・北海道」レース中の選手死亡事故で テーマは「警備」も非公開(HTB北海道ニュース) - Yahoo!ニュース
去年9月、「ツール・ド・北海道」のレース中に自転車が乗用車と衝突し選手が死亡した事故を受け、3回目の安全対策検討会が開かれ警備体制について話し合われました。 「ツール・ド・北海道」で中央大学4年

「非公開」でやるからなんだかよくわからない方向に進んでいるのでは?

 

なお、前回記事に「第2回会議の議事要旨」も載せましたが、中身があるのかないのかわからない抽象的な内容しかありません。

ツールド北海道事故、第3回の有識者会議が開催されたようですが…
ツールド北海道事故からもう数ヶ月経ち風化している感が半端ないですが、第3回の有識者会議が本日あった模様です。 第2回の有識者会議の中身はこちら。 第2回の有識者会議 ツールド北海道の有識者会議の内容ですが、第3回会議に合わせて第2回会議の議...

ところで

警備体制が少しずつ判明していますが、結局のところ主催者は代表幹事警備会社にどのような指示をしていたのかマニュアル的なものすら出てこないし、代表幹事警備会社が他社にどのような説明をしていたのかも具体的には見えてきません。

 

例えば警備員の人員にしても、開催されなかった第3ステージについて。
2019年大会では172名/182キロのところ、2023年大会では145名/175キロと警備員数を減らして開催しようとしていたことになる(27人減)。

「年々手薄になっている」と感じていた選手の意見そのままとも取れるし、日本自転車競技連盟(JCF)の専門部会「ロード部会」が「大幅な改善が必要」と警告していた点にしても、結局は改善されていなかったと捉えるしかない。

「落車、事故の危険リスクを伴う」

「大幅な改善が必要」

A4判の内部資料には、強い文言が並ぶ。

資料をつくったのは、日本自転車競技連盟(JCF)の専門部会「ロード部会」。昨年6月「ツール・ド・北海道協会」に対してレースで事故が起きる危険性を指摘したものだ。

 

「事故起きるリスク伴う」ツール・ド・北海道、いかせなかった指摘:朝日新聞デジタル
「落車、事故の危険リスクを伴う」 「大幅な改善が必要」 A4判の内部資料には、強い文言が並ぶ。 資料をつくったのは、日本自転車競技連盟(JCF)の専門部会「ロード部会」。昨年6月、「ツール・ド・北海…

有識者会議が今後につながる報告書をまとめられるのかは疑問ですが、そもそも、今後同じレースを開催しようとした際に警察は許可を出すのでしょうかね。
「非公開」の会議な上に、前回の議事要旨を見ても具体性が乏しいまとめしか出ていませんので詳細はいまだブラックボックスの中です。
結局、主催者→代表幹事警備会社→警備会社→警備員の流れで十分な説明がなかったのは間違い無さそうですが、主催者→代表幹事警備会社にどのような指示をしていたのか具体的なマニュアルすら出てこないのかな。


コメント

  1. upmoon より:

    まさかの無線無しとかびっくりですね

    こういう場合スマホのグループ通話アプリとかは使えないのかな

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      確かに今の時代、スマホアプリでもできそうですね。
      この件、有識者会議の資料がイマイチ過ぎて実態としてどうだったのかがよくわからないのが難点です。
      会議が非公開という時点でお察しなのかもしれません。

  2. ツール より:

    対向車を止めなければならないとする道路使用許可条件がついているのに止めなかったのだから、使用許可条件違反に問われるべき。なぜ道路交通法違反として検挙しないのでしょうか?忖度?

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      すみません、使用許可条件違反って付した条件に反する指示をしていたとか、付した条件を知りながら条件に反することをした場合の話だと思いますが、現場の警備員を罪に問うのですか??
      現場の警備員が条件を知りながら通していたとかならわからなくもないですが、イマイチ何の話なのかよくわからないので。

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