カンパニョーロからゾンダGTが発表されましたが、
ロードバイクからグラベルロードまで対応したリム内幅23mmのモデルになりました。
ぶっちゃけた話、「ゾンダ=海外通販で3万円台」という青春時代を過ごした諸氏にすれば、ゾンダGTが124300円(1690g)と言われても股間にトキメキを感じない。
ゾンダGTのライバルはマヴィックのキシリウムSLなのか?
それともオールロードSLなのでしょうか?
ゾンダGTのライバルとは
ZONDA GTDiscover Zonda GT: the aluminium wheel for gravel and road bikes featuring an intelligent combination of Campagnolo tech...
マヴィックのキシリウムSL、オールロードSLと比較してみます。
ゾンダGT | キシリウムSL | オールロードSL | |
フロント重量 | 780g | 723g | 773g |
リア重量 | 910g | 852g | 882g |
ペア重量 | 1690g | 1575g | 1655g |
リムハイト | 28/29.5mm | 22mm | 22mm |
リム内幅 | 23mm | 19mm | 25mm |
リム外幅 | 28mm | ||
適合タイヤ幅 | 25c~ | 23~62mm | 30~64mm |
スポーク数 | 24/24 | 24/24 | 24/24 |
値段(税込) | 124300円 | 121000円 | 121000円 |
値段的にはほとんど変わらないキシリウムSL DISKとオールロードSLと比較しても、重量的にはゾンダGTが重い。
リムハイトの違いは空力に影響するほどでもないローハイトなので無視しますが、オンロードで使うならキシリウムSLより100g以上重いことがネガティブに見えるし、グラベルロードで使うにしてもオールロードSLのほうがわずかに軽い。
なかなかビミョーなスペックに思えてしまうので、G3組に強いこだわりがあるなら別として他社アルミホイールに比べた訴求力が…ちょっと…
ちなみにゾンダの兄弟的存在のレーシング3DBはこんな感じです。
ZONDA GT | レーシング3 DB | |
重量 | 1690g
(780F/910R) |
1660g |
リム内幅 | 23mm | 19mm |
リム外幅 | 28mm | 23.8mm |
リムハイト | 28/29.5mm | 28mm |
スポーク数 | 24/24 | 21/21 |
値段 | 124300円 | 134200円 |
なんだかんだ重量がまず目に行くポイントですが、アルミホイールとしてはマヴィックのキシリウムSLやオールロードSLに比べてゾンダGTはちょっとビミョーなライン。
ロード/グラベル兼用というカンパニョーロの狙いがやや中途半端に映るかもしれません。
ただまあ、最近はチューブレスが全盛の時代。
もしゾンダGTが「タイヤが嵌めやすい」とか「ビード上げしやすい」とかであれば、それはそれでかなり大きなアドバンテージになりうる。
しかしそのあたりは試さないとわからない要素ですし、タイヤ次第で相性もあるのでなかなか評価しにくいかもね。
重量面でユーザーに訴えかける要素がイマイチな点が惜しい気がします。
レーシング3もモデルチェンジするのか?
ゾンダの兄弟的存在のレーシング3はモデルチェンジするのか?という話になりますが、フルクラムの場合グラベルロード用ホイールはRAPID REDがあるのでレーシング3は変わらないのかもしれません。
アルミホイールのド定番ゾンダが124300円で1690gとなると、残念ながら他の選択肢を考える人が多い気がします。
まあ、重量が必ずしも走りに影響するとも言えないにしろ、サイクリストの股間を熱くするのは第一に重量ですしね…
ゾンダGTのウリ、他社ホイールに比べた優位性が何なのかはなかなか難しいけど、ゾンダも高くなりましたよね。
仕方ないけど。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
コメント失礼します。
確かにこのスペックでこの価格では、積極的に選ぶ要素は少なく感じます。
近年の値上げラッシュの中でも、イタリアのブランドは特に値上げ幅が大きかった印象です。
ピナレロを筆頭にビアンキ、デローザ、コルナゴあたりは顕著でしたし、カンパやピレリなんかも…まぁ、知らんけど。。
コメントありがとうございます。
何かウリがあるなら別ですが、ウリが見当たらないという…
カンパのグラベル用コンポのエカルに下位グレードとして「GT」が発売されたみたいですね。
カンパとしてはグラベル用のエントリーグレード的なモデルに「GT」を使うとすれば、ゾンダGTはやはりグラベル寄りに振っているのでしょう。
なのに、ゾンダという名前を使ってロードと兼用みたいにしているので、いかにも中途半端なホイールになってしまった感じです。
コメントありがとうございます。
そう、中途半端になりましたよね。
訴求力があまり無いのが残念です。