近年ワイドリム化の流れが押し寄せています。
個人的にはアルミクリンチャーではワイドリムである必要性が薄いと思っているので、いまだにナローリムのキシリウムエリートSを使っていますが、23cタイヤを使いたいためにナローリムのアルミクリンチャーを求めている人も結構います。
なので2018年モデルのホイール、および今現在まだ買えるホイールのうち、ナローリム(C15)のホイールだけを集めてみました。
Contents
カンパニョーロ ユーラス
Campagnolo – Eurus (ユーラス) Mega G3 クリンチャーホイールセット
重量 | F640g、R864g
1504g(ペア) |
リムハイト | F26mm,R30mm |
対応タイヤ | クリンチャー |
23cタイヤ | 〇 |
スポーク数 | 16/21 |
対応スピード | シマノ8-11s |
カンパニョーロとフルクラムが同じ会社であることは周知の事実ですが、両社の間には同じグレードのホイールが存在します。
例を挙げるならゾンダとレーシング3、シャマルウルトラとレーシングゼロなどです。
ユーラスは過去に存在したレーシング1と同クラスです。
シャマルウルトラとユーラスの違いですが、どちらも実はリムとスポークは同じです。(厳密にはシャマルは現行モデルではワイドリム化していますので、旧モデルのシャマルという意味です)
スポークは剛性が高いアルミスポークで加速性がいいのが特徴です。
シャマルとユーラスの違いはハブで、シャマルウルトラではセラミックベアリングが使われているのに対し、ユーラスでは鉄球ベアリングです。
ハブボディの素材も違い、シャマルだとカーボン、ユーラスではアルミとなっています。
カンパニョーロのハブは回転性に定評があるので、鉄球でも十分よく回ります。
シャマルはワイドリム化(C17)しているので25cタイヤ以上しか履けませんが、ユーラスはいまだにナローリム(C15)なので23cタイヤも使えるという特徴があります。
カンパニョーロ ニュートロンウルトラ
重量 | F630g、R879g
1509g(ペア) |
リムハイト | 18mm |
対応タイヤ | クリンチャー |
23cタイヤ | 〇 |
スポーク数 | 22/24 |
対応スピード | シマノ8-11s |
ニュートロンウルトラはカンパニョーロのホイールの中ではやや異質な存在で、リムハイト18mmの超ローハイトリムを、多めのスポークで組んで剛性を確保しています。
なのでカンパニョーロが誇るG3組ではありません。
リムハイトが低く軽量リムなので、どちらかというとヒルクライム向きです。
ヒルクライム抜きという特性を活かすのはナローリムのままのほうがいいという判断なのでしょう。
MAVIC R-SYS SLR
Mavic【マビック】R-Sys SLR Clincher Road Wheelset
重量 | F555g,R740g
ペア1295g |
リムタイプ | ISM 4D
(ナローリム15㎜) |
リム高 | F24mm,R26mm |
スポーク素材 | Fカーボン、
Rカーボン、アルミ |
スポーク数 | F16、R20 |
付属タイヤ | イクシオンプロ25c
(210g) |
対応タイヤ | クリンチャー |
マヴィックは2018年モデルよりワイドリム化&チューブレス化の流れが押し寄せていて、アルミクリンチャーでは【エグザリット系】以外は原則としてワイドリム&チューブレス化しています。
マヴィックではロードチューブレスをUSTと呼んでいますね。
そしてマヴィックでは唯一ナローリムのままなのがR-SYS SLRです。
このホイールは太めのカーボンスポークを使ってリムを支えているトラコンプテクノロジーが有名ですが、ヒルクライム向きのホイールなので、ニュートロンウルトラ同様にナローリムのままなのではないかと思います。
ワイドリム化すると重量が増加してしまいますからね。
マヴィックなのでタイヤ&チューブは付属します。
ロングライドからヒルクライムまでこなすホイールですね。
シマノ アルミクリンチャーは全部
シマノのアルミクリンチャーについては、全てがナローリムのままです。
カーボンチューブラーは盛大にワイドリム化していますが、アルミクリンチャーは全てナローリムのまま。
WH-RS500
シマノ WH-RS500 前後セット チューブレス・クリンチャー対応 アルミホイール EWHRS500FRL
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対応タイヤ | チューブレス、クリンチャー |
リムサイズ | 622×15c |
リムハイト | 24mm |
リム外幅 | 20.8mm |
スポーク数 | F16,R20 |
重量 | F705g,R944g
ペア1649g |
こちらは旧アルテグラとほぼ同じホイールです。
低価格で買えるチューブレスホイールとしても有名ですが、アルテグラ⇒RS500にモデルチェンジした際に、ワイドリム化はしませんでした。
剛性はそこまで高くなく、乗り心地もいいホイールです。
WH-R9100-C24
重量 | F585g、R804g1389g(ペア) |
リムハイト | 24mm |
対応タイヤ | クリンチャー |
23cタイヤ | 〇 |
スポーク数 | 16/21 |
対応スピード | シマノ8-11s |
もはや軽量アルミホイールとして定番になったc24ですが、こちらもワイドリム化せずにそのままナローリムです。
軽量リム&少なめのスポークなので剛性は高くなく、体重が重めの人やパワーライダーには向きませんが、軽量級の人には乗り心地もよく軽快に走るホイールです。
WH-R9100-C40
Shimano – Dura Ace (デュラエース) R9100 C40 カーボンクリンチャーホイールセット
重量 | F674g、R834g
ペア1508g |
スポーク数 | F16,R21 |
リム幅 | C15 |
リム高 | 35mm |
C40もナローリムです。
発表当初はワイドリムと間違ったアナウンスがありましたが、シマノサイトでもナローリムと表記が変わっていますね。
C40はリムハイトが35mmであることに注意です。
セミディープリムでなおかつアルミリム(カーボンラミネート)なので、使いやすさは抜群です。
WH-R9100-C60
Shimano – Dura Ace (デュラエース) R9100 C60 カーボンクリンチャーリアホイール
重量 | F832g、1019g
ペア1851g |
スポーク数 | F16,R21 |
リム幅 | C17(自称) |
リム高 | 50mm |
リム素材 | アルミ(カーボンフード) |
こちらのC60はシマノサイトではC17と表記がありますが、推奨タイヤ幅は23c~となっています。
一度シマノに聞いたことがありますが、厳密に17mmのリム幅ではなく23©タイヤも使えるとのこと。
なので分類的にはナローリム(C15)でいいんじゃないかと思います。
このC60も、リムハイトは50mmであることに注意です。
前作の9000-C50よりも劇的に重量が増加したので、あまり人気が出ていない気がしますが・・・
フルクラム レーシング3(2017モデル)
Fulcrum – Racing (レーシング) 3 クリンチャーホイールセット
重量 | F670g,R885g
1555g(ペア) |
リムハイト | F25mm、R30mm |
対応タイヤ | クリンチャー |
23cタイヤ | 〇 |
スポーク数 | 16/21 |
対応スピード | シマノ8-11s |
レーシング3は2018年モデルよりワイドリム化しますが、まだ2017年モデルが手に入りますのでご紹介を。
ワイドリム化したレーシング3は1560gと軽量に収まっているのですが、23cタイヤは使えません。
ゾンダと同じクラスと見ていいのですが、スポークの組み方の関係でレーシング3のほうがちょっとだけ剛性が高い感じです。
カンパニョーロ ヴェントアシンメリトックG3(2017モデル)
Campagnolo – Vento Asymmetric (ヴェントアシンメトリック) G3 ホイールセット
重量 | 1640g(ペア) |
リムハイト | F24mm、R27.5mm |
対応タイヤ | クリンチャー |
23cタイヤ | 〇 |
スポーク数 | 18/24 |
対応スピード | シマノ8-11s |
ヴェントもナローリムのままですが、2018年モデルよりカタログ落ちします。
なので在庫限りで終了ですね。
ヴェントはフルクラムのレーシング5と同じクラスですので決して高性能のホイールではありませんが、練習用などでも重宝します。
マヴィック キシリウムプロSL(2017年モデル)
Mavic【マビック】Ksyrium Pro SL Clincher Road Wheelset
重量 | F600g,R795g
ペア1395g |
リムタイプ | ISM 4D
(ノーマルリム15㎜) |
リム高 | F24mm,R26mm |
スポーク素材 | アルミ(ジクラル) |
スポーク数 | F18、R20 |
付属タイヤ | イクシオンプロ25c
(210g) |
対応タイヤ | クリンチャー |
キシリウムプロSLは2018年モデルではカタログ落ちしていますが、こちらもナローリムです。
アルミスポークを使っていて加速性も高くいいホイールですが、2018年モデルではワイドリム&チューブレスのキシリウムプロUSTに変わってしまいました。
マヴィックでナローリムなのは、2018年モデルではR-SYS SLRのみとなります。
ほかにも探せばもっとあるとは思いますが、ナローリムでバランスがいいのはユーラスでしょうか。
上位のシャマルウルトラとの違いはハブだけですし、アルミスポークで剛性が高いながらも乗り心地もいいほうです。
レーシングゼロとかは硬いホイールですが、カンパニョーロのG3組にすると乗り心地も良くなります。
同じ材料を使っても、組み方でホイールの性格が変わるのだから面白いですよね。
シマノホイールで個人的に評価しているのは、アルミクリンチャーは全てナローリムのままであることです。
個人的にはアルミクリンチャーではワイドリム化の恩恵はほとんどなく、デメリットが大きいと思っているので、シマノの考え方は好きです。
一個だけ嫌いな点は、今期のシマノホイールのリムハイト詐欺だけですかね。
C40とかC60みたいなネーミングは紛らわしい・・・
実は私、使っているキシリウムエリートSが寿命を迎えそうだったので、当初はキシリウムエリートUSTを買うつもりでした。
ワイドリム化してチューブレスホイールになったのですが、最近はやっぱナローリムのほうがいいかなと思いなおしていまして、ユーラスに気持ちが傾いています。
もう少し悩んで決めようとは思いますが、チューブレスの乗り味も好きなんですよね。
ただし、ユーラス2WAY-FITには興味がありません。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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