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「多数派の利便性のため」自転車道を打ち切っているのだと思いますが。

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ちょっと前に取り上げたこちら。

歩道上に駐停車するクルマ…そして疑似自転車道。
なんでこんなところに駐停車するのか意味がわかりません。 そして問題なのは、これ、道路交通法上は自転車道とは解釈できません。 理由はこれ。 三の三 自転車道 自転車の通行の用に供するため縁石線又は柵その他これに類する工作物によつて区画された車...

ご意見を頂きました。

読者様
読者様
なぜこのような中途半端な構造を作るのか。自転車道が歩道の中にあっては意味がない。交差点の手前で自転車道が歩道になる運用をやめてほしい。

これ、一応理由があるんですよ。

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多数派の利便性のため

自転車道がなく歩道だけの場合、歩道通行自転車は歩道から出ない分には信号の規制を受けませんよね。

歩道を通行してきた自転車が交差道路に右折しても、歩道から出ていない以上信号規制の対象にはならない。

 

自転車道を交差点まで延長すると、自転車道は「車道」だと定義されていて、他の車道と交わると交差点になる。
つまり自転車道を交差点まで延長すると、これは信号無視になる。

今まで歩道から出ないなら信号規制の対象にならなかった「歩道通行自転車」からすると、自転車道が交差点まで延長されていると「不便になった」と感じるのよ。
そして今まで歩道の中で信号規制の対象にはなっていなかった自転車が、信号遵守することが期待できない。
信号遵守が期待できないとなると、横断歩行者と衝突リスクが高まる。

なので「今まで歩道を通行していた自転車の利便性」と「歩行者の安全」を考えると、自転車道は打ち切って歩道に接続したほうがマシとなる。

自転車ユーザーの多数派は「歩道通行自転車」なので、歩道通行自転車の利便性と歩行者の安全性を考えると、歩道の中に自転車道を作る(自転車道のまま交差点に突入させない)という判断になるだけ。

 

逆に車道を通行していた自転車からすると、歩道の中にある自転車道とは意味不明でしかない。
結局、誰をターゲットにしているかの問題なので、少数民族の「車道通行自転車」のことを考えた構造ではないことを理解するしかない。

 

ただし、自転車道のまま交差点に突入させているところもあります。
たぶん、交差道路の規模なども考慮して決めているのかと思いますが、大きな交差点ほど「歩道接続方式」にしている印象です。

仕方ないので

例えばこれにしても、車道を通行している自転車からすると自転車道の存在に気がつかない。

結局、元々歩道を通行している自転車をターゲットにしているからこういう構造になるし、歩道通行自転車の利便性と歩行者の安全性が大要素で、車道通行自転車のことは考えていない。
そもそもここはT字路交差点ですが、

自転車道が連続していると、信号規制の対象になってしまいます。
歩道にすることで信号規制を受けずに進行できる。

 

結局、歩道通行自転車の利便性を重視するとこういう構造になるだけなので、そういうもんだと思うしかないのですよ。
実際オランダなんかでも、自転車が横断歩道で停止せずに歩行者にガツガツぶつかるそうですが…

自転車は歩行者をあまり優先しません。例えば歩行者用の信号が青で渡っているとしましょう。横から来る自働車の信号は赤になっていますが、自転車の信号はないとします。すると自転車は歩行者を優先することなく、まっすぐ横から突っ込んで来ます(人にもよりますが)。そういう時は自転車を先に通したほうが安全です。

 

オランダの自転車道路事情とマナー

この国は都会のど真ん中でも横断歩道に信号がないことがあります。

 

日本に居た時と同じように渡り始めると、よく自転車にベルをならされます。びっくりして一歩後ずさると、そこにも自転車が突進してきます。 慌てて大きく前方に移動すると、そこは車道だったりするわけです…!

 

アムステルダムの横断歩道 - オランダ ログ

サイクリストはドライバーよりもさらに反社会的です」と、37 歳のジェニファー ブラウワーは不平を言います。ジェニファー ブラウワーは視覚障害者として登録されており、サイクリストとの衝突にうんざりしていたため、賑やかな西部地区から街の静かな郊外に引っ越してきました。

 

Bike-Dominated Amsterdam Is Not a Walker's Paradise
As Amsterdammers jostle for space, the city government is trying to ease conflicts between those on bikes and on foot.

「私が一人で歩いたり自転車に乗ったりしている場合、アイコンタクトは通常、どちらが行き、どちらが譲歩するかを判断するのに十分です. でも今は赤ちゃんができたので、アイコンタクトをあまり信用していません。ある日、テンケート市場の近くで生後 4 か月の息子を押していた Menno van de Lustgraaf さん (33 歳) は言いました。「サイクリストは横断歩道で止まることはありません。ベビーカーを持っていても。

 

Bike-Dominated Amsterdam Is Not a Walker's Paradise
As Amsterdammers jostle for space, the city government is trying to ease conflicts between those on bikes and on foot.

自転車道のまま交差点に接続すると、無減速の自転車が突っ込んでくる。
なのでボラードで減速させ、「歩道に切り替えて」あえて歩行者と自転車を混在させたほうがマシと判断しているのでしょう。
だからこうなる。

車道を通行する自転車のために作っているわけではないと捉えたほうが理解しやすいし、「歩道通行自転車の」利便性を重視すると歩道の中に自転車道を作るほうがマシ。
結局、信号の規定なども見直しながら進めればもうちょい改善の余地がありそうだけど、既存の法律の範囲内で何か作ろうとすればこうなる。

 

これにしても、「歩道通行自転車のため」に作っているのは明らか。

それを踏まえて、一応は自転車道がある場合にはロードバイクも自転車道の通行義務があり、車道で事故った場合には「通行区分違反の過失」がまあまあつくなど不利益を被るから、車道通行自転車にも分かりやすくしろやというだけなのよ。
案内表示を出すなど。

 

ろくな自転車道が作られない理由はそういう話です。
誰の利便性と安全性のためにあるのか?ですね。

 

コメント

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