WSF Bicycle Technologyというオーストリアの、主にOEMで自転車を製造している会社があるのですが、230万ユーロ以上の赤字により破産だそうな。
この会社は2020年に創業。
約7000平米の生産スペースをオーストリアに持ち、自転車や電動自転車のOEM、塗装、ホイールの組み立て、パーツ調達などをしていた会社ですが、2022年までに自転車製造部門の売上高が大きく伸びていたものの、2023年になり既存顧客からの注文が減少。
既存顧客からの注文が減少し、部品の納期遅延や新規顧客の獲得が伸び悩むなどの影響から、月1500台製造していたのが月300台程度まで減少。
工場稼働率の低下に対し、従業員を49人→15人に削減するなどして対策したものの、破産になったそうな。
オーストリアだけでなく台湾にも拠点があるようです。
BtoCではなくBtoBの会社なので、エンドユーザーに直接的な影響はないでしょうけど、最近自転車ブランドが財政的に厳しいのは言うまでもなく。
コルナゴは好調らしいけど、トレックはイタリアの子会社を閉鎖してヨーロッパ地域での販売網を再編したみたいな報道もあるし、どこも苦しい状況なんでしょうね。
トレックはフラッグシップのE-ロードバイクを投入してきましたが、
この価格帯のE-ロードってどんだけ売れるのだろう。
まあ、自転車業界全体的に潤わなくなってくると、なぜかどうでもいい争いから炎上することが増える気がしますが…
一例としてはリムブレーキorディスクブレーキというどうでもいい炎上や、「自転車業界の低迷は、忖度ばかりの雑誌が原因アルYo!」みたいな誰かに責任を押し付けたくなる人など…
なお、破産したWSF Bicycle Technologyが継続するのかは不明。
サイトを見るとロードバイクの塗装やフレーム製造、組み立てなどをしていたようですが、どこのブランドのOEMなのかはわかりません。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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