自転車事故は交差点での出会い頭が多いと言われますが、注意が必要なのは生活道路など見通しが悪い交差点。
おそらくこの動画は、先行する電動キックボードについてナンバー無しを糾弾しているのだと思いますが、
事故リスクが高い点があります。
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注意すべきは右折方法
「自転車を除く」の一方通行なので進行することは何ら問題ないですが、
見通しが悪い交差点の徐行(42条1号)はともかくとして、右折時に小回り逆走になっているので
交差道路から進行するクルマやオートバイ、自転車がいたら事故るリスクが高い。
ちょっと前に炎上していた逆走ママチャリと同じようなイメージになる。
きっちり「交差点の側端に沿って」である必要はないにせよ、逆走(右側通行)になるのはハイリスク。
交差点で出会い頭事故が多い理由の一つは、小回りした際に逆走状態になることなのよね。
たまたま交差道路に車両がいなかったからいいにしても、事故るリスクがあるのが見通しが悪い交差点です。
見通しが悪い交差点での自転車事故
ちょっと興味深いデータがあるのですが、自転車事故の平成27年のもの。
https://www.itarda.or.jp/contents/145/info122.pdf
自転車事故としてみると出会い頭が多い。
びっくりするのは、それらの事故を分析すると、クルマ優先(自転車が非優先)のケースが多いこと。
これは単純な優先関係を捉えたもので、信号遵守、優先道路(交差点内にセンターライン)、広狭道路の優先、一時停止(非一時停止が優先)をデータ化したらしい。
実際のところ、青信号通行車と優先道路通行車には徐行義務がなく、それ以外は見通しが悪いなら徐行義務がありますが(42条1号)、判例でまあまあ見かけるのは右折時に小回りから逆走状態になりパターン。
自転車に乗っていてもびっくりしますよね。
なぜワケわからん角度から逆走してきたのかと。
一時停止して確認して、さあ出発と思ったところで左側から逆走右折してくる自転車もいるので、それを頭に入れておかないと事故ります。
他人に期待しても遠慮なく逆走してきますし、右折するときは逆走状態を避けることと、一時停止側は逆走自転車がある可能性に注意しながら進行するしかないのよね。
なお、「自転車を除く」の一方通行道路でも左側通行義務(17条4項)は適用されるのでご注意を。
一方通行道路(普通自転車が通行可能な場合)の場合
一方通行道路で「自転車を除く」の補助標識があり、普通自転車の通行(逆行)が認められている場合も道路の左側の部分を走行しなければなりません。
(罰則)3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金(禁止場所を通行した場合)
自転車の交通ルール 警視庁
ところで、こうなった場合にどちらに優先権があると思いますか?
左方の右折車と、一時停止&交差道路の進行妨害禁止車。
答えは簡単なのですが、また今度。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
この動画、一方通行で自動車が左折してくる可能性が有るのに、
右に曲がるためだけの最低限のブレーキで小回り右折っぽいですからねぇ。
見通しが悪いのにカーブミラーも無いから対向車、特に左折車が居たら普通に事故る危険性が高い。
※交差点手前のカーブミラーはマンション駐車場出口用で、交差点には右折用ミラーしかない。
このシチュだと、雨天なので急ブレーキでスリップして転倒するか、
ハイサイドで左のポラードやガードレールに叩きつけられるか、
車のボンネットに叩きつけられるか(トラックやワンボックスなら即壁)のどれかになりそう。
道路標示がキレイなので、車両が居なくても停止線でズルっと滑りそうだなぁ。
小回り右折ですが、自動車でもやる人多いのですよね。
住宅街の見通しの悪い交差点で、飛び出しや小回り左折車に備えてゆっくり進行してたら、
案の定、左から小回り左折の車が出てくる事がけっこう有ります。
左折してから自分が居る事に気づいてビックリしてパニックブレーキされてそのまま進路が塞がれるとか、
一時停止無視してたので気まずそうな表情されながらそのまま右折されるとか、そこそこの頻度で有ります。
以下余談。
今日のヒヤリハット
住宅街にて、一時停止の丁字路を右折する際のカーブミラーで確認した所、
右折の進行方向に、子供が自転車にのって別の袋小路に繋がる交差点付近で、
定常円旋回じゃないけど、ぐるぐる回ってるのを視認。
左方向を確認して、右折しおわった時には子供の自転車の姿はなかったが、
念の為交差点で一時停止するつもりでゆっくり進行。
案の定見通しが悪い交差点の左手前(つまり自転車は逆走)からノーブレーキで飛び出しで自車手前を通り過ぎる。
子供がびっくりしてこちらを見るも、気まずくなったのか、
自転車の走れる遊歩道へそのまま走って消えるなんて事がさっき有りました。
自転車だとしても避けられるか微妙なタイミングでした。
危ないよと声を掛ける間もなかったです。
近所で工事してるのでトラックがそこそこ通るようになったので子供がこの先事故らないか少し心配。
コメントありがとうございます。
子供は普通に飛び出してきますし、なおさら小回り右折するとリスキーなんですよね…
死角はろくなことがないです。
文中の左折と右折が逆になってる。小回り右折です……