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C24だと剛性が足りず、ゾンダだと登りがきつい。RS700-C30は買いか?【質問いただきました】

2018モデル
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ホイールについて質問を頂きました。

ロードバイクで平坦よりも山登りが好きです。
RS81-C24を使っていたのですが、登りの軽快さはありましたがダンシング時のたわみなど剛性の低さ、下りでの頼りなさ、巡航時の速度維持がつらく手放しました。

この不満を解消すべくゾンダに買い替えました。
剛性はC24よりも高くなりましたが、山登りがつらくなりました。
巡航時の速度維持もC24とさほど変わらず、下りでの安心感はC24より増しました。

最近ウイグルでRS700-C30が安くなっているのを見て気になっているのですが、リムハイトがC24よりも高い分剛性は上がっていると考えていいのでしょうか?
キシリウムエリートも気になっています。

ゾンダからRS700やキシリウムエリートに交換した場合、違いは感じ取れるでしょうか?
シャマルウルトラやレーシングゼロにしたほうがいいのでしょうか?

体重は60キロ台中盤です。




回答いたします。

RS700-C30


Shimano – Ultegra (アルテグラ) RS700 C30 クリンチャーホイールセット

RS700-C30は2018年モデルとして初登場したホイールで、RS81シリーズの後継機に当たります。
RS81時代は、デュラエース(9000系)と同様に、C24,C35、C50と3つのラインアップがありましたね。

 

RS81シリーズは、デュラエースとリムが共通で、ハブのグレードを下げたものでした。
そのため、デュラと同様にアルミとカーボンのコンポジットリムだったのですが、RS700も同様にアルミリムにカーボンラミネートを施しているリムとなっています。

 

RS700-C30ですが、スペックはこんな感じです。

重量 1560g(ペア)
リムハイト F24mm、R28mm
対応タイヤ クリンチャー、チューブレス
23cタイヤ
スポーク数 16/21
対応スピード シマノ8-11s

リムハイトは30mmではなく、F24mm,R28mmです。
RS81-C24だとF21mm,R24mmです。

たぶん、剛性は【C24よりは】高いでしょう

リムハイトが高くなると、スポークが短くなります。
なのでC24よりは剛性は高いと思います。
C24ではリアスポーク数が20本でしたが、RS700では21本のオプトバル(2:1)となっているところも注目です。

 

ただC24に比べてどれだけ剛性が高いかはわかりません。

普通に考えれば、劇的に剛性が上がっているということはないでしょう。

しかしながら

今回の要点を整理してみましょう。

 

・C24は登りは軽快だったが、剛性が物足りなかった。
・ゾンダは剛性が十分だが、登りがつらい

 

この2点をもう少し分解して考えてみます。

 

RS81-C24とゾンダC17の重量差は、だいたい90gくらいです(ペア)。
C24のフロントリムはだいたい385g程度と軽量なのですが、ゾンダはフロントリムでも460g程度はあります。

 

これだけリム重量が違うと、それなりに乗った印象では変わります。
登りというのは言い換えるならば加速の連続なので、リム重量は結構大切です。

 

RS700のリムがどれくらいあるのかはわかりませんが、C24のフロントリムが385g程度、C35のフロントリムが435g程度であることから推測すると、410~420g程度なのかなと思います。
あくまでも推測です。

 

ゾンダよりもリム重量も総重量も軽いので、ゾンダよりは登りが楽になる可能性は十分あります。

 

しかしながら剛性についてはやや疑問符というか、恐らくはC24よりは剛性は高いでしょう。
ただ、C35でも剛性がそれほど高くないという人もいますし、C24に比べてリムハイトが4mm上がっただけなので、そこまで期待しないほうがいいかもしれません。

 

ここでC24の剛性について書きます。
C24については剛性が低いという人もいれば、剛性不足なんて感じないという人もいます。
これについて【どっちが正しいのですか?】と質問されることがあるのですが、これは乗る人により違いますし、比較対象のホイールが何なのかによっても変わります。

 

必要な剛性は人それぞれ違うので、この方のように体重がそれほど重くなくても剛性不足と感じる人もいますし、体重が重めでも剛性不足と感じないという人もいます。

この方の場合は

まだゾンダもC24も使ったことがないという人には、RS700というのはなかなか悪くない選択肢だと思っています。
しかし過去にC24を使っていて、今はゾンダを使っているのであれば、似たようなグレードのRS700を買う意味はあまり大きくないと思います。

 

この方の場合は軽量性と剛性を求めていると読めますので、もうワンランク上のホイールにいくべきです。
具体的なところでいうと、シャマルウルトラ、レーシングゼロ、キシリウムプロなどのアルミスポーク系でしょう。

Fulcrum – Racing Zero (レーシングゼロ) LG クリンチャーホイールセット

重量 1518g(ペア)
ハブ USB
対応タイヤ クリンチャー
23cタイヤ ワイドリム
スポーク数 16/21
対応スピード シマノ8-11s
スポーク アルミ


Campagnolo – Shamal Ultra (シャマルウルトラ) C17 クリンチャーホイールセット

重量 1495g
リムハイト F27mm,R30mm
対応タイヤ クリンチャー
23cタイヤ
スポーク数 16/21

アルミスポーク

対応スピード シマノ8-11s


Mavic【マビック】Ksyrium Pro SL Clincher Road Wheelset

重量 F600g,R795g

ペア1395g

リムタイプ ISM 4D

(リム15㎜)

リム高 F24mm,R26mm
スポーク素材 アルミ
スポーク数 F18、R20
付属タイヤ イクシオンプロ25c

(210g)

対応タイヤ クリンチャー

なぜこれらを勧めるかというと、これらはアルミクリンチャーの中では軽量な部類です。
なおかつアルミスポークを使っていて剛性も確保されていますので、この方にとってはRS700を買うことは中途半端な選択肢になりかねないので、ワンランク上を狙ったほうがいいかと。

 

ここで注意を注意をしてもらいたいのですが、上記文章を間違って読むとこうなります。
・C24は剛性が低い
・ゾンダは登りがきつい

 

これらは必ずしも正しくなくて、正確に書くとこうなります。

・C24は完成車付属のホイールよりも剛性が低い
(どの完成車なのかは知りません)
・ゾンダはC24よりも登りがきつい
・これらの評価は、あくまでもこの人が下した判断なので、全ての人に当てはまるわけではない

 

ホイールの場合は【何と比べてそう感じたか】が重要なので、絶対的にC24の剛性が低いとか、絶対的にゾンダの登りがつらいというわけではないことに注意です。
C24は合う人にはなかりあうホイールですし、ゾンダもオールラウンドに使える低価格ホイールとして人気があります。

 

たまに【C24って剛性が低いという意見と、剛性は十分という意見を見かけるけどどっちが正しい?】と質問を受けるのですが、これはどっちも正しいです。
お前は何を言っているんだ??と言われそうですが、剛性量は人それぞれ必要な量が違います。

 

今はウイグルでRS700がかなり値引きになっていますが、完成車付属のホイールからの乗り換えなら結構良さそうな選択肢だと思います。
しかしゾンダとかRS81-C24などの同じようなグレードのホイールを持っている人が、わざわざ買い替えるホイールかと聞かれると違うかなと思います。


Shimano – Ultegra (アルテグラ) RS700 C30 クリンチャーホイールセット




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