なかなか興味深い記事が出てまして、オランダではファットバイク(注、電動自転車のこと)に乗る人が一週間で96人も救急搬送され、ヘルメット着用が義務化になると。
1週間で96人のファットバイカーが重傷で救急室に搬送、半数は16歳未満
オランダのすべての病院が自転車事故のデータを記録する「測定週間」に、ファットバイクに乗っていた96人が事故で緊急治療室に運ばれた。この数字は他のタイプの自転車よりも低いが、これはファットバイクが新しいタイプの自転車であり、まだあまり普及していないためだと思われる。ファットバイクに乗っている人は、事故後に他のバイカーよりも入院が必要になる可能性が高かった。ファットバイクの犠牲者の半数は16歳未満だったとNOSは報告している。
病院には合計1,291人の自転車事故犠牲者が記録された。そのうち96人がファットバイク、480人が他のタイプの電動自転車、715人が非電動自転車に乗っていた。ファットバイクの場合、犠牲者の半数は16歳未満の子供だった。他のタイプの電動自転車の場合、犠牲者の51%は55歳以上だった。北ホラント州の病院では、負傷した自転車乗りの数が最も多かった。
数字によると、ファットバイクのライダーは重傷を負う可能性が高く、事故後に入院を必要とする人は 22 パーセントでした。「通常の」電動バイクでは 16 パーセント、他のサイクリストでは 13 パーセントでした。ファットバイクのライダーの腹腔内損傷 (8 パーセント) は驚くほど多く見られました。通常の電動バイクと他の自転車の両方で、その割合は 1 パーセントでした。ファットバイクの負傷の 17 パーセントは脳損傷を伴うものでしたが、通常の電動バイクでは 22 パーセント、他の自転車では 16 パーセントでした。
ファットバイクは現在、他の電動自転車と同じ規則が適用されるため、運転者は運転免許証を必要とせず、ヘルメットの着用も義務付けられていない。ファットバイクには年齢制限もないが、議会の大多数はこれを変えたいと考えている。先月、オランダ議会の下院であるトゥイーデ・カーマーは、ファットバイクの年齢制限を14歳にし、ヘルメットの着用を義務付ける動議を可決した。
96 fat bikers in emergency room with serious injuries in one week; Half younger than 1696 fat bike riders ended up in an emergency room due to an accident in the “measurement week” in which all Dutch hospita...
これに伴い、オランダのモビリティ業界団体の「RAI協会」はE-BIKEの認証をして取締機関を支援する方向性を打ち出しており、
この動きにヨーロッパの他国も注目しているらしい。
日本でいう型式認定に近いイメージなのかと思われますが、業界団体が合法E-BIKEについて認証して警察の取り締まりに役立てるようなイメージなのかな?
で、一部の報道にあるのは、「RAI協会」はE-BIKEの認証のためにコストがかかる分、製品価格が高騰する原因になりE-BIKEの売上にも影響する可能性があるとしてまして。
違法なE-BIKEを駆逐する意味合いで認証を導入するのでしょうけど、ヨーロッパ全体に影響する可能性もあるとしている記事もあり、製品価格が高騰する原因になれば自転車業界全体にも影響しうるので、しばらく要チェックなのかもしれません。
しかし、どこの国でも違法E-BIKEは問題になっているのよね。
日本でも問題になっていて、改正道路交通法では自転車ではないことが明確にされましたが(以前から明確ですが)、日本では「ヤバい奴ら」の目撃情報は多々あるのに事故報道はかなり少ない。
オランダさんは事故りまくる。
何が違うのだろう。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
日本では、違法モペットに乗ってる人は(救急車が必要なくらいならともかく)
軽傷なら、警察呼んで、藪蛇になるのを恐れて事故扱いになってないのかもしれません。
コメントありがとうございます。
自爆ならその可能性がありますね。
他人を巻き込んでいたならそれは難しい話です。