バイクロア問題は以前取り上げましたが、

表向きの発端は、一般社団法人バイクロアが以下リリースをしたことでした。
いつもお世話になっております。
このたび、皆様にご参加いただく予定だった「土浦レイクサイドバイクロア5」は、諸般の事情により中止させていただくこととなりました。ご期待いただいていた皆様には多大なるご迷惑をおかけしますこと、心よりお詫び申し上げます。
バイクロアの運営に関して、以下の問題が発生しております。
現在、バイクロア実行委員の一人との間で、コンプライアンス違反に伴う金銭トラブルが発生しております。この問題により、当該実行委員が個人保有するバイクロアの商標の取り扱いが難航しており、従来通り「バイクロア」の名称でイベントを継続開催することが困難になる可能性がございます。
これに伴い、各種開催申請や契約において多くの不都合が生じる恐れがあり、関係各所への影響を鑑みた結果、誠に遺憾ではございますが、今回のバイクロアの開催を断念せざるを得ない状況となりました。
土浦レイクサイドバイクロア5 / TSUCHIURA LAKESIDE BIKELORE 5おとなとこどものバイクロア。みんなで遊ぼう!
重大なコンプライアンス違反や商標の取り扱いが難航とありますが、具体的な内容は不明。
これについて、商標を持つ松原氏が以下弁明をした。
バイクロア金銭トラブルに関するご報告 pic.twitter.com/ooFbWXmb86
— Mansan (@mansanman) February 25, 2025
松原氏の言い分としては「強制解任」としてますが、2024年9月12日に代表理事を辞任した松原氏が、2025年1月23日に商標を更新しているわけ。
[商願2025-6523]
商標: [画像]
OCR: バイクロア / BIKELORE
出願人: 松原 満作 (日本)
出願日: 2025年1月23日
区分: 35類(広告業,事業の管理,市場調査又は分析,商品の販売に関する情報の提供,建築物における来訪者の受付及び案内,消費者のための商品及び役務の選択における助言と情報の提供,飲食… pic.twitter.com/9LbVVWhm9N— 商標速報bot 4号 (@trademark_bot_4) January 31, 2025
代表理事を辞めた松原氏が商標を保有する意図はなんなのか?疑問がありましたが、松原氏は「一般社団法人バイクロアワールド」という別団体を立ち上げ、バイクロアの開催を宣言。
新会社設立のお知らせ
白州の森バイクロア開催決定のお知らせ@bikeloreworld pic.twitter.com/XkD4nlVT3I— Mansan (@mansanman) March 3, 2025
この流れに牽制したのは一般社団法人バイクロア。
前代表理事のリリースを受けて、今回の経緯のご報告です。https://t.co/VA93b2K1xv
公園を利用し、多くの参加者があるイベントは、どんなにその楽しさや意義を唱えても、違法になり得る方法では開催できません。残念なお知せが続き申し訳ございません。次のステップはまもなく発表します。 pic.twitter.com/ngLaOiOucN— バイクロア (@bikelore_jp) March 4, 2025
バイクロア前代表理事による売上隠匿行為に関する経緯説明
平素よりバイクロアにご支援を賜り、誠にありがとうございます。
一般社団法人バイクロアの前代表理事である松原満作氏によるリリースを受けて、今回の具体的な経緯を説明させていただきます。
2024年8月末に、松原満作氏の売上隠匿行為が発覚しました。
松原満作氏が自身で出したリリースで説明している経緯は以下の通りです。
・反対を押し切り、一部の新規事業を一人で進めた。
・その売上金を自身の銀行口座に振り込むようにしていた
・忙しくて2年間会計報告していなかった
・税金も2年間納めていなかった
・その間の報酬は自分で決めてその売上から受け取っていた経緯:最初は非を認めていた
新規事業用に作成した銀行口座のお金の動きに不審な点があり、さいたま市の喫茶店で松原氏に問いただしたところ、彼は涙しながら非を認め、出所不明の現金を手渡して、この件は黙っていて欲しいと依頼してきました。バイクロアでは税理士を雇って経理をお願いしていますが、松原氏は新事業の巨額の売上について一切共有していませんでした。すでに秋ヶ瀬や尾道の大会準備が進行中だったため、松原氏を代表理事から外し、6ヶ月の謹慎処分としました。
松原氏のリリースでは強引に代表を辞任させられたとしていますが、上記の通り、一度事実を確認する機会を設けている他、その後も弁明はありませんでした。
謹慎期間中の11月ごろから、松原氏はバイクロアの取引先に対して「バイクロアの商標は自分が所有しており、彼らはバイクロアの名前を使えなくなるので、自分の(新しい)バイクロアに協力して欲しい」という旨の営業活動を始めました。この活動が原因で土浦大会が中止となりました。
また未納の税金相当額をバイクロア側にすでに納めているとありますが、それは上記の手渡された現金と、事業運転資金の一部であり、仮にそれらを合計しても税理士による試算では未納税金の総額にも足りていません。(一般社団法人バイクロアとしては、資金を工面して早急に税金を納付する予定です。)商標登録の経緯
バイクロアの商標に関しては、2015年に、バイクロア実行委員だった故増田氏が、当時まだ法人化していなかった都合で、バイクロアの商標を松原満作の個人名で登録し、キッズロアの商標を森田洋平の個人名で登録したものであり、個人に帰属するものではないという認識です。
示談の提案も拒否されています
そのような経緯がありましたが、なんとか今後もバイクロアを継続開催したいと考え、こちらから松原満作氏に示談の提案も行いました。内容を要約すると、
・バイクロアの安定開催のために商標を一般社団法人に返還して欲しい。
・新規事業の報酬に相当する分の損害は請求しない。(請求総額の半額)
・未納の税金相当の損害のみ請求する。
・松原満作の名誉と信頼を回復する。
といった内容でしたが、全て拒否されています。今後の対応:コンプライアンス違反が大きな問題
事業運営の様々な問題は、いかなる組織においても起こりうるものです。しかしながら、今回私たちが特に問題視しているのは、コンプライアンス違反という点です。バイクロアは公共の公園を利用し、多くの市民が参加する公共性の高いイベントです。そのため、法令遵守と正しい会計処理が不可欠であると考えています。松原氏の行為は法人税法や一般社団法人法に抵触し得る行為で、イベントを運営する一般社団法人の信頼を大きく損なうものであり、看過することはできません。
松原氏のリリースにあるようなバイクロアの存続を危ういものにしている原因は、そのようなコンプライアンス違反や、商標を使った敵対的な営業活動によるものです。大会中止の発表や、関係各社からの問合せに対して説明責任を果たすために、私たちとしてもこのようなリリースを出さざるを得ない事が残念でなりません。
この先も先方からの感情的な反論が予想されますが、今後は我々からのリリースは必要最小限にとどめ、銀行口座の履歴から明らかになっている法令違反の部分を中心に、金額の大小ではなく、バイクロアの信頼回復のために、司法の場で争っていく予定です。また、前回の松原氏のリリースは、松原氏が知り得ない出展リスト宛にBCCではなく、Toで一斉送信されていました。出展者情報の漏洩に関して深くお詫びいたします。この件に関しても調査を行い、厳正な対処と今後の再発防止に努めます。
尾道大会に関しては、名前を変更して開催する方法を検討中です。
今回の件では、関係者の皆様にご迷惑とご心配をおかけしていますことを、重ねてお詫び申し上げます。「バイクロア」を楽しいイベントとして継続していくため、早期の問題解決を目指すと共に、より一層信頼される団体として、バイクロアの運営に邁進してまいります。
今後とも、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表理事を辞めた松原氏が商標を更新して保有し続ける理由はこれか、と。
松原氏が唐突に新団体設立とバイクロア開催を宣言しましたが、この規模の話が数日でできるわけもなく、だいぶ前から画策していたのは明らか。
一般社団法人バイクロアが当初リリースした「商標問題」とは、結局のところ商標を保有する前代表理事松原氏が「一般社団法人バイクロアは商標を持ってないから名前を使えなくなる。オレが立ち上げる新団体に協力して」と新団体の営業活動(それは一般社団法人バイクロアへの妨害でもある)を進めたことを指すわけで。
この問題は税務申告に関する法的な問題まで抱えてますが、残念ながらこの流れからすると一般社団法人バイクロアと一般社団法人バイクロアワールドが合流することはないでしょう。
元祖バイクロアと本家バイクロアみたいな争いにすらみえますが、おそらくバイクロアが好きな人は名前が好きなわけではなくイベントとしての中身が好きなわけで、商標を松原氏が保有する以上は名前を変えて開催したほうが得策なのかと。
しかし、自転車界隈はネガティブニュースばかりだなぁ…

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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