こちらの件。

原理的にはフリーパワーと同じ仕組みと考えられますが、使ってみたことがある人ならわかると思うけど一部の人にはメリットがあることは認めますが、
「まるで電動アシスト自転車」は誇張しすぎなのよ。
というのも以前、フリーパワーがついている自転車を試乗したときのこと。
当然サイクルオリンピックの店舗で試乗したのですが、スタッフさんからは「坂道を楽にする目的であればフリーパワーはオススメしません。電動アシスト自転車にすべき」と強く言われまして。
そりゃそうなのよね。
実際動画についているコメントをみても、フリーパワーを使っている人から「誇張しすぎ」だと苦言が複数ある。
フリーパワー搭載自転車と非搭載自転車の比較をみると、平地では両者のケイデンスが違うのに同じような速度に見えることから、ギア比が違うんじゃないか?という疑問が生じる。
で。
新しく登場したこれについては、電動アシスト自転車と同等ではないことを明確にしている分だけまだ誇張してないからマシなのかと。

電動アシスト自転車と同等の機能ですか?
Relodaは、電動アシスト自転車と異なり、外部動力からの補助無しで体への負担を減らすことを目的とした商品です。
Reloda(リロダ)公式サイト | 株式会社エクセディ自動車部品「クラッチ」の減衰装置(ダンパー)の仕組みを使ったReloda(リロダ)が自転車のペダリングをサポートします。軽々ペダリングで自転車をもっと楽にもっと楽しく。
フリーパワーにしても、回すペダリングができない上に高齢者とかならアリなんじゃないかなと思う。
高齢者は電動アシストの急加速が苦手という人もいるし、フリーパワーは足当たりはマイルドになるから高齢者なら「電動アシストみたいな効果を求めないなら」アリだと思う。
けど誇張するから話がおかしくなるのよね。
「まるで電動アシスト」って表現は「うまい」と評価すべきか、それとも「もっと的確な表現にすべき」と考えるかになりますが、
自転車界隈ってわりとこういう誇張表現で宣伝することがあるので、そこは発信者のモラルだと思う。
この人も「完全脱脂したチェーンと4663-LUBを体験されたお客様は、電動アシストになったかと思ったとお声をいただいています」と宣伝しているけど、
皆さん、平地での巡航速度を簡単に5km/hあげるを方法をご存じですか? 5km/h変わるのはブルベやTT、トライアスロンなどの競技やイベントなどでは大変なことです。でもその方法は簡単なんです。… https://t.co/ERslxODmR4
— GOTAL-TOKYO (@gotal_tokyo) July 6, 2023
「脱脂して抵抗が減ること」と「外部からの力でアシストされること」は明確に別問題なのであって、仮にお客様からそのように言われたとしても宣伝に使うのは「無し」なのよね。
明確にメカニズムが違うのだから、仮にお客様からそのように言われたとしてもリップサービスや誇張なんだと理解できるのだから。
まさか宣伝に使うとは…広告とはいかなるものなのか勉強したほうがいい。
けどこういう誇張宣伝を使う人がいることは、自転車業界の健全化を阻害していると思う。
誇張せずにありのままを伝えることが大事なんだけど、結局は発信者のモラルなのよ。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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