自転車店と顧客のマッチング。

これについて思うんだけど、

「シマノの高くないグレードを新品で買え」
「マニュアル読め」
「読んでダメなら諦めろ」
と伝えました。

でも、「自分で組む楽しみはわかるし、良いチャレンジだったと思う。」と。でも、「少しずつやった方がいいし、高いもん買うか、組み方勉強するかどっちかにしろ」と伝えました。

— 都内のメリダパートナーショップ「サイクルショップマティーノ」　Eバイクの試乗車を6台常設 (@mps_mattino) September 25, 2025

これ、最初に見たときから「高確率で返ってこないパターン」だと思ってみてました。
二週間経過して返ってこないところをみても、２ヶ月経っても変わらない可能性が高いかと。

どうでもいいけど、輪行袋をまだ返却にこないのはなんでなん？

もしや、ぼくがしたことの意味がぜんぜん伝わってない？ https://t.co/ORalaixMpX

— 都内のメリダパートナーショップ「サイクルショップマティーノ」　Eバイクの試乗車を6台常設 (@mps_mattino) October 3, 2025

話によると、セルフビルドした自転車のチェーンが「たまたまこのショップの近くで」切れたため、たまたまこのショップが近いから来店したものと思いますが、

「一円ももらってない」「輪行袋を貸した」という点からみても、チェーントラブル自体も解決していないわけでしょ。
若者はチェーントラブルを解決して欲しくてたまたま近くにあった専門店にいったところ、若者の組み方を否定され、チェーントラブルは解決してもらえず、担いで帰れと言われ輪行袋を渡された。

若者からしたら、この癖強めなショップの人からあーだこーだと指摘されている間、「いいからチェーン直せよ」と内心では思いつつも、場の空気がおかしくなるからその場ではとりあえず店主の言うことを聞いて、結局チェーントラブルを直してもらえないことが確定したから「押して歩いて帰る」と言っただけなんじゃなかろうか。

まさか喧嘩を売るように「チェーントラブルを直してもらいたいだけなんで違う自転車屋を探します」なんて言わないのよ。
いくら非常識な人でも、わざわざ喧嘩を売る必要はない。

普通に考えたら店から出た直後に、スマホで違う自転車屋を探して行ったんだろうなと…

要はこの若者が求めていることが「応急処置としてチェーントラブルの解決」にあるのに、チェーントラブル自体が解決されずにフルオーバーホールの話になったら、他のショップにも意見を聞きたいと思うのが普通だと思うのよね。
既に信頼関係が構築された関係ならともかく、一見さんならなおさら。

とはいえ、借りパク状態は非常識なので、それはきちんと返すべき。
けどこの流れだと「返しに行く」=「フルオーバーホールの依頼」になっちゃってるし、返しにいけば店主から「チェーントラブルはどうしたのか？」と質問されるだろうし、「他の自転車屋で直してもらった」とは答えにくいから「関わらない選択(つまり返しに行かない)」になっちゃうんだろうなと…

関わらずに返すなら、郵便受けに突っ込んでおくとかいろいろあるだろうけど、それはそれで失礼だと非難されても致し方ない。

ところで、私は商売上、あるもの(販売価格6000円くらい)を無料で貸し出すことがあるのですが、1割くらいは返しにこない。
あるときから貸し出しデポジットとして2000円徴収し返却時に返金するようにしたのですが、今までは無料貸し出しを断る人がいなかったのに、「手持ちがないから」と断る人がチラホラ出てきた。

これって「手持ちがないから」は単なる方便で、「必要としてないから返しに行くのが面倒」なだけなのよね。
たかだか2000円で、しかも返金されるのだから。
親切の押し売りみたいになって自己満足していただけなのかもしれない。

このショップの当初の発信をみたときに、若者が求めることと店主が要求することに乖離があるんだろうなということと、若者がうまく断りきれずに輪行袋を「借りてしまった」んだろうなと思ってみてました。
二週間経過して返ってこないあたりをみても、両者の意志疎通に齟齬があったんだろうなと容易に理解できますが、

借りパクは非常識なので、理由はともかくとして返す必要がある。
要はこれ、両者のマッチングが失敗しただけなのでして。

ちなみに、組み直しを要するほどの状態だったのかはわからない。
本当に難しいのは、あるショップでは組み直しを要するとし、あるショップでは組み直しを要しないと判断することはあるのでして。

以前あるショップの「有料ホイールレンタルサービス」でホイールを借りたときに、チェーンとスプロケが寿命だからすぐに交換しないとダメみたいに力説されたのですが、その場では「家に予備があるから帰宅後に交換します！」とテキトーな返事をして終わらせた。
行きつけのショップに「チェーンとスプロケ、寿命ですかね？」と見てもらったところ「いや、まだ大丈夫ですね」と言われてしまう。

交換必須と主張するショップが嘘つきとは思わない。
考え方の差でしかないのだから。

返しにきて組み直しを依頼する可能性はゼロではないだろうけど、思うに、どちらかが一方的に悪いのではなく、合わない2人が出会ってしまっただけなのではなかろうか？

店主の言動やレビューをみても癖強めなのはわかりますが、要するにどこか非常識で社会経験が浅そうな若者と、癖強めで空気を読めない店主が不幸にも出会ってしまっただけのこと。
単にそれだけのことなのかと。

ちなみにチェーントラブル自体を応急処置として改善し、その上で他の不具合を指摘する方法もあるかと思いますが、どの方法を選択するかについても店主の一存なのよね。
それも含め「癖強め」と評価しました。

リンク