ロードバイクでリムブレーキ車なら、基本はクイックリリース(クイックレリーズ)で車輪を固定しているわけですが。
読者様からのメールで、知人のロードバイク選びに付き合ったそうですが、実際に購入してきたバイクを見たら驚いたそうです。
翌週一緒に出掛けることになった際に彼のロードバイクを一緒に点検して驚いたことが2点。
・クイックが閉まりきっておらず、あらぬ方向を向いている。
・チェーンの被膜が乾ききって(固まって?)いる。
これがプロの仕事・・・ですかね。
チェーンの被膜の話はまた今度にするとして、クイックの向きについて。
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クイックの向き
まあ、超絶【今更感】が強い記事です。
クイックの向きですが、フロントであればフォークに沿った方向(やや後ろ気味)。
リアであればフレームの三角に収まるあたりがいいかと。
最後までちゃんと押し込んで倒すことが肝心。
これだとまだ倒せる余地が残っているのでダメ。
シマノのマニュアルでは、このようになってます。
クイックレリーズ・レバーの取付け位置
安全のため、CLOSE位置のクイックレリーズ・レバーの位置が必ずフレームに沿うようにしてください。
https://si.shimano.com/api/publish/storage/pdf/ja/um/3000H/UM-3000H-006-00-JPN.pdf
このような位置になるのは、何らかの異物にヒットした時に、クイックが解除されないようにという意味合いです。
フォークに沿ったような位置にクイックがあるなら、その隙間に何かが嵌るようにならないと解除されない。
明後日の方向にレバーが向いていれば、何かにぶつかっただけでレバーが解除されかねません。
こんな位置にしても固定自体は出来ますが、
何かに当たったときにすぐに解除される恐れがある。
要はクイックを倒しこんで、フリーなスペースがあればそこに何かが挟まる余地があるのでダメということです。
ただこれ、ずいぶん前にあるところのショップ店員さんが、変な位置にしてました。
何か特別なこだわりがあるような話しぶりでしたが、そのこだわりを全く思い出せませんw
もし自分オリジナルのこだわりがあるとしても、それをお客さんにするのは無しだと思うんですけどね。
不安ならナット止めに
クイックリリースの使い方は難しいのか?という話になるわけですが、難しくはないです。
ちゃんと使えば普通に固定されます。
けど、ちゃんと使えない人もいるので、こういうことが起こる。
ジャイアントのエスケープR3は定番クロスバイクですが、既にクイックリリースをやめてます。
クロスバイクユーザーだと、クイックに興味がない人もいるのかもしれません。
興味があるとかないの問題ではないんですが、正しく使えない人や、教えてもちゃんと使えない人が脱輪事故を起こした場合、アホなユーザーがメーカーの責任だと騒ぎだしますから・・・
まあクイックについては、最初に分かりづらいとしたら締める強さでしょうか。
こういうのはわからなかったらショップの店員さんに聞いて実演してもらうのが一番!と言いたいところなんですが、
翌週一緒に出掛けることになった際に彼のロードバイクを一緒に点検して驚いたことが2点。
・クイックが閉まりきっておらず、あらぬ方向を向いている。
・チェーンの被膜が乾ききって(固まって?)いる。
新車を購入してこれだと、ショップ店員さんに聞いても・・・
今だとメンテナンス専門店のようなところもありますし、わからないままにしておくよりも、お金を払ってでもちゃんとした人に実演してもらうべき。
正直そんな難しいものだとは思いませんが、クイックをやめてナット止めにしてしまう人もいます。
イタズラ防止にもいいと思います。
まあ、イタズラ防止という観点で言うと、例えばコンビニなどで買い物をして乗る前に、必ず車体をザッとでいいのでチェックする癖付けしたほうがいいと思います。
バイクを数センチ持ち上げて、タイヤでバウンドさせて異音が無いかの確認など。
サドルにウ〇コを載せられていないかなども必ずチェック。
ナット止めのものも、アーレンキーで外せるタイプもあるので、そういうのならトルク管理しやすい。
ただしスキュワーナットは締めすぎると、ホイールのベアリングを痛める可能性もあるので要注意です。
クイック・・・そこまで難しいものではないですが、甘く見ると爆死するパーツには間違いありません。
走行中に外れると、このように爆死する結果になるので、本当はレース以外の人には関係ないパーツなのかもしれません。
プロレースだとパンクしたらすぐに予備ホイールに交換するので、ナット止めでは不都合。
サンデーライダーがパンクした時に、別にアーレンキーで外せるならクイックである必要もないのかもしれませんが、利便性という甘い魔力には勝てませんね。
正しく使えば有益で便利、間違った使い方をすれば爆死するパーツです。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
クイックは怖いですね。
オーバートルクで閉めると純正のクロモリシャフトでも走行中に飛ぶことがあるそうですし、ましてや軽量タイプでは。あと、座面にプラパーツが有るタイプだと、そのうち割れて固定力ゼロになったり。特にクロモリフォークは脱落防止爪が無いものも多いので、緩むだけでも致命傷になりかねません。
コメントありがとうございます。
クイック、大切ですよね。
安易に軽量チタンとか使うと走行中にズレるとか聞きますし、本当はスキュワーナットのほうがいいのかもしれません。
スキュアーナットはロングレンチを使うと簡単にオーバートルクになるので、ある意味上級者向きという気もします。
ママチャリみたいな太いネジにナットなら千切れる心配はないのですが。
あと、ずれる話はクロモリのロードエンド(特にメッキ)でよく聞きますが、大抵の場合挟む力は足りていると思います。
(一部、本当に駄目なのもありますが)
クイックはセレーション(ギザギザ)を食い込ませて固定するものですから、軽量のものはアルミで柔らかくエンドに負けたり、先が尖っていないため面当たりに近くなり十分食い込まずにずれます。
それを知らずにどんどん強く閉めて、破断させる事故がたまに起きます。
コメントありがとうございます。
セレーションの件は先日書いたので、明日か明後日くらいにアップされる予定です。