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クレストヨンドから登場したタイヤコーティング「チタンの鎧LOAD」。酸化ナノチタンがグリップ力を向上。

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コーティング剤でお馴染みのクレストヨンドから、「LOAD」というナノチタンを使ったタイヤコーティング剤が販売されているのですが、

「LOAD」-走行性能向上タイヤコーティング剤 | チタンの鎧-株式会社クレストヨンド
塗るだけでタイヤが進化!特許技術採用!チタンナノ粒子でタイヤ性能を強化国内の第三者メーカー、試験機関での試験やプロサイクリストによるテストで、その優れた効果が実証されました。 転がり抵抗を低減!約4.7%低減(平均値)よりエネルギーを無駄に...

メーカーサイトによると、転がり抵抗を約4.7%低減(平均値)、グリップ力を16.2%向上(平均値)としている。
この通りの数字が期待できるならかなり話題になりそうな気がしますが、現実にはあまり知られていないのか話題にはなっていない。

 

このナノチタンコーティングの技術は特許取得と書いてある。
特許番号7496047とあるので調べてみました。

 

まず、この液体の成分は水、イソプロピルアルコール、シングルナノチタンTiO2(酸化チタン)。
タイヤ表面に金属酸化物のナノ粒子が付着すると、タイヤとナノチタンはファンデルワールス力で結合するため、タイヤが磨耗しない限りは永久にタイヤ表面に付着するとする。

 

理屈の上では、一度施工すれば再施工する必要がないという意味なのか、それともタイヤの磨耗に従い一定距離ごとに再施工を要するのかはよくわからない。

 

施工プロセスはこう。
未使用新品タイヤでも使用済みタイヤでも、タイヤ表面に付着する油汚れや汚れを落とす。
新品タイヤの場合にはタイヤ表面に剥離剤(タイヤの製造工程で必要になる)があるが、それも含めて落とすことになるのかと。

 

そして付属するハケを使ってこの液体をタイヤ表面にコーティングする。
イソプロピルアルコールは即乾性に関係するものと考えられ、空気に触れて乾燥し酸化ナノチタンのコーティングが完成する。

タイヤ表面には無数の凹凸があるが、酸化チタン粒子はそれらの凹凸を修復して扁平率を向上させるとする。
さらにタイヤ表面にある酸化チタン粒子が、地面とタイヤ間で楔のような役目を果たし摩擦を軽減するとしている。

 

比較対照実験は、施工タイヤと未施工タイヤで行い、同じ回転数における走行に必要な電力をモニターしている。
直進時には5%の走行抵抗軽減、カーブでは2%の走行抵抗増加としている。
これはカーブにおけるグリップ力を向上させた結果になるので、走行抵抗軽減とグリップ力向上という相反する要素を達成したことになる。

 

で。
この特許は浜松ナノテクノロジー株式会社が持っているようですが、この通りになるならタイヤメーカーと協力して施工済みタイヤを販売する…という流れになってもおかしくはない。
今のところそのような動きはなさそうだし、もしタイヤメーカーが乗っかるなら日本のタイヤメーカー(石橋さんやパナ、井上さん等)になりそうな予感。
現実的にどの程度の実走効果があるのかについては今後検証する人が出そうだけど、若干気になったのは量。

 

ロードタイヤ約20本分らしいけど使いきるまで数年かかるので、半量くらいでお買い得なタイプがあると嬉しいかも。
まあ、半量にしても製品価格はそれほど下がらないだろうけど(この手の商品は液体のコスト云々よりも、輸送コストや容器、施工ブラシなどのコストが支配的だろうし)。

 

ちなみにこの施工ブラシ、雰囲気的にはいろんな用途に使えそうなのでこれだけ欲しい。


コメント

  1. より:

    摩擦が下がるけどグリップは上がるとはどいうことでしょうか?物理の弱い私には理解が及びません。

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      転がりについては摩擦と必ずしもイコールではなくインピーダンスロスの問題があるので、インピーダンスロスを改善するのかもしれません。

      • より:

        端折ったコメント失礼しました。
        商品の説明ではグリップが向上としています。
        次にこれの特許の説明で
        「さらにタイヤ表面にある酸化チタン粒子が、地面とタイヤ間で楔のような役目を果たし摩擦を軽減するとしている。」
        と記されています。
        この辺が「?」なってしまったわけです。

        • roadbikenavi roadbikenavi より:

          コメントありがとうございます。

          グリップ向上はカーブをイメージしているから違うのか、詳しくはわかりません笑。
          実はこのあたりの理屈ってどこか矛盾しているように思えるんですよね。

  2. 元MTB乗り より:

    持続効果: 1回の施工で1000km以上の走行距離まで効果が持続し、タイヤの性能を長期的に維持します

    とあるので、摩耗したら施工し直しですね。

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      1000キロ「以上」とはビミョーに基準になってないような…

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