前から読者様にお願いされていたアンケートがあるのですが、アンケートをすべきかどうか、いまだに悩んでます。
アンケートの内容は、【外を走るのを自粛しているかどうか】とか【外を走るときに気をつけていることは何か】とかなんですが、あまり気乗りしない理由として、この問題は多数決で決めるもんでもないし、ある種の同調圧力みたいになっても良くないと思ってまして。
アンケートの結果、例えば完全自粛派が多かったとして、それが元で外を走る人を非難するとか。
また、外を走っている人のほうが圧倒的に多かった場合に、それが自粛ムードに水を差す結果になりかねないですし。
どちらの結果でも、そういうのは良くないと思ってまして。
唯一さすがにどうかなと思うのは、グループライドですかね。
先日も佐渡ロングライドをショップ単位で開催しようとしている話がありましたが、さすがに危機感が無さ過ぎるかと・・・
もうちょっと悩みますが、アンケートの実施についてご意見あったら宜しくお願いします。
さて、自粛している人でも、ぶっちゃけ、ローラー台で3時間とか乗れないですよね。
外を走るよりも時間が余るわけですが、そんなときに普段やってないメンテナンスに挑戦するのも一つの時間つぶしです。
なので今回は初心者向けの普段やって無さそうなメンテナンスについてです。
私は通勤の帰りはほぼ毎日、5キロ以上歩いてますが、これもいい暇つぶしですよ。
Contents
暇つぶしを兼ねてやってみるべきメンテナンス
ホイールのブレーキゾーン
(画像は雨の中走ったのでドロドロなだけ・・・)
これ、やる人が多いのか少ないのかわかりませんが、ホイールのブレーキゾーンを磨くというメンテナンスがあります。
アルミリム限定で、アルミリムでもエグザリット(マヴィック)とかプラズマ電酸化処理されたもの(シャマルミレ、レーゼロナイト)は出来ません。
まず、マヴィックのソフトストーンを用意します。
これでリムを擦る感じです。
メッチャ汚れるので、新聞紙を敷いて、ゴム手袋とかしておいたほうがいいかも。
こちらの画像、真ん中から右が磨いた後で、左はまだ磨いてない状態です。
こんな感じでシルバーの光沢が戻ります。
タイヤを付けっぱなしでも出来ますが、リムのタイヤに近いところを擦るときに、タイヤの側面まで擦ってしまうかもしれないので、タイヤを外してやったほうがベスト。(ソフトストーンはあくまでもヤスリです)
あと、水を使える環境なら、少し水を掛けて、それから擦ってのほうがキレイになるそうです。
この汚れを取ると、ブレーキの制動力は上がります。
まあ、また汚れていくのですが・・・
ちなみに、ヤフオクなどで【走行距離300キロ】などと出ている中古ホイールも、この技で磨き上げられた可能性が高かったりしますw
そもそも走行距離たった300キロで売却されるホイールって、なんなんだろ?と思うのですが。
目安時間:30~60分程度
(タイヤを外す、リムを磨くの前後含め)
地味ですが、意外と満足度が高いメンテナンスです。
ディレーラー外して洗浄
ディレーラーを外して、ディグリーザーに漬け置きで洗浄することってあまり無いと思うので、やってみるのもいいでしょう。
注意点は、外すのは誰でも出来ると思いますが、取り付けが自信が無い人は止めておいたほうが無難かも。
ディレーラーには、秘伝のタレみたいになったオイルがネットリ付いているので、秘伝のタレを落として最後はオイルアップです。
目安時間:30分程度
チェーン交換に挑戦
チェーン、交換してますか?
10・11速チェーンなら、3000キロくらいが交換目安と言われます。
伸びたチェーンを使っていると、スプロケとかチェーンリングの磨耗が進んでどんどん噛み合わなくなるので、歯飛び起こすことがあります。
噛みあわずに、ガチンと滑るような感じ。
チェーンチェッカーを使っても調べることが出来ますし、
チェーンリングのところでチェーンをつまんで、歯が完全に飛び出るようなら交換時期過ぎてます。
チェーン交換自体はそれほど難しくは無いですが、選ぶべきチェーン切りについて。
こういう、簡易式のものだと、
正直やりづらいし、失敗率も高まります。
このようなしっかりしたものを使ったほうがいいです。
これはシマノPROのチェーン切り。
コネクトピンを選ぶか、クイックリンクを選ぶかは好みですが、新品チェーンを買ったとき、長過ぎるので切る必要があります。
なのでどの道、チェーン切り工具は必須。
どうでもいいですが、デュラエースのチェーンが5月11日から23%値上げになります。
新品のチェーンにはネットリしたオイルみたいなのが付いてますが、これは【洗わずに使う】のが正解です。
シマノ的には、この初期オイルについてはそのまま使うようにと通達が出ています。
この理由ですが、主に二つあるらしい。
1、チェーンのローラー部の奥までオイルがついているが、これを洗った後に、しっかり奥まで注油できてないのに走り出す人がいて、チェーンの寿命を短くする可能性がある。
2、新品チェーンには微細な【金属バリ】があって、初期オイルはそのバリで削れることも考慮した成分になっている。
新品チェーンを使ううちに、磨耗でバリが取れるが、違うオイルだと磨耗を進ませる可能性があり、チェーンの寿命を短くする可能性がある。
まあ実態として、初期ネットリオイルを落としてから使う人も結構いるので、そこまで神経質になる話でもなさそうですが、最初の200キロくらいはそのまま使ったほうがいいです。
一応、失敗した人のために、ピンだけ単独も売ってます。
高いけど。
手が汚れるので、手袋などつけてやったほうがいいかも。
チェーンの長さの決め方は、わからないなら元々のチェーンと同じリンク数に合わせればよいです。
チェーンをつなぐときに、こういうのを持っているとよりやりやすいです。
最後時間が余っているなら、暇つぶしにチェーンを全てバラバラにして遊べますが、
クソつまらないので、途中で集中力を切らして、こんなことになってしまったりしますw
目安時間:チェーン交換だけなら10分未満
ホイールのハブメンテ
ホイールのハブについてはノーメンテで弄ったことが無い人もいると思うので、この機会にやってみるのもアリ。
やり方は、ホイールメーカーによっても違うし、ホイールの種類によっても違うので、自分で調べるしかないですw
完成車付属の無名ホイールとかだと、弄りようがない場合もあります。
マヴィックの二つ爪タイプについては、こちらにやり方をまとめてあります。
これをやるには、どちらにせよスプロケを外します。
なのでついでに、スプロケをきっちり洗ってあげるのもよい。
トレイにディグリーザーなどを入れて、スプロケを分解して漬け置きです。
私の場合、一枚ずつトレイ入れるときに、ブラシで擦ってから漬け置き。
2時間くらい放置してから取り出して拭いて、
あとは装着です。
現実的には、先にチェーンを洗浄してからやったほうがいいですね。
チェーンが汚れているのにスプロケだけ洗ってもしょうがないし。
こんな油まみれでも、
しっかり洗えばこの通り。
スプロケをバラバラにすると組み立てる自信がないという人がいますが、
・金属のスペーサーがあったら、それを最初に入れる
・デカイものから入れていく
・最終的に全てのギアが等間隔になるようにスペーサーを入れる
これだけです。
スプロケの脱着は、このような工具が必要です。
ヘッドの増し締め
これを知らない初心者さんもいると思うのですが、ヘッドパーツは乗れば乗るほど勝手に緩んでいくので、定期的に増し締めする必要があります。
これ、緩んでいることに気が付いてないと、知らぬ間にフロントブレーキが安定しなくなっていたりしますし、何よりヘッドパーツの寿命を短くするので、数ヶ月に一度はチェックポイントです。
まず、ヘッドにガタがあるか確認。
バイクの横に立ち、フロントブレーキを思いっきり握った状態で、バイクを前後に揺すります。
このときに、グラグラするならヘッドパーツが緩んでいます。
ガタがあれば、ヘッドを増し締めするのですが、いきなりここを締めても何も起こりません。
ここ自体は、本来は増し締めすればヘッドのガタが取れるわけですが、下のステムが固定されている以上、いきなりここを締めても意味がない。
なので先に、ステムを緩めます。
ステムを緩めた後に、トップキャップのほう(アンカーボルト)を締めて、
ガタが無くなり、ハンドルが十分切れるところまで締めます。
最後に緩めたステムを締めておしまい。
ステムは、一つのネジを少し締めたら、もう一方のネジも少し締めて・・・の繰り返しでやります。
いきなり上だけ全力で締めるとかは無し。
トルクレンチを持っていると、トルク管理しながら出来ますが、
トップキャップのところを締めるときは、ガタが無くなるところまで締めるので、ここを指定トルクで締めてもあまり意味がありません。
トルクレンチは、指定トルクにしていても、使い方が悪いとオーバートルクになるので、過信し過ぎないほうがいいかもしれません。
トルクレンチ自体もズレますし。
基本は、【動かないレベルでなるべく緩く】です。
目安時間:5から10分程度
ブレーキシュー交換
ブレーキシューが磨り減り過ぎているとリムにもよろしくないので、磨耗しているなら即刻交換しましょう。
これはブレーキシューを外さなくても、見れば分かりますね。
ブレーキシューを新品にした場合、ブレーキワイヤーを調整しないとクリアランスがおかしくなることがあります。
あとは磨耗して交換時期ではなくても、外して洗うのもアリ。
よーく見ると、リムの金属片がシューに刺さっていることがあるので、
ほじくって取り出します。
ブレーキシューは普通に水道で水洗いして何ら問題ありません。
間違っても、溶剤系のケミカルとかは使わないことです。
ゴムにダメージを与えるものもあるので。
目安時間:交換だけなら3分とか。
番外編 チェーンオイルをブレンド
これは意味があるのか無いのかすらわかりませんが、その昔、あるオイルの効果に少し不満があって、いろんなオイルをブレンドしてみたりしていたことがあります。
私の中では、結果としていいますと、ブレンドの黄金比率が見つからなかったので、やめました。
今使っているのはAZのロードレースSPですが、走行性能としてのオイルはいいんですが、ちょっと飛び散りも多いかなと思うところがあって、もうちょっと粘度が高いオイルとブレンドすると変わるかなと思ったのですが、いろいろ試しても何だかよく分からず。
まあ、ブレンドして味見するわけにもいかないので、ブレンド後はまた乗ってみないとわからないし、違うブレンド比率を試すならまたチェーンを洗浄しないとよくわかんないしで、諦めましたが・・・
混ぜるな危険ではないので、黄金比率をひたすら探すと言う無意味な研究も、暇じゃないとしないでしょうw
番外編 ハンドポンプでチャレンジ
私、こういう携帯用ポンプって、パンクした時にはチューブを膨らます以外には使ってません。
空気圧を上げるのは、Co2インフレーターだし。
なのでぶっちゃけ、ハンドポンプで思いっきり空気入れたのって、最後にやったのがたぶん8年位前だと思います。
暇つぶしに、ハンドポンプでシコシコするのもいいかと・・・
あと、そもそもですが、チューブ交換したことがない人とか、Co2を使ったことがない人とか、せっかく暇なんで練習したほうがいいですよ。
Co2も、私は何ら難しいとは思いませんが、なぜか失敗する人がいます。
一度も失敗したことが無いですが、いざというときに使えないなら意味無いんで、練習あるのみですね。
番外編 ヒラメ化
普段使っている空気入れのヘッドを、ヒラメのポンプヘッドに替えると、空気入れがしやすくなります。
ポンプヘッドだけなのにそこそこ高いのですが、これは持っておいて損はないパーツ。
縦カムと横カムがあって、縦カムのほうが安いです。
注意点は、ホースバンドも一緒に買わないと意味がないので、ホースバンドも買うか、セット品を選ぶかですかね。
なんか怪しい似たような商品もありますが、これについてはヒラメがダントツで精度がいいです。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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