だいぶ前に読者様から頂いていた質問、
どっちがいいんですか?
こんな質問がありました。
このときは
とお答えしたのですが、答え自体はそのときと何ら変わっていませんw
その上で、カーボンフォークとクロモリフォーク、メリット・デメリットを見ていきます。
クロモリフォークとカーボンフォーク
クロモリフォークとカーボンフォークの違いは、だいたいはこんな感じです。
重量
クロモリフォークとかカーボンフォークとかいっても、重量は様々なんですが、だいたいはこの範囲です。
フォーク素材 | 重量の幅 |
フルカーボン | 330~450g程度(リムブレーキ車なら380g程度が多い) |
クロモリフォーク | 600~850g程度 |
カーボンフォーク(アルミコラム) | 550g±50g程度 |
カーボンフォークのほうは、フルカーボンでリムブレーキ車なら、380g程度が多いのかなという印象。
ディスクブレーキ車だともうちょっと重くなります。
どうしてもディスクブレーキ車は、フォークの強度と剛性を上げないと成り立たないので、重量が重くなります。
クロモリフォークについては、調べてみると幅がかなりありました。
620g程度もあれば、890gというのもありました。
なのでかなり幅を持たせてこの範囲かなと。
アルミコラムのカーボンフォークは、550g±50g程度が多いような印象があります。
このタイプは、期待するほど軽くないのが一つの特徴です。
ステム
カーボンフォークの場合、基本的にはアヘッドステムです。
コラムがヘッドチューブよりも伸びていて、そこにステムを連結。
クロモリフォークの場合、スレッドステムが主流(これはママチャリですが、同じくスレッドステムです)。
スレッドステムの場合、フォークコラムはヘッドチューブの中までしか伸びていなくて、ヘッドチューブ内で連結させます。
スレッドステムのほうが当然重いので、この点でも重量は増します。
今の主流はアヘッドステムですが、クロモリフレームの中には、スレッドステムもあります。
競輪のピストバイクはスレッドステムですが、あれは使えるステムがそれしかないから、という事情です。
アヘッドステムの場合、種類が多いとか軽量だとかメリットがありますが、高さ調整でいうと、スペーサーの分しか調整できません。
つまり、5mm単位とか、10mm単位とか。
まあ、スペーサーも探せばもっと薄いのもあるんですが。
スレッドステムの場合は、高さ調整しやすいというメリットがありますが、それほど種類が豊富ではないというか、今の主流の規格ではないということです。
乗り味
いわゆる振動吸収性や乗り味については、クロモリだから、カーボンだからと一般化できるほど単純でもないので、ここは割愛。
カーボンでもグレードがあるし、クロモリでも使うチューブ次第で変わりうるので。
耐久性
いわゆる壊れにくさなら、クロモリが圧勝かと。
カーボンも変に軽量化に走りすぎているフォークじゃなければそれなりに耐久性はありますが、コラムが割れるなどはクロモリではほぼないと思われるので、やはりここはクロモリの圧勝かなと。
最終的には見た目の問題かと
クロモリフレームには細身のフォークのほうがカッコいいという人もいますし、スレッドステムのほうがクロモリらしいという人もいます。
逆に、クロモリフォークだと重すぎるということでカーボンフォークを選ぶ人もいますし。
ということで、なんだかんだ、【好みの問題】でしか言えませんね。
一応、メリット・デメリットを挙げておきます。
カーボン+アヘッドステム | クロモリ+スレッドステム | |
メリット | 軽い
ステムの種類が豊富 |
高さ調整はアヘッドステムよりも細かく出来る |
デメリット | クロモリよりは脆弱
コラムカットしたら戻せない |
重い
ステムの種類が豊富とはいえない |
クロモリフレームでも、カーボンフォークになっているものって結構多いと思うし、重量差が結構あるので軽いほうがいい矢と思う人のほうが多いのかなと感じますが、クロモリフォークの細身のシルエットとか、スレッドステムのほうが好きという人もいるようですし、ここは性能差がどうとかよりも、好みの問題と言っていいのではないでしょうか?
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
一昔前の機材での話ですが、
カーボンフォークは軽いので、上り坂では良いですが、
下りになるとクロモリフォークの方が走りやすいようです。
フレームとフォークの重量バランスによるものでしょうかね。
カーボンフォークとクロモリフレームでは、バイクの前側が軽くなり、下りでの安定感が劣るようです。
現在の、テーパーコラムのカーボンフォークのロードバイクだと、また印象が違うかもしれませんが。
コメントありがとうございます。
なるほど、確かに、クロモリフォーク前提のフレームと、カーボンフォーク前提のフレームという可能性もありますね。
バランスという面では、これも好みと言ってしまえば好みなのかもしれませんが・・・
スチールフォークはカーボン以上に良し悪しが分かりにくい。
見た目が似ていても一方はグネグネでも、一方はカッチリしてたり。
現状スレッド1インチ鉄フォークなど選択肢が非常に限られているので、それなりに良い物を求めれば結局オーダーになってしまいますね…。
コメントありがとうございます。
見た目が似ていても性格が違うというのは、クロモリだと使うチューブの違いが大きいのでしょうか?
多分そういう事だと思います。
クロモリフォークはパイプ径がある程度決まっていて断面性能が小さいため、材質と厚さによる剛性が支配する部分が大きいのだと思います。
その点、形状をある程度自由にできるカーボンは有利ですよね。
コメントありがとうございます。
やはりクロモリフォークだと、パイプのグレード次第ですね。
ありがとうございました。