チェーン洗浄でディグリーザー使用後は、きちんと水で流したほうがいい話。

チェーンの洗浄で、ディグリーザーを使う人は多いと思います。
シマノ的には、ディグリーザーとか使わずに中性洗剤で洗ってね!というのがお約束なんですが。

ずいぶん昔、ディグリーザーでチェーンを洗浄後に、ディグリーザーを水で流すべきか?という話がありました。
そのとき、3つの意見があって

いろんな人
いろんな人
ちゃんと水で流さないと、ディグリーザーの分解成分がチェーンに残っているから、オイル挿してもオイルが分解されて意味無いよ

いろんな人
いろんな人
いやいや、ディグリーザーって溶剤なんだから、水程度で流せるわけないよ。水を使う分だけ無意味だし錆の原因になるよ

いろんな人
いろんな人
ディグリーザーが残っている状態でオイルを挿せば、オイルが分解されちゃうけど、完全に乾かしてからオイル挿せば問題ないよ

いろいろあって、確かに溶剤を水で流すっておかしいなということと、完全に乾かしてからならオイル挿しても分解されない説を信じて、ディグリーザーは水で流さない方式を取ってました。
たぶん、4年位前までは。
なので古い記事だと、間違ったことを書いているかもしれません。
見つけ次第訂正します。

で、今はちゃんと水で流してます。

ディグリーザーは水で流す

ディグリーザーといってもいろんなタイプがあるので、水で流す必要がないタイプもあるんですが、私が使っているのはフィニッシュラインのエコテックディグリーザー。

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で、今やっている洗浄方法は、まずはチェーン洗浄機にディグリーザーを入れて、クランクをグルグル回しますよね。

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一通りチェーン洗浄グルグルし終わったら、一旦廃液はトレイに移して、チェーン洗浄機に水を入れてグルグルするのを2回ほどやります。
廃液は間違っても下水に流したりしちゃダメなんで、トレイに移すのは最終的には新聞紙に含ませて燃えるゴミで出すからです。

で、水をチェーン洗浄機に入れてグルグルするわけですが、ある人から言われてやっと意味が分かったというか。

読者様
読者様
ペペロンチーノと同じで、水でディグリーザーを乳化させて汚れと溶剤を落とすんだよ

ペペロンチーノって、オリーブオイルに水を含ませて、乳化させてソースを作ってます。
ディグリーザーの溶剤に水を入れてグルグル回していれば、乳化して汚れと一緒に落ちていき、洗浄成分が薄れてチェーンに残らないんだよ、と言われて、やっと意味がわかったというか。

それ以降、ディグリーザーを使ったら、ちゃんと水で流してます。
実際、それが効果としても分かったから継続しているのですが。

水で流す効果

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以前はディグリーザーを水で流さずに、チェーンをウェスで挟んで吹きまくってから、一日くらいかけて乾かして、それからオイルを挿してました。

そのときと、オイルもディグリーザーも、使っているもの自体はまったく同じです。
一定距離を走ったときに、チェーンが汚れにくいのと、オイルの持ちが、明らかにいいんですね。

水で流してからのほうが。

【ディグリーザーはちゃんと乾かせば問題ない説】を採ってましたが、チェーンに成分が残っていると、やっぱオイルを挿しても分解されていっているんだろうなと実感できたので、それ以降はきちんと水で流す派に転向していますw

水を使う分、きちんと水気を追い出さないといけないですし、飛び散るので気は遣います。
今の作業環境は、ヨガマットみたいなのの上に、新聞紙をたくさん敷いてやってます。
チェーンリングのところからは水がポタポタ落ちやすいので、その下にトレイを置いてキャッチング。

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ディグリーザー洗浄⇒水を入れてグルグル×2回ほどやって、チェーンを拭いて、効果があるのかは不明ながらもエアダスターで吹きかけて。
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もうちょっと乾かしてから、オイルを挿して完了にしてます。
まあ実際には、これと並行してスプロケの漬け置きもしているのですが。

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ディグリーザーを若干水で薄めて漬け置きしているので、微妙に乳化しはじめてます。
ちなみにこれは3時間くらいは漬け置きした後。

チェーンの話に戻りますが、ディグリーザーはちゃんと水で流さないと、チェーンに残ったディグリーザーがオイルを分解してしまうので無意味だというのは、間違いないことかなと。
ちゃんとディグリーザーを乾かせばOK・・・という感じもないというか、チェーンって複雑な構造している分、奥のほうまで入ったディグリーザーを完全に拭き取ることは無理です。
なので奥のほうにはディグリーザーが普通に残っていて、それがオイルを分解してしまって・・・というところなんでしょう。

これ、ショップの店員さんの中でも微妙に意見が割れるというか。
ある店員さんは、水で流さなくても乾かせば問題ないと断言してましたし、ちゃんと流したほうがいいよと言う店員さんもいました。
こればかりは、実際に両方試してみたほうが、分かりやすいというか納得すると思います。

ちなみに、メーカー的にどう説明が書かれているかというと、エコテックバイクチェーンディグリーザーの場合は、
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水で洗い流すことにより、残滓も取り除くことができます

水で流せと書いてあるわけでもなかったりする・・・
これがシトラスバイクチェーンディグリーザーだと、【水で洗い流してください】と明記されていたはずですが。
フィニッシュラインのHPを見ると、E-BIKEクリーナーだけは【水で洗い流す必要はありません】とありますが、それ以外は表記ナシ。
まあ、表記がないものは水で洗い流したほうがいいのかなと・・・

いろいろ調べた範囲ですが、フィニッシュラインのチェーンディグリーザーだと、こんな感じのようです。

商品名
水洗い不要 e-Bike Cleaner
不明 Speed Bike Degreaser
水洗い必要 Citrus Bike Chain Degreaser(必須)

EcoTech Bike Chain Degreaser(推奨)

シトラスディグリーザーは、私が知る限り【水で流して】と明記されていたはずなので【必須】にしました。
エコテックのほうはニュアンス的には【水で流したほうがいいよ!】みたいな雰囲気で書かれているので、【推奨】にしました。

シトラスディグリーザーのほうは、【通常の頑固な汚れには水で5倍まで希釈、通常のお掃除なら20倍まで希釈】と書いてあったくらい、強力なディグリーザーです。
エコテックのほうは、必要に応じて水で倍まで薄めてOKとあるので、やはりシトラスディグリーザーのほうが洗浄力ははるかに上。

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逆にいうと、これ以上薄めると洗浄力はあまり期待できないとも言えるので、水で洗い流すというのは、全てを取り去るイメージではなくて、薄めて洗浄力を無くして、後から挿すオイルを分解させないようにしているだけとも言えます。

他社のディグリーザーについては把握していませんが、基本は水で流したほうがよいらしい。
チェーンのように全てを拭き取れる構造ではないものについては、水に頼ったほうがいいようで。
チェーンを上下、ウェスで挟んでディグリーザー成分を拭き取ろうにも、全部は無理だし、エコテックのディグリーザーは乾きも遅い。

平面構造に近く、全てを確実に拭き取れるもの(チェーンリングやスプロケなど)については、拭いて完全に乾かすことが可能でも、チェーンの奥まで入り込んだディグリーザーは、拭き取れないし乾きづらい。

チェーンを分解して遊んでみました。
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オイルが必要なのは可動部ですが、奥のほうに入りこんだディグリーザーを、拭き取るのは至難の業というか無理かと。

ということで、水でちゃんとディグリーザーを流してやったほうが良いです。
かといって水をバシャバシャ掛けるのも嫌なんで、チェーン洗浄機に水を入れてグルグル、水を入れ替えてグルグル、これでも十分かと。

ちょっと実験を

金属トレイを用意します。
過去にちょっとした実験に使ったので、一部汚れていますが、洗って、汚れていない部分を使います。

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(トレイの上のほうは汚れているので、下のほうを使います)

ここの右下にディグリーザーを注いで、

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拭き取ります。

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オイルを用意し

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トレイの左下はオイルを一滴垂らし、右下はディグリーザー掛けて拭き取ったあとに、オイルを一滴垂らす。

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拭き取ったディグリーザーでも、オイルを分解するのか?というところの実験です。
実験結果は、よくわかりませんでした。

放置した期間が短いこと(48時間)もあるのかもしれませんが、オイルの色合いの変化はなし。
ちょっと思い立って、それぞれにドライヤーで1分間熱を加えてみたのですが、熱を加えてのオイルの色合い的な変化はありません。

ただしちょっと気になったのですが、ドライヤーの熱風を加えたときに、風によるオイルの動きがちょっと違います。
オイルだけのほうは(左下)、風が当たるとオイルがサラサラと移動します。
ディグリーザー付けて拭き取ってからオイルを垂らしたほうは(右下)、風によるオイルの移動が鈍いというか。
動画で撮ろうとしたのですが、うまくいきませんでした。

これは残留ディグリーザーでオイルが変性し粘度が変わった可能性もゼロではないと思いますが、ディグリーザー付けて拭いて、という時点で、トレイの抵抗が変わっただけかもしれないので、何とも言えません。
もうちょっとわかりやすく、オイル量も増やして観察したほうが良かったかもしれません(非常にわかりづらい)。

なのでこの実験で何か有益なことがあったわけでもないのですが、もうちょっと放置してみて、何かあったら別記事で書きます。

というより、要らないチェーンがあるので、それで実験して、分解したほうがわかりやすかったかも。

いろいろ試して覚える

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前に【水で流さなくても、ちゃんと乾かせばOK理論】でやっていたときよりも、明らかにチェーンオイルの【持ち】とチェーンの汚れにくさが明らかだったので、今はこうやってます。
どうなんですかね?
ディグリーザー使って水で流さない人も結構いるのか、そもそも私が間違ったことを教えられてやっていただけなのか?

で、これ、水で洗い流さないほうがいいとインプレしている方もいます。
私の感覚では、水できちんと流したほうが、オイルの持ち、チェーンの耐久性、チェーンの汚れにくさなどすべてにおいて良くなったと感じるのですが、真逆の意見も見かけるので、ここがなかなか難しいところで。
チェーンについては、拭いても拭ききれない部分は確実にあるので、水で流したほうが、そのあとのオイルのことを考えてもいいように感じますが。

うちはマンションですが、最近はこういう作業もベランダではなく室内でやってます。
ちゃんと養生すれば怒られることも汚れることもない。
強いて言うなら臭いだけは・・・

ちなみにチェーンオイルも、付けてすぐに拭き取りとか意味がないです。
最低でも数時間はそのまま放置して、チェーンの奥まで浸透するのを待つ。
オイル付けてクランクグルグル回せば勝手にオイルも回るよ!というのは、前に聞いた話だと奥までは浸透しづらいとか。
どうしても時間がないときはそれでもいいけど、最低数時間は放置して奥まで浸透させて、それから表面の余分なオイルを拭くほうが、奥の本当にオイルが必要なところまで浸透するらしいので。

ケミカル類も、一つのケミカルでも、使い方を変えるだけで効果も変わります。
いろいろ方法を試した結果、今のベストは

・洗浄機にディグリーザー入れて、グルグル
・洗浄機に水を入れてグルグル×2回
・チェーンの水分をふき取って、エアダスター噴射
・しばし放置して乾かす
・オイルを一滴ずつ垂らす
・数時間放置
・チェーン表面を拭く

これが、オイルの持ちが良くて、チェーンが汚れにくいように感じます。