チューブラーはあまり詳しくないのですが、読者様からこういう話がありました。
パンクするときにパァン!と音がしてパンクするんですがなぜでしょう
新品で100kmも走ってなく一回目は前がパンクで10km/hほど、次の日はリアが坂を降りてるときにパンク。
原因を探すと何かを踏んだのではなく両方ともサイドよりホイール寄りでタイヤレバーが入るほど穴が空いてました。(チューブではなくタイヤが)
空気圧も規定内です。
一回ならまだわかりますが2回とも…
まだ新品とのことですが・・・
チューブラータイヤのパンクの原因
チューブラーの場合、リム打ちパン久はほぼ起こらないと思っていいです。
なので異物を踏むか、タイヤ自体の劣化かどっちか。
実際の画像も頂きました。
チューブラーで気を付けないといけないのは、タイヤの縫い目が少しホツレがあって、走行時の負荷で一気にホツレが広がるケースです。
クリンチャーと違って、チューブをタイヤ全体で包んでいて、縫い目があるのがチューブラータイヤ。
で、ポイントとなるのはバン!という破裂音がなっていること。
普通に異物を踏んでパンクしたときって、バン!なんて音はしません。
シュー、という空気音がする程度。
クリンチャーでもバン!と凄い音がしてパンクすることはありますが、あれはほぼ間違いなくチューブを噛んでいるからです。
一度ママチャリで、走行中に急にタイヤが膨らんできて、
と思って止まったら、リムからビートが外れ始めていて。
へ??と思った瞬間に、チューブが飛び出てきてバーン!です。
それはそれは凄い音でした。
今回のケースも、何らかの理由でタイヤの縫い目がホツレがあって、走行中にそれが広がって、中のチューブが飛び出たからバーン!と破裂音があったのだろうと思われます。
しかし、
一回目のパンクに限っては50kmです
うーん・・・不良品だったのでしょうか?
チューブラーで気を付けたほうがいいこと
チューブラータイヤの場合、そもそも今はクリンチャー全盛の時代なので、そんなに流通していないわけで。
ショップによっては、下手すると取り寄せ扱いで置いてない場合も。
通販でも、そんなに品数が出るものではないので、長期保存品みたいになっている可能性もありますね。
で、気を付けるのはこの縫い目。
ここが少しでもホツレ始めていたら、走行時の負荷で一気にホツレが広がってしまう可能性があるので、ホツレが少しでも出たら交換したほうがいいですね。
クリンチャーの場合は、タイヤの寿命=トレッド面のスリップサインになることがほとんどですが、チューブラータイヤは縫い目に注意と、セメントやテープの接着が甘くなってないかの確認ですね。
中のチューブを修理して、タイヤを縫い合わせて・・・ということも出来なくはないでしょうけど、恐らくはこのタイプのパンクだと中のチューブのダメージも大きいので、無理があるかもしれません。
チューブラー派は少数
チューブラータイヤですが、あんまりオススメしていません。
シーラントを入れておけばある程度はパンクリスクを下げることも出来ますし、瞬間パンク修理剤もあるにはあります。
今回のパンクはタイヤの縫い目を破ってますので、シーラントだろうと瞬間パンク修理剤だろうと無意味ですが。
クリンチャーが普及した最大の理由なんですが、パンクしても、中のチューブを交換すれば普通通りに走れるという利便性です。
チューブラーの場合、こうなってしまったらタイヤ交換するしかないので、スペアタイヤが必須。
チューブラータイヤはリムセメントかリムテープで接着しているわけですが、貼り付けてすぐにガッチリ固定されるわけではないので、パンクしてタイヤ交換しても、ゆっくりと走って帰るしかありません。
間違っても、攻めるような走り方とかNG。
プロ選手は、レース中にパンクしてもホイール交換するので、修理はメカニックの仕事です。
チューブラーだと、リム自体が軽いので走りとしては有利な面も多々あるのですが、
パンクしたときには、チューブ交換すれば即座に元通り走れるという面で、クリンチャーが今は優勢ですね。
転がり抵抗がクリンチャーのほうが低いという話もあるのですが。
ぶっちゃけ、ウイグルとかでもチューブラーホイールってかなり安いです。
元の定価が、カーボンクリンチャーよりはカーボンチューブラーのほうが安いという事情もありますが、
Campagnolo – Bora One (ボーラワン) 50 チューブラーロードディスクホイールセット
ボーラワン50チューブラーのディスクブレーキ用で、13万円台とかだったりしますし。
レースピXLRとかも大幅割引だったりする。
Fulcrum – Racing Speed (レーシングスピード) XLR ダークレベル 700C カーボンチューブラー
チューブラーホイールは、実は値下げ率が50%を超えてくるものって多い。
これはぶっちゃけ、クリンチャーホイールよりも売れていないという事情もあるのではないかと・・・
アルミリムのチューブラーがあれば、使ってみたいんですけどね。
今って完組だと、アルミチューブラーホイールってないと思うので。
チューブラータイヤのデメリットは、パンクしたときにそれまでと同様の走りが出来ないというところでしょうか。
慣れるとタイヤ交換自体はそんなに難しくないという人もいますが、センター出しとかクリンチャーではしないこともあります。
今回のは初期不良なのか、何かに擦ってしまったために縫い目がホツレていたのかわかりませんが、走行距離100キロ未満でバーストは痛すぎますね・・・・
私もクリンチャータイヤで、一発目のライドでクギかなんかで派手にバーストさせてお釈迦にしたことがありますが、チューブラータイヤは結構高いので、痛いですね・・・
たいしたアドバイスも出来ませんが、新品で買ったら、まずは縫い目にホツレがないかしっかり見ることくらいでしょうか。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
連続で破裂となると取り付け方法に問題がある可能性が高いと考えます。
チューブラーでは厳禁なのですが、銘柄に寄って割と硬くホイールとの相性に寄っては嵌めづらいので、両手で持ったタイヤを足で踏みながら引き伸ばして嵌めるケースが稀に見受けられ、今回の様にスレッド断裂させ今回の様なケースに繋がります。
もちろん、上記取付け方法以外にもリムや走り方など、条件/環境要因に起因するケースもあるので再発防止の為にも柔軟な思考で組み付け以降の条件見直しが必要かなとは思います。
コメントありがとうございます。
ご指摘の件も考えたのですが、引っ張って伸ばすことってわりと一般的なのかなと思ってました。
やり方にもよるでしょうけど、その程度でも縫い目のホツレの原因になることが多いのでしょうか?
すみません、追記です。
ご本人から、足などで強く引っ張って取り付けしたわけではない、のとことでした。
たまに聞くのは、はめる時にムリムリ押し込んで行く時に凧糸がきれてしまい、更にセメントやテープが真ん中だけしか貼りついてなくて、片方が開いてしまうケースですね。
自分はチューブラーを使っている方から「チューブラーテープは一番幅広を使うと良いよ。セメント使うならタイヤ側はフンドシに全体に軽く塗ったあとに、真ん中にしっかり塗るようにね」と教わり、その通りにしています。
今回のははめにくいコンチネンタルなので、余計にこのケースが起きるリスクは高いと思います。
コメントありがとうございます。
チューブラーって結構繊細なんですね。
縫い目については相当に強固になっていると思っていたので・・・