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センプレプロはレースで使えますか?コンポとホイールはどっちが優先?【質問いただきました】

2018モデル
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2018年モデルのセンプレプロについて質問を頂きましたので回答いたします。

センプレプロ2018ってレースで使えますか?あと、使えるとしたら105買ってそこそこのホイール買うのとソラ買って浮いたお金で良いホイール買うのどっちが良いと思いますか?

回答いたします。



レースで使える?の意味

この手の質問を時々頂くのですが、正直なところでいうと非常に回答しづらいです。
単に機材としてレースで使っても失格にならないか(使えるかどうか)という意味で聞いているのか、レースで通用するかどうかという意味で聞いているのかがよくわからないからです。

 

またレースと言っても様々ありますよね。
ロードレース、ヒルクライム、クリテリウム・・・
またアマチュアレース(いわゆる草レース)なのか、高校生などの高体連主催のレースなのか、ハイエンドアマチュアが出るような実業団登録していないと出られないレースなのかもよくわからないので、回答しようがありません。

 

ただ、一つ言えることですが、レースで勝つには機材も重要ではありますがそもそもの乗り手の実力のほうがはるかに大要素です。
新城幸也が、例えばですがメリダのスクルトゥーラ100(アルミ+クラリス)に乗ったとしても、きっと速いでしょう。
ほとんどのアマチュアは、それなりにいい機材で揃えたとしても、スクルトゥーラ100に乗る新城幸也には勝てないのではないでしょうか?

 

さて、ビアンキのセンプレというと、そもそもはプロレースに使われていたフレームでした。
2012年ころはプロチームもセンプレに乗っていたような記憶があります(年号は不正確かもしれませんが)。

 

2018年モデルのセンプレプロですが、従来のセンプレプロとフレームが変わっていることはここでも何度か取り上げています。
http://roadbike-navi.xyz/archives/2981

 

何がどう変わったのかですが、私が聞いている範囲では製造工場が変わったこと、フレームに使うカーボンのグレードが変わったこと、それにより重量が990g(サイズ55)⇒1100g(サイズ55)となったという話です。
ジオメトリは同じようです。

 

このセンプレプロのマイナーチェンジですが、従来のセンプレと乗り味が変わったという人もいるようですし、加速性は相変わらずよいという話も聞きます。
当サイトにも2018年モデルのセンプレプロを購入された方から、簡単にではありますがインプレを頂いています。
http://roadbike-navi.xyz/archives/3347

 

2018年モデルのセンプレですが、完成車は105モデル、ティアグラモデル、ソラモデルの三つがあります。

Bianchi(ビアンキ) 2018年モデル SEMPREPROSORA (センプレプロアソラ)[エアロロード][ロードバイク・ロードレーサー]

 

カーボンフレームにソラ完成車があること自体珍しいのですが、さらにビアンキはソラ完成車の定価を4万も下げるという快挙を達成してきました。
105モデルはこういうフレームでは必ず完成車ラインアップにありますよね。


Bianchi(ビアンキ) 2018年モデル SEMPREPRO105 (センプレプロ105)[カーボンフレーム][ロードバイク・ロードレーサー]

 

今回の質問でどんなレースに出るのかも分からない&質問者さんのスペックもわからないので回答しようがないのですが、センプレよりもいいフレームは世の中にたくさんあります。
それらは、センプレよりもはるかに高いフレームです。

 

ロードバイクって、上を見だしたらキリがない世界です。
TIMEの2018年モデルのアルプデュエズだって、一番いいフレームは75万でしたよね。
もちろん税別です。
フレームだけで75万ですよ。

 

そこにデュラエースを載せれば20万加算されますし、ホイールもボーラとかを選べば20~30万とかは余裕で加算されていきます。
ほかにもハンドルやステム、サドル、タイヤなど買うべきパーツはたくさんあります。

 

やろうと思えば200万くらいのロードバイクも作れますし、そういうバイクの性能が20万弱の完成車より劣るわけがありません。
でも、現実問題として200万のロードバイクをポンと買える人なんてそうそういませんよね。
なので自分のお財布と相談して、どこかで妥協しないといけないわけです。

 

センプレプロは完成車で20万とかそんなもんで買えてしまうわけですが、それくらいの予算の中では個人的にはいい選択肢だと思います。

 

重ねて書きますが、最終的にレースで通用するかどうかは乗り手の実力次第です。
前に知人から聞いた話ですが、あるヒルクライムレースにて見た光景。
高校生らしき少年が、ジャイアントのDEFYかなんかのフレーム&コンポはソラで、大人たちをぶち抜いていったそうです。
その知人もチームに所属して練習している人ですが、カーボンフレーム&アルテグラ&そこそこのホイールです。

 

ヒルクライムレースでは純粋に脚力が問われるわけですが、知人いわく【大人たちはお金にモノを言わせていい機材で勝負し、高校生は実力で勝負していた】とのことです。
また【いい機材をそろえても、ほとんどの大人は勝負にもなっていなかった】とも言っていました。

 

遅い人が200万のロードバイクに乗っても、やっぱり遅いです。
速い人が10万円の完成車に乗っても、やっぱ速いのです。

 

どのレースを主眼にしてセンプレプロを選ぼうとしているのかよくわかりませんが、この価格帯だとそもそも軽量フレームなどもありません。
なのでヒルクライム向きの軽量バイクを組みたいと思っても、ほかに軽量なフレームと言ったらむしろアルミの軽量フレームになる可能性もあります。
そもそも予算も書かれていないので何とも言えないところですが、一つ言えることはこの予算では悪くない選択肢だと思いますが、それ以上のことは詳細が書かれていないと書きようがないということになります。

コンポ優先?ホイール優先

コンポを取るかホイールを取るかですが、これもどんなレースなのか次第な気がします。
ただ、多くの場合ではホイールを優先させたほうが走り自体は良くなるかと思います。

 

コンポのグレードでスピードが変わるかという話になりますが、私は基本的には変わらないと思っています。
ただし、いろいろ条件がそろうと速くなる可能性はあります。

 

ここでいういろんな条件ですが、例えば8速と11速で比較してみましょう。
8速と11速で、同じ歯数構成の11-28Tのスプロケを比較してみましょう。

 

<8速 CS-HG50>

SHIMANO(シマノ) CS-HG50 8S 11-28T 13579148 CS-HG50
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歯数構成はこうなっています。
11-13-15-17-19-21-24-28T

<11速 CS-5800>

歯数構成はこうなっています。
11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28T

 

8速と11速で11-28Tを比べた場合、11速では8速にない【12、14T】が使えます。
また8速では21の次は24、28と3枚しかありませんが、11速では21⇒23⇒25⇒28と4枚あります。

 

8速スプロケでは存在しないギアを使えるということで、より脚にあったギアを選択できる可能性が増えます。
その結果として速くなることはあり得ます。

 

ただ、同じギア比で乗る分には、8速でも11速でも同じスピードが出ます。

 

こういった事情から、私はコンポのグレードでは【基本的には】速度はほぼ変わらないと思っていますので、コンポとホイールのどっちかしか優先できないならホイールかなという答えになるわけです。

 

ただしこれが高校生の高体連レースとなった場合、違った問題からコンポを優先させないとダメな場合があります。
高校生以下にはギア比制限というルールがあり、ジュニアカセットスプロケットにしないとレースに出場する権利すらありません。
8速にはジュニアカセットはありません。
9速には一応あるのですが、14-25Tになってしまうのでローギアが足りなくなるかもしれません。

シマノ SHIMANO CS-HG50-9 カセットスプロケット(9S)
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10速には結構昔のアルテグラ(CS-6600)のジュニアカセットがあります。

10速ジュニアカセットは実は種類が多く、14-25、15-25、16-27とあります。

 

11速用ジュニアカセットは、アルテグラ(R8000)にあります。

シマノ CS-R8000 11S 14-28T 45678901358 ICSR800011428
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こちらは14-28Tになります。

 

なので高校生以下でレースに出る場合はジュニアカセットが存在するソラ以上(9s以上)じゃないと話にならないのです。
これについてはこちらで詳しく書いています。
http://roadbike-navi.xyz/archives/3454

 

なので高校生以下の場合は、ギア比制限をクリアできるコンポじゃないとダメなわけです。
下手にクラリス搭載の完成車を買って【機材ではなく実力次第でしょ!!】と息巻いても、そもそも出場する権利がなくなっていたりします。

 

今回はコンポとホイールをどっち優先するかという話ですが、これについても何とも言えません。
質問者さんはこう書いていますが、

105買ってそこそこのホイール買うのとソラ買って浮いたお金で良いホイール買うのどっちが良いと思いますか?

どのようなレースを想定していて、そこそこのホイールとは何なのか、良いホイールとは何なのかを書いていただかないと何とも言えません。

 

例えばですが、私の中で【そこそこのホイール】としてイメージしたのは10万程度のホイールです。
私の中で【よいホイール】として頭にぱっと浮かんだのは、ボーラとかROVALとかコスミックプロカーボンSLとかのオールラウンドのカーボンホイールです。

 

質問者さんの【そこそこ】と【良いホイール】がどれくらいを指しているのかわからないので、何とも言えません。

もし質問者さんのそこそこのホイールが例えばですがシマノRS500(旧アルテグラ)、良いホイールが10万以下の中華カーボンとかだった場合は話は変わってくるからです。

 

さてここでお願いです。
当サイトはありがたいことに、毎日たくさんのアクセス数があり、メールやコメントも結構来るようになりました。
かなり真剣な相談メールをいただくこともあり、30行以上の長文で詳しく書いているメールもあります。

 

その一方で、2行程度しか書いてないメールもあるのですが、正直なところ答えにくかったりします。

答えにくい理由は単純で、何を聞きたいのかが明確じゃないからです。

今のところ、全てのメールやコメントには、原則として全て返事をしています。
メールにはメールで返信し、コメントにはコメントで返信しています。
一部、明らかに誹謗中傷とか、存在しないだろうというアドレスには返信していませんが。

 

もし真剣に悩んでいるとか、どうしても私に聞いてみたいというようでしたら、なるべく詳細を書いてメールなりコメントなりを頂けると助かります。

 

 

※原則としてメールの場合は、24時間以内には返信しています。

コメントに付いては旅行中などには確認できないため、多少遅れることもあります。

 

返信がこない場合は何らかのエラーだとお考えいただき、迷惑メールフォルダを確認するか、違うアドレスで再度ご質問ください。

 

話が思いっきり逸れました。
結論から言うと、コンポよりもホイールを重視したほうが幸せになれる可能性は高いです。
ただし例外もある。

 

こんなところでしょうか。

 

センプレのソラ完成車についてですが、レース云々を除けばコスパ最強の完成車だと思っています。
素人の方はやたらとコンポのグレードを気にする方が多いのですが、レースに出ないならコンポはソラでもいいからフレームがいいロードバイクを買ったほうが幸せになれると思うんですけどね。

 

ただ、世間の【105信仰】はなかなか強力でして、ソラをバカにする風潮は否めません。
実際のところ、105とソラでは変速、ブレーキともに大きな差がありますが、ソラでも普通に使えますしね。


Bianchi(ビアンキ) 2018年モデル SEMPREPROSORA (センプレプロアソラ)[エアロロード][ロードバイク・ロードレーサー]




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