ラテックスチューブはいったいどれくらいエア抜けするのか、せっかくエアゲージを買ったので試してみました。
で、ラテックスチューブのエア抜け具合なんて、いくらでも探せば出てくると思うので、今回は、
使い古したラテックスチューブ VS 新品ラテックスチューブ
これでエア抜けの差はあるのかについての実証です。
理由は後ほど。
ラテックスチューブのエア抜け実験
とりあえず後輪にヴィットリアのラテックスチューブが入っているので、そのまま実験に使用。
なお、半年くらいチューブを変えた記憶が無いので、使い古しです。
使い古しのラテックスチューブって、外してみるとわかるのですが、こんな感じでボコボコの跡が付いていたりします。
これは過去の画像ですが、
使っているとかなり伸びます。
直径が大きいほうが使用済みのラテックスチューブ。
で、古い伸びきったものを外すと、再度タイヤ内に嵌めるのが難しかったりする。
なのでまずは古いものは外さずに、実験開始。
今回はこの恐らく伸び切っているラテックスチューブ、23cでの実験です。
※非常にゲージが読みづらいので、あまり参考にはならないかもしれませんが。
古いラテックスチューブ
<1回目>
7月28日22時 | 7月29日9時(+11時間) | 7月29日23時(+25時間) |
7.0Bar | 6.0Bar(-14%) | 5.4Bar(-23%) |
正直なところ一回目については、エアゲージの使い方が慣れてなかったせいで、イマイチな精度かもしれません。
<2回目>
7月29日23時 | 7月30日9時(+10時間) | 7月30日23時(+24時間) |
7.0Bar | 6.6Bar(-6%) | 5.8Bar(-17%) |
<3回目>走行あり
7月31日23時 | 8月1日9時(+10時間) | 8月1日23時(+24時間) |
7.5Bar | 計測漏れ | 6.1Bar(-19%) |
<4回目>
8月1日23時 | 8月2日9時(+10時間) | 8月2日23時(+24時間) |
7.0Bar | 計測漏れ | 5.6Bar(-20%) |
<5回目>走行あり
8月2日23時 | 8月3日23時(+24時間) | 8月5日23時(+3日) |
7.5Bar | 5.8Bar(-23%) | 4.0Bar(-47%) |
正直なところ、全く安定せずw
ちなみに5年以上前に計測したときは、10時間で0.5Bar程度の抜けでした。
ちなみにですが、ポンプのケージでは、8.0Barとか入れてます。
走行する前の日だけもうちょっと入れてますが。
しかしなぜか計測値は低く出る・・・
参考にしないほうが、と書いたのはまさにこれで、このエアゲージ、どうもポンプの数字とはズレる。
印象としてはポンプの値とエアゲージの値が1Bar程度違うので(エアゲージが1Bar程度低い)、あまり参考にならないのですが、とりあえずは変化率としてみていただければ。
走ったほうがエア抜けが大きいかというと、そういうわけでもありません。
おおよそ24時間で、20%減くらいのイメージですが、その後は緩やかに抜ける感じ。
まあ、当たり前ですね。
新品ラテックスチューブ
<1回目>
8月5日23時 | 8月6日9時(+10時間) | 8月6日23時(+24時間) |
7.2Bar | 6.6Bar(-8%) | 5.9Bar(-18%) |
<2回目>走行あり
8月6日23時 | 8月7日9時(+10時間) | 8月7日23時(+24時間) |
7.3Bar | 6.5Bar(-11%) | 5.9Bar(-19%) |
<3回目>走行あり
8月7日23時 | 8月8日23時(+24時間) | |
7.2Bar | 計測漏れ | 5.9Bar (-18%) |
<4回目>
8月8日23時 | 8月9日23時(+24時間) | |
7.4Bar | 計測漏れ | 6.1Bar(-18%) |
<5回目>走行あり
8月9日23時 | 8月11日23時(+48時間) | |
7.4Bar | 計測漏れ | 5.2Bar(-30%) |
<6回目>
8月11日23時 | 8月12日9時(+10時間) | 8月12日23時(+24時間) |
7.2Bar | 6.7Bar(-7%) | 5.9Bar(-18%) |
新品との差
これは本当によくわからないのですが、原則として、ポンプのゲージでは8.0Barを狙って入れてます。
エアゲージで計測すると、古いチューブだと7.0Barあたりになり、新品だと7.3Bar程度になる。
エアゲージの精度のほうなのか、ポンプ側の問題なのかはわからないですが、厳密に8.0Barを入れているわけでもないので、よくわかりません。
なのでとりあえずは、計時変化での変化率で見てもらえば。
特に傾向があるわけでもなさそうですが、強いて言うなら新品のほうがエア抜けがわずかに小さいか、安定しているような印象があります(気のせいレベルの差ですが)。
理論上は、伸びた分だけエア抜けが大きくなってもおかしくはない・・・ので。
SOYOのラテックスチューブを除いての話ですが、ラテックスチューブは24時間で1気圧程度抜けるとか言われます。
実態としてはもうちょっと抜けるかな、という印象。
で、例えば7時間くらい乗っていて、最初と後半で乗り味が変わるのか?という話。
これについてはサッパリ分かりません。
少しずつ抜けていくわけで、一気に1Bar下がるなら違いが分かるでしょうけど、少しずつの変化に対して人間の感受性はそこまで高くはない。
チェーンだって、走っているうちにかなり抵抗が増えるとか言われてますが、自分が疲れているのか、チェーンの大綱が増したのか、わかる人はいないのではないかと・・・
で、あえて一つ言うならば、このエアゲージ。
ポンプ側で表示される空気圧と、なんか差がある。
ただこれがエアゲージの精度の問題なのか、ポンプ側の問題なのかはわからないので、ポンプを買い替えてみるか、パナレーサーのエアゲージを買ってみるか、ちょっと悩み中。
パナのエアゲージは甘酸っぱい思い出が広がるし、ポンプも壊れているわけでもないので、買う必要があるのかは微妙なところだし。
フロントはノーマルブチルチューブが入っているので、フロントも試しに測ってみましたが、やっぱポンプの数字より低く出る・・・
なんでだろ?
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
ポンプと単品の圧力ゲージの値の差ですが、基本的には単品の圧力計の方が高精度になります。
単品の圧力計は配管が短くクローズなため、タイヤ内の圧力をほぼそのまま計測できます。
ポンプの圧力ゲージの場合、実際に測っているのはポンプからの加圧力になるのですが、もろもろの圧力損失により、タイヤ内の空気圧はポンプの圧力よりもどうしても低くなってしまいます。
ポンプの圧力>タイヤ内の空気圧
単品の圧力計:タイヤ内の空気圧を測定
ポンプの圧力計:ポンプの圧力を測定
私は車のタイヤで比較したことが有るのですが、おおよそ1barくらい差が出る印象でした。
正確に圧を出したいときは、ポンプで高めに入れて、圧力計のエア抜き機能で調整するのがベターになります。
コメントありがとうございます。
私の理解が間違っているのかもしれませんが、簡略化するとこんなイメージになると思います。
ポンプ側は弁で制御された密閉空間とみなして、途中にバルブコアがありながらも、タイヤまでが一つの密閉空間と見なせるのではないかと考えていました。
そうなると、ポンプ側が離れていようと、圧力自体はどこで計測しても変わらないのではないかと考えていたのですが、間違ってますでしょうか?