チェーン洗浄については人それぞれ様々な意見がありますが、最近思うのは「もはや宗教的」なんじゃね?ということ。
教祖様が何を唱えるか次第だし、どの教祖様を信仰するかの問題なんじゃないかとすら思えます。
新品チェーンのグリスはどうするか?
新品チェーンにはネットリとしたグリスがまぶされているのはご存知の通り。
これ、いくつかのチェーンメーカーの方に聞いたのですが、「最初は落とさないでそのまま使って欲しい」がメーカーの意向のようです。
ここで「ネットリグリスは落としてから使う派」と「とりあえずそのまま使う派」に分かれます。
落としてから使う派 | そのまま使う派 |
あんなネットリとしたグリスがついていたら潤滑性悪いでしょ。 | 新品チェーンには微細な「初期バリ」みたいなのがあり、ネットリグリスはその保護も兼ねている。 |
お気に入りのチェーンオイル使いたいし。 | ネットリグリスを完全に落としてしまうと、チェーン内部までしっかりとした注油が困難。 |
だいたいこんな感じに意見が分かれます。
ちなみに「そのまま使う派」の意見は、チェーンメーカーに聞いた内容そのままに近いです。
私が聞いたのは、チェーン内部までしっかり注油するのは実はなかなか難しく、その保護も兼ねているみたいな話です。
逆に言えばしっかり注油出来るなら問題ないと言えますが、何せ中の状況はわからない。
「どっちが正しいか?」という観点で考えたときに、人間ってリアルに目に見えた問題が勃発しない限りは、リスクだとは考えない人もいるじゃないですか。
結局のところ、自分が信じることと自分の体験でしか評価しないわけ。
微細なバリ説にしても、それによりどのくらいチェーンの寿命に関係するのかすらわからない。
個人的にはこれについて、「好きにしなよ」くらいにしか思っていませんが、結局何を信じるか次第なんでしょうね。
中性orアルカリ性
チェーンメーカーは「アルカリ性で洗浄するな」と注意喚起しているのは周知の事実。
けど最近は「アルカリで問題ない」と主張する洗浄剤メーカーもある。
私としては、実際にこのような事例がある上、全てのチェーンメーカーが「アルカリ禁止」と書いている以上使いませんが、
アルカリ剤で洗浄して切れた人のチェーン再掲しときますね。パッキパキやで。 pic.twitter.com/H0FVI1IPJt
— 和泉チエン Izumi Chain (@ChainIzumi) May 19, 2021
一応は諸説あるのも事実。
アルカリ否定派 | アルカリ容認派 |
メーカーが「ダメ」と書いているじゃん。 | アルカリが鉄を弱くするなんてことはない。 |
実際に割れた事例もあるじゃん。 | ちゃんと流さないまま注油してオイルが分解されるのが問題なのだから、ちゃんと水で流して注油すれば大丈夫。 |
アルカリが鉄を弱くする。 |
まあ、割れた事例について「安物のスクラップ材を使っている可能性がある」などととんでもなく失礼なことを平然と述べる人もいますが、そういう証拠もなく語るのは「私は根拠がない」と語っているのと同じこと。
それはそうとして、結局は自分が信じた方法で問題が出たことがなければ、それがその人にとって全てなんですよね。
リスクに対する考え方の差とも言えますが。
「ちゃんと水で流して注油すれば問題ない説」にしても、チェーン内部までしっかり流せたかなんて検証できない話でしかないし。
私は他人に勧めませんが、他人が何を使おうと知ったこっちゃない笑。
結局、自分が信じた教祖様が何を唱えるか次第みたいなもんなのかもしれません。
最終的に幸せなら、それが全てとも言えるし。
長年のチェーンメーカーの知見と経験を、謎の個人が否定するにはあまりにも根拠がないようにしか思えませんが、幸せなら全てOK…
結局のところ
チェーン洗浄にはいろんな考え方、いろんな方法がありますが、最近ちょっと疲れているのかな。
幸せならOKです。
事故やメカトラブルには十分お気をつけて、幸せなサイクルライフをお過ごしください。
他人が語る「根拠」を鵜呑みにするのではなく、自分で考えることが大切です。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント