こちらですが、

当たり前の話として、車道の青信号に従って進行したとして赤切符を切る警察官はいないでしょう笑。
そこまで極悪非道ではない。
歩道橋の陰に隠された「自転車専用」信号、しかも信号の笠により車道から視認不可能な灯火。
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何を言いたいかというと
ちょっと前に別件ですが、こんなのありました。

こちらの動画の2:12あたりから。
確かに停止線越えてます。
現場はこちら。
第一通行帯は左折専用レーン、かつ信号は「左折矢印先出し」信号。
自転車は直進する場合にも、第一通行帯から左折するルール(35条1項、20条1項)。
第一通行帯が左折専用レーンでも自転車は直進する。
そりゃさ、「左折先出し信号」出されたら、自転車はそのまま後続左折車をブロックしても違反ではないけど、「気まずい」「邪魔」「クラクションの嵐」なことくらいわかるから、仕方なく停止線越えて「左折車に気を遣う」。
その後赤信号のまま進行した点はチャリカスですが、なぜ停止線を越えた位置で信号待ちする自転車がいるか理解せずに「あー、停止線越えてますね!チャリカスです!」と報道することに何の意味があるのやら。
自転車にそこそこ乗る人なら、報道映像を見てすぐに理解すると思う。
「あー、左折専用レーン&先出し信号か?」と。
冒頭の件にしても、歩道橋に隠れた「自転車専用信号」を守れと言われても、構造と法律のバグなんだから無理。
停止線越えたチャリカスにしても、構造と法律のバグなんだから無理。
無理難題をまず解決すべきなんですよ。
「違反です!チャリカスです!」というだけの誰でもできる報道をする暇があるなら、なぜそのチャリカスは停止線を越えた位置にいるのかくらい考えればわかる話。
なので、こちらについてですが、

信号を守れという話ではなくて、法律と構造がおかしいからなんとかしてくれという話と、「言い訳するな」という意見に対する皮肉です。
いろいろバグが多すぎて
例えばこちら。
こっわ!ドライバー冷や汗なんてもんじゃ無かったろうなこれ
後に重機積んでたらもっとやばかったとおもう。
ロード乗りの方、そこ直進されたらトラックはきついよ
トラック側は直進左折可能帯です pic.twitter.com/1O7lVU631j— ぐ り@ZND Beans (@hiroguriko) June 8, 2020
自転車は直進する際に第一通行帯から直進するルール(35条1項、20条1項)。
なのでダブル左折レーンがあっても、第一通行帯から直進するという極めて危険なプレイをするしかないし、しかもそのルールを知らないドライバーも多い。

この場合、直進自転車が優先になりますが、ルール通りに直進するとしにます。
けど、違反を承知で安全確保のために第二通行帯から直進する自転車まで現れる。
なぜチャリカスが生まれるかというと、全てが「真性チャリカス」ではなくて、「仕方なくチャリカス」もいるわけよ。
こういう「ノールック車道降臨」みたいなのは真性チャリカス。
構造と法律を直せば、「仕方なくチャリカス」は少なくとも撲滅されます。
不可能な法律と構造の結果もあるんですよ、という話です。
なお、上のイラストの「ノールック車道降臨」については、過失割合は50:50です(東京地裁 平成20年6月5日判決)。

ノールックで歩道から車道に逆走斜め横断する自転車は「予見可能」だってさ。
裁判所までバグるから笑えない。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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