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自転車が直進するときに第2通行帯は違反になるが…

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自転車乗りでもさほど理解されてないし、クルマからしてもさほど理解されてないのがこれ。

もちろん違反になる。

その上で。

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この手の画像が意味すること

この手の画像についてはある意味ではありがたいと思ってまして、そもそも自転車が第一通行帯から直進するルールなんてさほど知られていないのです。
なのでこうなる。

 

自転車は第1車線からしか直進できないことを知らないドライバーも多い。
これは昔からアルアル話なのかもしれませんが、多車線交差点において、自転車は最左車線からしか直進できないことを知らないドライバーはそれなりにいる。 最も左端の車線が左折専用レーンだったとしても、自転車は左折レーンから直進するしかない規定です。...

 

自転車が第一通行帯から直進するルールを知らしめることは、逆にいえばルールを守って第一通行帯から直進する自転車に対する保護にもなるので、その意味では有益。

 

そもそもこの手の画像があるときに、論点がボヤっとしたまま言いたいことを言っても意味がない。

①ルールの確認
②なぜそのようなルールにしているかの考察
③このケースについての非難可能性
④それらを踏まえてどうすべきか

②をメインに書きます。

 

そもそも、なぜ自転車が第二通行帯の直進レーンに行くことが禁止されているか。
主な理由は、低速で不安定な自転車が道路中央側に寄ること自体のリスクです。

 

本当にそう・・・なんですかね?自転車の二段階右折に関する歴史と考察。
当サイトの記事を引用されていたようなので。 アホ過ぎるらしいですが、ちょっと気になるところがあるとの、雑な意見だなぁと思うので調べてみました。 <長くなるので先に結論> ・二段階右折は、対向車との接触の問題だけではない。 二段階右折の歴史 ...

 

ミラー装備義務もないし、非免許制の自転車が進路変更時に後方確認することも期待しにくい。
子供から高齢者まで自転車には乗れるワケだしね。

 

そしてウインカーすらない自転車が進路変更する際に、ノールック進路変更による事故リスクを最大限減らしたい意図から、自転車については第一通行帯から直進するルールになっています。

 

実際のところ、自転車がノールック進路変更、ノールック横断、ノールック右折した事故判例は多いのよ。

ところで、今年の6月まで速度のMAXが15キロの電動キックボードは「実証実験」をしていました。
実証実験はヘルメット無しにしたかったため、電動キックボードを小型特殊自動車とみなす特例が発動。

クルマ扱いならヘルメットの義務がないよね、という話ですが、クルマ扱いにしたら二段階右折が禁止されるという珍事を巻き起こした。

 

時速15キロしか出ない低速車が、強制小回り右折になるハプニングに陥ってましたよね笑。
低速電動キックボードが小回り右折目的で道路中央に寄る行動が、実際に事故や危険を巻き起こしたのかデータ分析できるはずなんですが、なぜそのような検証をしないのでしょうか?

 

実証実験の小回り右折を検証して欲しい。
特定小型原付の開幕により無くなりましたが、実証実験の電動キックボードはヘルメット無し実験をするために「小型特殊自動車」扱いしていたので、二段階右折が禁止でしたよね。 これについてデータとか取ってないのかな? 二段階右折の法意 なぜ軽車両が二...

 

せっかく15キロしか出ない低速車が小回り右折するという珍事を巻き起こしたのに、何ら分析がない。
ただし実証実験の電動キックボードについて自転車との相違点を挙げるとすると、

 

・免許必須だった
・ウインカーがついていた
・ミラーがついていた(ただし全然見えないとの声が多数)

 

これら自転車との相違点を考慮する必要があります。

 

自転車が第二通行帯から直進することを禁止している理由は書いた通りですが、少なくとも「低速フラフラ車が道路中央に寄ったことで起きたリスク」については実証実験で分析可能なはず。

 

なので、せっかく巻き起こした珍事を分析しないのは理解し難い。

ルールを踏まえた上で

現状のルールとしてこうなのは調べりゃわかるけど、

わざわざ第二通行帯に行く自転車については、ルールを理解していないか、もしくはこれみたいになることを恐れているか。

現実的には、後ろをチラチラ見て後続左折車を警戒しても、「自転車が睨んできた」などと言われたりするし、第二通行帯に行く自転車の気持ちはわからんでもない。

 

「自転車は最左レーンから直進しなければならない」なんて、たいして知られてないんだよね。
こういうのを見ると、まだまだ自転車ルールなんて知られていないんだなあと実感する。 自転車は最左レーンから直進「しなければならない」 今さらいうまでまなく、自転車は左折、直進、右折する際には「第一通行帯から」しなければならないルール(交通法3...

 

なぜ自転車が第二通行帯に行くことを禁止しているか、なぜ第二通行帯に行く自転車が出てくるかを考えた上で、じゃあどうすべきかの議論に向かうのが正常なんじゃなかろうか?と思うのですが、とりあえずは
このルールすら理解していない人がたくさんいる現状なので、

冒頭のようなツイートはある意味ありがたい。
わかってない人に対する啓蒙になるので。

 

ルールを理解して、なぜそのようなルールにしているかの考察をした上でどうすべきかに向かうべきと思うのですが。

 

さて。
結局のところ、第一通行帯から直進するルールを維持するには第一通行帯から直進する自転車を保護する仕組みがない限り、いくらでもこういう自転車が出てきます。
第二通行帯の直進レーンから直進するルールにするには、後方確認が期待しにくい自転車について大丈夫なのか?という話でもあるし、そもそもウインカーを義務にしたら話が変わるような気がしないでもない。

 

とりあえず、実証実験で小回り右折した低速フラフラ電動キックボードについて、実際にはどうだったのか分析するところから始めたらいいんじゃないかと思うのですが、何せデータが公開されてない。

 

実証実験について、データはないのだろうか。

 

・小回り右折した人が多いのか、それとも押し歩きによる疑似二段階右折をした人が多いのか?
・小回り右折に伴う事故件数

 

コメント

  1. いんちょ より:

    自転車に関しては、大抵道路左端走ってて左折専用レーン直進するのもしょっちゅう見るのでドライバーも注意していると思います。それより原付が問題です。左折専用レーンを直進してくると思っている人はあまりいないんじゃないでしょうか。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      二段階右折の件ですか?
      原付の二段階右折はウインカー出すので、自転車よりもマシな気がします。

      • いんちょ より:

        すみません、また間違えていました。原付は自転車と同様に第一通行帯を走るものなので、左折専用レーンをそのまま直進しなくてはいけないと思い込んでいました。

        • roadbikenavi より:

          コメントありがとうございます。

          原付が直進するときは指定通行区分に従って大丈夫です。
          ややこしいですよね。

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