シマノ12速とリアディレーラーの話。
12速コンボとリア対応歯数
だいぶ知られているようで知らない人もいるようなので。
シマノ12速コンボにはデュラエース、アルテグラ、105とありますが、105だけリア対応歯数が違います。
ロー最小 | ロー最大 | トップ最小 | トップ最大 | |
RD-R9250 | 30T | 34T | 11T | 11T |
RD-R8150 | 30T | 34T | 11T | 11T |
RD-R7150 | 34T | 36T | 11T | 11T |
RD-R7100 | 34T | 36T | 11T | 11T |
デュラエース、アルテグラはDi2のみ、105はDi2とワイヤー式変速がありますが、デュラエースとアルテグラはロー対応が30~34T、105は34~36T。
なのでシマノの互換表でいうなら、105に11-30Tのスプロケは使えないことになります。
105Di2に11-30Tを使いたい場合にはリアディレーラーをアルテグラかデュラエースに交換。
このように分けているのは、デュラエース/アルテグラと105のリアディレーラーではスラント角が違うのだと思いますが、昔風にいえばデュラエース/アルテグラのリアディレーラーがSS、105のリアディレーラーがGSみたいなイメージなんだと思う。
今のところ、ワイヤー式変速の105では11-30Tに対応するリアディレーラーが無いことになってしまいますが、たぶん、無視して使う人はいるでしょう。
どのくらい変速性能に影響が出るかはわかりませんが。
あと一点勘違いしていたのですが、
現行のロードDi2の12速の場合、インナー×トップに入らないようにしてあるのはデュラエースのみで、アルテグラと105は入るようになっているそうな。
そのため、デュラエースとアルテグラのリアディレーラーは同じ対応歯数だけどプーリーケージの長さが違うそうで、アルテグラのプーリーケージのほうが少し長い。
同じ12sでも、ビミョーに作り分けしてあるので完全に同じ機能というわけでもない。
ただまあ、インナー×トップってそんなに需要がある…のですかね。
人生でインナー×トップを使おうと思った記憶がないけど、インナー×トップを使いたい勢がいることからアルテグラのプーリーケージがデュラエースより長くしてあるらしく。
105のロー対応歯数は34~36T
105についてはロー対応歯数が34~36Tなので、11-30Tは使えないわけですが(シマノ公式では)、11-30Tと11-34Tの違いって、
(11-30T)
11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30T
(11-34T)
11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34T
16Tがあるか、34Tがあるかの問題。
対応歯数という観点では、アルテグラと105はビミョーに異なる範囲になるのでご注意を。
ところで、そんなに11-34Tって需要が大きいのかはまあまあ疑問なんですが、
どうなんだろう。
SHIMANO ( シマノ ) コンポセット 105 R7120 ( 機械式シフト 油圧ディスク 2X12S ) ロード コンポ 初回キット 50-34T
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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